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vol15

コーチングクリニック 2015年8月号より

第15回「合宿・遠征の過ごし方」

冨田 幸嗣(川崎フロンターレ U-12コーチ)

現在、夏休み真っただ中にある育成年代の選手たちにとって、この時期の合宿や遠征は大きなステップアップのチャンスです。その一方、指導者にとっても普段は見られない選手の一面を発見できるいい機会といえるでしょう。今回はそんな「合宿・遠征の過ごし方」について、冨田幸嗣U-12 コーチに伺いました。

(取材・構成/編集部、写真提供/川崎フロンターレ)

日常から離れ、サッカーに集中する

とみた・こうじ
1984年7月23日、神奈川県川崎市生まれ。川崎フロンターレU-15、U-18を経て、駒沢SCでプレー。JAPANサッカーカレッジ卒業。2006年、川崎フロンターレスクール・普及コーチに就任。宮前スポーツセンターフットサルスクールスクールマスター、味の素フットサルスクールスクールマスターなどを歴任し、14年から現職。日本サッカー協会公認B級ライセンス、及びフットサルC級ライセンス保持。

学校が夏休みになるこの時期は、各チームで合宿や遠征を組むことと思います。川崎フロンターレアカデミーでも、各カテゴリーで毎年実施しています。U-12(小学生)年代は今年から12月開催に変更となったものの、U-15(中学生)年代やU-18(高校生)年代では、予選を勝ち抜いていれば全国大会が予定に入ってきますが、それでも各カテゴリーで2回程度。私が主に指導しているU-10(小学4年生)では、この夏は3回の遠征を予定しています。

合宿というと、夏季であれば比較的涼しい土地に行き、午前も午後もトレーニングを行いながら、時には同じ時期に近隣で合宿を行っているチームとトレーニングマッチを実施する――というイメージがあるかもしれません。しかし川崎フロンターレアカデミーの場合は、合宿や遠征というと、自チームだけでトレーニングを行うのではなく、サッカーのスポーツ少年団や中体連・高体連、Jリーグの下部組織も含めたサッカークラブなどが主催する、サッカーフェスティバルや招待試合に参加する“実戦形式”になります。昔から慣例的に参加させていただいているものもありますし、新たに主催者から声を掛けていただいて参加することもあります。全国から数多くのチームが集まる大規模なものもありますから、普段はなかなか対戦することのできないチームと試合をしたり、指導者や選手が交流したりする機会にもなります。

1回の遠征期間はさほど長くなく、2泊3日ないしは3泊4日が多いです。また、遠征先に関してはさまざまですが、U-10は毎年、北海道(札幌)に行っています。飛行機で行くのですが、このくらいの年代では飛行機に乗ったことがない子もいますので、サッカー以外の部分でもいい経験ができていると思いますし、日常から離れて知らない土地に行くことで、かえってサッカーに集中できる環境もつくることができているように思います。

合宿や遠征に行くことで、サッカー以外の部分でもいい経験ができるのはもちろんのこと、サッカーに集中できる環境をつくることもできる

遠征や合宿を実施するメリット

合宿や遠征を行うメリットとして、U-12年代では「親元から離れること」が一番に挙げられます。特に、U-12年代でも一番下に当たる小学3〜4年生になると、家族と離れて数日間過ごすことはなかなかありません。行き先が遠方であれば、保護者が応援に来ることもあまりありませんから、サッカーに没頭することができます。その経験から選手たちはひと回りもふた回りも成長することができ、私たち指導者も選手の生活や素顔などを垣間見ることができます。

普段の練習では見えてこない一面が見えてくることも多々あります。特に食事の面では、U-12年代ではいつも、練習後に持参したお弁当を食べてから帰宅するようにしているのですが、それはあくまでも各自で準備したものですから、量も内容もバラバラです。それが合宿になれば、全員に同じものが同じだけ出てくるので、誰がどのくらい食べられるのか、好き嫌いがないか、などを知ることができます。

印象として、しっかり食べられる選手ほど身体が大きくなっていく傾向はあります。あまり量が食べられない選手、食が細い選手は、体調管理という面でプレーにも表れるものです。仮に嫌いなものが出てきても、「残さずに食べよう」と頑張る子は、その気持ちの強さがプレーに出てくる。好き嫌いを克服できる強さは、間違いなくサッカーにつながるのです。

また、選手たちが通う学校はさまざまですから、普段は練習で顔を合わせる程度の選手も多いのですが、遠征では四六時中一緒にいることになります。チームメートと密な時間を過ごすことで、チームとしてのまとまり、集団行動が身に付くのもメリットの1つといえます。私たちは普段から、ピッチの中でも外でも気を配れること、気が付けることを何より大切にしていますので、その点は、集団行動によっても育まれる要素ではないかと思います。自分を中心に物事を考えるのではなく、周囲との関わりのなかで状況に応じて動けるようになるのです。

もちろん、集団としてのまとまりだけでなく、個人としての成長にも著しいものがあります。U-10には数名、小学3年生の選手もいます。基本は4年生からチームに入ることができるのですが、3年生でもセレクションは受けられ、将来有望で、クラブの評価も高い選手は1年早く入団します。3年生のうちは1学年上の先輩たちと行動を共にすることもあり、甘えてしまうことが多いのですが、1年間の経験を経て4年生になると、今度はリーダーシップをいかんなく発揮してくれます。サッカーでも、それ以外の部分でもチームメートを引っ張ってくれるようになり、大きな成長が感じられるのです。

予測すること、機転を利かせること

特にU-12年代で合宿や遠征を行うとなると、不安や心配に思うのは、選手本人よりむしろ保護者のようです。よく聞かれるのは、持ち物について。遠征先で困ることがないようにあれこれと持たせたいと思われるのでしょう。その点について川崎フロンターレアカデミーでは、本当に大事なもの、絶対に持ってこなければならないものについては最低限伝えますが、それ以外のものは、保護者ではなく選手本人が必要だと判断したものをまとめるように保護者にはお願いしています。

例えば、連泊になりますから、現地で洗濯ができるときには、クラブからは「洗濯をします」ということだけを伝えます。その上で選手たちには「洗濯をするとなると、どんなものが必要になるだろう?」と考えてほしい。洗濯機はあっても、ハンガーがなかったり洗濯物を干す場所がなかったりすることもあるでしょう。そういう事態も想定して、必要かもしれないものを自ら発想して荷物を準備してほしいのです。指導者が情報をすべて伝えたり、あるいは保護者が気を回してあれこれと持たせたりすることが決して悪いわけではないのですが、それが当たり前になると、選手たちは考える機会を失ってしまいます。それでは選手の成長にはつながりません。

その結果、いろいろと想定して用意する選手もいれば、そうでない選手もいます。最初はそれでいいと思います。それで困った経験をすれば、それが「こういうものを準備するといいんだな」という学びになり、次回の合宿・遠征では成長が見られるからです。

なかには、遠征先では自分たちで洗濯をしなければならないからと、家で洗濯の練習をしてくる子もいます。その一方でさほど準備が万全でなくても、ハンガーがないなら代わりになるものを考えて洗濯物を干したり、洗濯物を干す場所がなければハンガーをかけられる場所を考えたり、機転を利かせられる子もいます。予測できることも大切ですが、そうした発想もまた大切にしたいので、私たちも周りに迷惑がかからない限りはよしとしています。最近は便利な世の中ですし、「あって当たり前」という状況が多くなり過ぎています。では、そうでないシチュエーションではどうすべきか――日常生活において機転が利く子ほどプレーでも機転が利きますし、切り替えも早い。集中力が高く、遠征中もしっかりサッカーに気持ちが向いていると感じます。

新たな気づきという点でいえば、宿舎の部屋割りも意外な効果を発揮します。遠征先では3〜4人が1部屋になることがほとんどで、その部屋割りは、選手たち自身に決めさせることもあれば、こちらで決めることもあります。ひと夏で2〜3回の遠征がありますから、毎回同じメンバーが同部屋にならないようなシチュエーションをつくっているのです。

例えば、リーダーシップが発揮できる選手を各部屋に割り当てることもあれば、そういった選手を意図的に入れないグループをつくることもあります。そうするだけでも、面白いように変化が見られ、選手たちにとっては新たな気づきが生まれるものです。例えば、荷物の整理ができずに部屋が汚いとか、部屋の入口で脱いだスリッパが並べられないなど、そういったところに気づける選手と気づけない選手とがいるものです。気づけない選手が仲間に指摘されたり、あるいは指摘されなくとも自分で「整理しないといけない」と気づいたりできれば、それも成長につながります。

あるいはリスク管理の部分も、人それぞれ性格が表れます。起床時間に目覚ましをかけるにしても、全員が目覚ましをかける部屋もあれば、誰か1人がかければいいという人任せの部屋もある。けれども、疲れているのは皆一緒。そのような状況下で、いかに時間を守ることができるか、気を配れるか、何を準備しなければならないかといったことは、最終的には自分たちで考えられるようになってほしいと願っています。

合宿や遠征によって成長し、成果を得られるのは選手だけではない。指導者にとってもさまざまな収穫がある

指導者も成長するいい機会になる

合宿や遠征によって成長し、成果を得られるのは、選手だけではありません。私たち指導者にとってもさまざまな収穫があります。

まずは顔を合わせる時間が長く、選手たちとコミュニケーションをとる機会が増えること。U-10では、チームミーティングも多少は行いますが、日中の活動が長く、試合数も多いときには1日に4〜5試合になることもあるので、疲労具合を鑑みて早く休ませるようにします。そしてその分、隙間時間を利用して個別に選手と話をするようにしています。

また、前述したように、選手たちの素顔を垣間見ることができるのも大きなメリットです。遠征中の選手たちは大半がとても楽しそうにしていますが、低学年の場合は、保護者と3〜4日間も離れて過ごす経験がない場合も多いので、なかにはホームシックにかかる子もいます。ホームシックで夜はなかなか眠れない、それによって食べられない、動けない…と、負の連鎖が起こってしまうこともあります。しかし、それはそれで選手にとっては貴重な経験だと思いますから、あってもいいのではないかと考えています。

我々としては、問題を抱えた選手がいたときには、彼の性格やそのときの行動も加味した上で、状況に応じてこちらから手を差し伸べることもあります。何に苦しんでいるのかにもよるのですが、基本的にサッカーに意識が向けられているかどうかが判断基準になります。例えば、出された食事が完食できずに苦しむ選手は毎年いるのですが、それによってサッカーに目が向かなくなるのか、食事で頑張れない分サッカーは頑張ろうとする気持ちがあるのか。うまくいかないことが1つあるだけで、サッカーに集中できない場合には、ある程度のサポートが必要だと思いますし、そこは我々もしっかり選手1人1人に目を配るように気を付けています。

合宿・遠征を実施する際に指導者が留意しなければならないのは、まずは子どもたちの安全管理です。保護者の方々からお子さんをお預かりしている以上、全員がそろって無事帰宅することが大前提です。そのためには、事前準備に手抜かりがあってはなりません。子どもたちではどうしようもない運営上のトラブルが起きることもありますが、そのようなときには我々の出番です。迅速に対応し、子どもたちが安全に、サッカーに集中できる環境を整えてあげる責任があります。

これは一例ですが、以前、遠征に出発する直前の空港で迷子の子どもに遭遇し、その子を親御さんのところまで連れていってあげた選手がいました。集合時間の間際の出来事だったのですが、彼は考えた末に「迷子になった子をご両親に会わせてから行くので、集合時間に少し遅れてしまってもいいですか?」と私に電話をしてきました。自分の都合もあるけれども、目の前に困っている人がいて、どちらを優先すべきかを天秤にかけた結果、困っている人の力になることを優先させたのです。

大人でも、自分の都合を優先して見て見ぬふりをする人はいるくらいです。子どもこそ、なかなか人の身になって考えることは難しいでしょう。遅れたらコーチに叱られるからと、構っている余裕がないというのが実際のはずです。また、大人であれば近くにいるスタッフに事情を話して引き継いでもらうなどして短時間で解決する方法を考えられますが、子どもにはそこまでのアイデアはなかなか思いつかないこともありますから、彼としてはもっている知恵を振り絞った結果、遅れることをきちんと連絡してくれた。それは私の予想を大きく超えた出来事でした。

合宿や遠征では、状況に応じて工夫できるようになることが大事だと思います。そして、私にとっては、選手が私の予想を超えてくるのが大きな喜びでもあります。そういう様子が見られたときにはしっかり褒めるようにしています。選手たちの行動をつぶさに観察し、成長を見守ることは、指導者の大きな役割の1つではないでしょうか。

Back Number 過去の記事一覧

155

第25回「現代っ子の特徴を踏まえてアプローチを考える」

長橋 康弘(川崎フロンターレ U-18コーチ)

時代とともに、子どもたちの気質や体格も変化するもの。その変化に見合ったアプローチが必要です。実際に現代の子どもたちもまた、ひと昔前に比べて変化があるように感じると長橋康弘U-18コーチは言います。そこで今回は、現代の子どもたちの特徴を整理し、それに見合った指導者の寄り添い方を考えます。

コーチングクリニック 2016年8月号より

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第24回「選手への伝え方・伝わり方」

玉置 晴一(川崎フロンターレ U-12コーチ)

より効果的な指導を実践するには、指導者の話術が鍵といっても過言ではありません。しかしながら、指導者が投げかけた言葉への反応は人それぞれであり、理解度もまた異なります。選手に伝わりやすい、理解がより得やすい伝え方とはどのようなものなのでしょうか――? 玉置晴一U-12 コーチに伺いました。

コーチングクリニック 2016年7月号より

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第23回「文武両道」

石川 邦明(川崎フロンターレ U-15コーチ)

Jクラブアカデミーはプロサッカー選手の育成が重要なミッションの1つです。しかし、サッカーがうまければそれでいいという考えではなく、生徒・児童の本分である勉強を怠らないこともまた、大切と考えています。川崎フロンターレアカデミーの考える文武両道について、石川邦明U-15 コーチに伺いました。

コーチングクリニック 2016年6月号より

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第22回「新入生を迎えるに当たって」

高田 栄二(川崎フロンターレ U-15 コーチ)

間もなく新年度がスタートし、新1年生が活動に加わる季節となりました。この時期はやはり、新入生やその保護者とのコミュニケーション、情報収集が欠かせません。そこで今回は、新入生をチームに迎え入れる際に指導者が得るべき情報や取り組むべき事柄について、高田栄二U-15 コーチにお話を伺いました。

コーチングクリニック 2016年5月号より

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第21回「寒冷&感染症対策」

関 智久(川崎フロンターレ U-15トレーナー)

夏季の暑熱対策に比べて、冬季の寒冷対策はさほど重視されていないというのが現状です。しかしながら意識して対策するか否かで、競技に向けたコンディションは大きく変わってくるといえます。そこで今回は、川崎フロンターレアカデミーにおける寒冷&感染症対策について関智久トレーナーに伺いました。

コーチングクリニック 2016年4月号より

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第20回「性別による特徴を把握し、指導に生かす」

小林忍(川崎フロンターレ 育成プロジェクトグループ GKコーチ)

成長著しい日本の女子サッカー。その背景には、U-12で男子とプレーする機会が多いことがあるようです。この年代の指導者は今後さらに、男女とも指導する可能性が高まるでしょう。今回のテーマは「性別による特徴を把握し、指導に生かす」。U-16日本女子代表GKコーチも務める、小林忍コーチに伺いました。

コーチングクリニック 2016年2月号より

155

第19回「チームの枠を超えた指導者同士の連携」

藤原 隆詞(川崎フロンターレ 育成プロジェクトグループ チーフコーチ)

第19回は「地域連携」がテーマ。川崎フロンターレでは主にトレセン活動で、あるいは試合会場でのコミュニケーションによって地域の指導者、選手と連携を図り、川崎市全体のレベルの底上げに寄与すべく活動しています。その詳細について、育成プロジェクトグループの藤原隆詞チーフコーチに伺いました。

コーチングクリニック 2016年1月号より

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第18回「選手を観察して見極める」

川口 良輔(川崎フロンターレ 育成プロジェクトグループ長)

連載第18回は「指導者に欠かせない観察力」がテーマ。1人1人顔や体格が違うように性格も十人十色の選手たちに、指導者はどのようなアプローチをするのがベストなのでしょうか。育成プロジェクトグループ長の川口良輔氏に「コーチング」と「ティーチング」との違いも踏まえてお話しいただきました。

コーチングクリニック 2015年12月号より

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第17回「精神的成長と目標設定」

鈴木 洋平(川崎フロンターレ U-15GKコーチ)

今回のテーマは「メンタル面へのアプローチ」です。技術・戦術やフィジカルと同様に、精神的な成長も育成年代の選手たちには欠かせないもの。川崎フロンターレU-15では昨年からメンタルトレーニングを導入しており、その鍵を握るのが目標設定なのだとか。詳細について鈴木洋平U-15GK コーチに伺いました。

コーチングクリニック 2015年11月号より

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第16回「セレクションの視点」

後藤 静臣(川崎フロンターレ アカデミーダイレクター)

夏休みも終わりに近づき、来年度の入団選手を募集する時期となりました。毎年数多くの入団希望者が集まる川崎フロンターレアカデミーではセレクションにおいて、子どもたちのプレーはもちろん行動や言動も含め、どのようなところを見ているのでしょうか? 後藤静臣アカデミーダイレクターに伺いました。

コーチングクリニック 2015年10月号より

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第15回「合宿・遠征の過ごし方」

冨田 幸嗣(川崎フロンターレ U-12コーチ)

現在、夏休み真っただ中にある育成年代の選手たちにとって、この時期の合宿や遠征は大きなステップアップのチャンスです。その一方、指導者にとっても普段は見られない選手の一面を発見できるいい機会といえるでしょう。今回はそんな「合宿・遠征の過ごし方」について、冨田幸嗣U-12 コーチに伺いました。

コーチングクリニック 2015年9月号より

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第14回「選手の心に火をつける」

小林 忍(川崎フロンターレ 育成プロジェクトグループGKコーチ)

今号のテーマは「選手の心に火をつける」。試合に出られる選手とそうでない選手、つまり「レギュラー」「サブ」問題はあらゆる競技において、選手本人はもちろん指導者も頭を悩ませる事象です。ここではサブ選手へのアプローチやモチベーションの維持のさせ方について、小林忍コーチにお伺いしました。

コーチングクリニック 2015年8月号より

155

第13回「『いい練習』とは?」

玉置 晴一(川崎フロンターレ U-12コーチ)

練習は「量」か「質」か――指導者の間で話題に上ることも多いテーマだと思います。選手が試合に向けて研鑽を積む日頃のトレーニングに関して、一般的に「いい練習」といえるのはどのようなもので、指導者や選手が押さえるべきポイントはどこにあるのでしょうか。玉置晴一U-12 コーチにお話を伺いました。

コーチングクリニック 2015年7月号より

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第12回「保護者の役割」

楠田 耕太(川崎フロンターレ U-12GKコーチ)

選手たちにとって一番の理解者であり、サポーターといえば保護者でしょう。指導者の目が届きにくいオフ・ザ・ピッチで求められる役割が多いのはもちろん、クラブでの活動中にも保護者が気を付けなければならない側面はあります。今回は保護者の役割について、U-12 の楠田耕太コーチにお話を伺いました。

コーチングクリニック 2015年6月号より

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第11回「リーグの戦い方、トーナメントの戦い方」

今野 章(川崎フロンターレ U-18監督)

新シーズン開幕。チームは年間を通じて公式戦を戦います。とはいえ、常に同じコンディションで臨むのは不可能。さらにはその時々の状況で、試合に向かうメンタルも変わるはずです。「川崎フロンターレ育成術」第11回は「リーグの戦い方、トーナメントの戦い方」について、今野章U-18監督に伺いました。

コーチングクリニック 2015年5月号より

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第10回「チームビルディング」

後藤 静臣(川崎フロンターレアカデミーダイレクター)

新体制となって間もないこの時期、指導者が苦心するのは、チームをいかにまとめ、選手・スタッフが一丸となって目標に進むか、ということでしょう。「川崎フロンターレ育成術」第10回は本誌特集企画と連動させ、「チームビルディング」について、後藤静臣アカデミーダイレクターにお話を伺いました。

コーチングクリニック 2015年4月号より

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第9回「成長期のコンディショニングを考える」

関 智久(川崎フロンターレ U-18トレーナー)

パフォーマンス向上には、トレーニングの積み重ねに加え休養と栄養も欠かせません。コンディションの不調はケガの恐れがあるだけでなく、成長度合いにも関係するでしょう。「川崎フロンターレ育成術」第9回は、引き続きU-18の関智久トレーナーに、成長期のコンディショニングについてお話を聞きました。

コーチングクリニック 2015年3月号より

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第8回「トレーナーから選手たちに何を教え、伝えるか?」

関 智久(川崎フロンターレ U-18トレーナー)

最近は、育成年代の現場にもトレーナーのサポートが入るケースが増えました。選手としても人間としても成長段階にある子どもたちにとって、トレーナーのアドバイスや関わり方は、自立を促すきっかけの1つでもあります。「川崎フロンターレ育成術」第8回は、U-18の関智久トレーナーにお話を伺いました。

コーチングクリニック 2015年2月号より

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第7回「子どものモチベーションを高める指導」

高田 栄二(川崎フロンターレU-15コーチ)

当然のことながら、選手たちがスポーツに取り組むときには、「やりたい」という意志、つまり前向きな気持ちがなければいけません。「川崎フロンターレ育成術」第7回は、選手のやる気を引き出し、モチベーションを高く保つための指導のポイントについて、高田栄二U-15コーチにお話しいただきました。

コーチングクリニック 2015年1月号より

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第6回「サッカーはサッカーさえやれば伸びるのか?②」

佐原 秀樹(川崎フロンターレ U-12監督)

「川崎フロンターレ育成術」第6回は、前回に引き続き「サッカーはサッカーさえやれば伸びるのか?」をテーマに、今回はジュニア年代の指導について佐原秀樹U-12監督に伺いました。サッカー選手としての入り口に立ったばかりの子どもたちの成長のカギは、“子どもの親離れ”と“親の子離れ”のようです。

コーチングクリニック 2014年12月号より

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第5回「サッカーはサッカーさえやれば伸びるのか?」

寺田 周平(川崎フロンターレ U-15監督)

「川崎フロンターレ育成術」第5回は、サッカーはサッカーさえやれば伸びるのか?と題し、育成年代における競技場面以外の指導について寺田周平U-15監督に伺いました。トップチームで活躍し、日本代表経験をもつ寺田監督だからこそ、技術・戦術以外にも学ぶべきことがあるとの言葉には説得力があります。

コーチングクリニック 2014年11月号より

155

第4回「ミーティングのあり方」

今野 章(川崎フロンターレ U-18監督)

「川崎フロンターレ育成術」第4回は、ミーティングのあり方、重要性について、今野章U-18監督にお話しいただきました。次の試合に向けた準備のため、指導者と選手のコミュニケーションのためにミーティングは欠かせません。その実施方法は様々ですが、今野監督はどのように捉えているのでしょうか――?

コーチングクリニック 2014年10月号より

155

第3回「勝敗重視?内容重視?」

後藤 静臣(川崎フロンターレアカデミーダイレクター)

「川崎フロンターレ育成術」第3回は、試合において結果と内容のどちらを重視するのかについて、後藤静臣アカデミーダイレクターにお話しいただきました。年代が上がるにつれて勝利を求めるパーセンテージも高まりますが、結果にこだわりすぎてもいけません。また、指導者や保護者が試合に対してどういうスタンスで臨むかも、重要な鍵を握っているといえそうです。

コーチングクリニック 2014年9月号より

155

第2回「状況把握・状況判断の力を身につける」

長橋 康弘(川崎フロンターレU-18コーチ)

「川崎フロンターレ育成術」第2回は、状況把握・状況判断の重要性について、川崎フロンターレU-18の長橋康弘コーチにお話しいただきました。その時々でさまざまな状況に直面するサッカーではもちろん、そのほかの競技でも状況把握力・状況判断力は欠かせないもの。これらの能力を養い向上させていくためのヒントを、指導者そして保護者に向けてアドバイスします。

コーチングクリニック 2014年8月号より

第1回「川崎フロンターレ・アカデミーの育成コンセプト」

向島 建(川崎フロンターレ育成部 育成部長)

未来のプロサッカー選手を育てるために、アスリートの原石を発掘するために、サッカーを通した“人間”育成のために――。Jリーグクラブの取り組みから学べることは、サッカーをうまくするための技術だけではない。未来のJリーガーを育てる、川崎フロンターレアカデミーの育成コンセプトについて話しを聞いた。

コーチングクリニック 2014年7月号より

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