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ACADEMYアカデミー

vol18

コーチングクリニック 2015年12月号より

第18回「選手を観察して見極める」

川口 良輔(川崎フロンターレ 育成プロジェクトグループ長)

未来のプロサッカー選手を育てるために、アスリートの原石を発掘するために、サッカーを通した“人間”育成のために――。J リーグクラブの取り組みから学べることは、サッカーをうまくするための技術だけではない。本連載では、川崎フロンターレのコーチやスタッフが日々考え、そして実践する選手育成、人間育成の考え方を紹介する。第18 回は、指導者に欠かせない観察力がテーマ。十人十色の選手たちに、指導者はどのようなアプローチをするのがベストなのだろうか。コーチングとティーチングとの違いも踏まえつつ、育成プロジェクトグループ長の川口良輔氏にお話を伺った。

(取材・構成/編集部、写真提供/川崎フロンターレ)

指導者は観察が仕事

かわぐち・りょうすけ
1971 年5 月8 日、静岡県生まれ。静岡学園高校―大阪商業大学。大学卒業後、ジュビロ磐田に入団。その後、富士通サッカー部(現・川崎フロンターレ)に移籍した。現役引退後は、川崎フロンターレのトップチームコーチ、U-18 ヘッドコーチ、U-15監督、スクールマスター、スクールコーチなどを歴任。幼稚園生からプロ選手までの指導経験をもつ。また、2009 年からはスカウトも務めた。14年から現職。日本サッカー協会公認A 級ライセンス保持。

「最近ちょっと様子が変だな」
「元気がないな」

指導の現場でこのように感じた経験は、指導者なら誰もがあるのではないでしょうか。

選手の行動や言動の変化には、必ず理由があります。そんなときに問われるのが指導者の観察力。指導者は観察が仕事といっても過言ではありません。なぜなら、指導者は試合に出ることができないからです。映画監督なら自分の映画に出演することができますが、スポーツの監督が試合に出ることは残念ながら不可能です。

「そんなことは当たり前だ」「わかっているよ」と言われてしまいそうですが、これが実はなかなか奥の深い話。指導者は自分が試合に出られないとはどういうことなのか、その意味を深く考える必要があります。要するに、主役は選手であるということです。指導者はあくまでも選手をサポートする立場にあります。かといって、何も言わずに見守るのでは、ただの“放置”です。そうではなく、アドバイスをして“導く”という役割を担うことになります。

そういったことが指導のベースにあるなかで大切になるのは、先にも述べたように選手をよく観察することです。じっくり観察してひたすら情報を集め、そして選手の性格や状況に応じて、どのようにアプローチするのが最善かを考えるのです。

最善というのはつまり、選手の心に指導者の言葉がスッと落ちるかどうか。そのためには、例えば皆がいる前で指摘したほうがいいのか、それとも1対1で話したほうがいいのか。あるいは気づいたらすぐに言うべきなのか、数日置いてから言ったほうがいいのか。もっといえば、顔を突き合わせて話すのと、電話で話をするのとではどちらがいいのか――。そういうことを、観察するなかで見極めていくわけです。

1方向から双方向へ

選手たちをつぶさに観察することの重要性を知ったのは、私のある実体験からです。もしかしたら誰もが通る道なのかもしれませんが、指導者になりたての頃は、誰もが「俺が将来のプロ選手を育てるんだ」という意気込みを少なからず抱くものです。それゆえ、私は選手たちに必死に“ティーチング”をしていました。

「何回言えばわかるんだ!」「本気でプロ選手になりたいと思っているのか?」「そんなことをしていたらプロ選手にはなれないぞ。今すぐやめろ!」。こうした言葉を口にすればするほど、選手たちは私がこうなってほしいと望み、思い描いている方向とは真逆、正反対を向いてしまいました。

選手の行動や言動の変化には必ず理由がある。だからこそ、選手をしっかり観察することが指導者には求められる

指導者になって10年ほど過ぎた頃、大事な大会の1週間前に、ある選手が問題を起こしてしまいました。選手たちには入団してきたときからずっと、プロ選手になるためにはどう振る舞うべきか、切々と語ってきたわけです。やってはいけないことは厳しく注意しました。それでもこのようなことが起こってしまう…とてもショックでした。けれども「どうしてこのような事態になってしまったのか」と改めて考えたときに、「もしかしたら、自分の指導の仕方に問題があるのではないか?」と思いました。私自身に矢印が向いたのです。そのときからアプローチの仕方が変わりました。

例えば遠征に出かけたとき。以前であれば、すべてこちらから一方的に指示していました。「門限は○時で、○時には完全消灯」「朝は○時に起きて、必ず靴下をはいて食堂に集合」「出されたものは残さずに食べなさい。プロ選手を目指しているのだから、当たり前だよな?」「今言ったことができないなら、プロになるのは諦めたほうがいいぞ」というようなアプローチを仮にしていたとしたら、それをすべてやめました。そして、「何時に寝たらいいかな?」「朝は何時に起きて、何時から朝食にしようか?」と選手に問いかけ、双方向のコミュニケーションをとりました。「明日の試合時間は決まっているのだから、そこから逆算して皆で決めよう」と。「コーチ、僕は○○が嫌いだから食べられません」と言ってくる選手に対しては、「何を言っているんだ。好き嫌いせずになんでも食べなさい」ではなく、「そうか。でも、できれば食べられるようになったほうがいいよなあ」といったアプローチに変えました。要するに、“ティーチング” から“コーチング”に変えたのです。

そうすると最初は、選手たちは縛りがなくなって自由を得たとばかりに夜更かしするし、朝は寝坊する。食堂には、はだしでやって来る。つまり、私がそれまで口を酸っぱくして言い続けてきたことは、何一つ子どもたちに理解されていなかったことがわかったのです。これは私の未熟な指導の責任だと痛感しました。

そこで観察です。今、選手たちに何が起こっているのか、選手たちはどういう心情なのかを確認したかったので、ただひたすら観察し続けました。何時に寝ているのか、食事のときには何を食べて何を残しているのか。そうすると、徐々に子どもたちの状況が見えてきました。

次は、どのようにアプローチするかを考えました。その遠征は2泊3日で1日2試合あり、おまけに暑い時期でした。選手たちは夜更かしをして睡眠不足。ごはんもしっかり食べないので、日を追うごとに身体が動かなくなり、なかには気持ち悪くなってしまう選手もいました。しかもコーチングの一環として、その遠征では選手たちに試合のメンバーを決めさせていました。相手はJクラブの下部組織ばかりですし、こちらは選手のコンディションが万全ではないのですから、当然のごとく全く勝てませんでした。

そこで最終日に、遂にアプローチを仕掛けました。「遠征ももう終わりだから、今日はコーチがメンバーを決めてもいい?」と聞き、私がメンバーを決めて試合に臨みました。そこには仕掛けがあって、遠征中に観察してきたなかで早く就寝していた選手や食事を残さずに食べていた選手を中心にチームを組みました。その結果、試合に勝利しました。

そして試合後に、選手たちに語りかけました。「実は君たちのことをずっと見ていたんだ。遠征中、夜遅くまで起きている子もいたし、出されたごはんを残す子もいたよね。でも、サッカーに限らず、スポーツ選手は寝ることと食べることがすごく大事。だから今の試合には、消灯時間を守っていた選手やごはんを残さずに食べていた選手を出したんだ。結果はどうだった?今まで全然勝てなかったのに勝てたよな」と。そうすると選手たちは「そうなんだ」「確かに」と腑に落ちたようでした。

時には選手に寄り添う

そのほかに、このようなケースもありました。

昔、私が指導するチームに、棒付きキャンディーと炭酸飲料が大好きな選手がいました。お菓子や炭酸飲料がすべて悪というわけではありませんが、糖分が多く含まれていたり、それを口にすることでおなかがいっぱいになってしまい、肝心の食事が食べられなかったりします。できることならあまり口にしてほしくないというのが、指導者の思いです。

さらに、この選手はカップ麺も大好きで、遠征先でも隠れて食べるほどでした。若い頃の私なら、その現場を見つけたら「隠れて何を食べているんだ!そんなものを食べていたらプロになれないからやめろ!」「おまえ、プロになる気はあるのか?」と厳しく糾弾していたでしょう。

もし、注意して口にしなくなるのならそれが一番です。けれども、何度叱ってもなかなかやめられないのであれば、その選手にどのようにアプローチをすれば「よくないことなんだ」と自ら気づき、理解して変われるのか、観察して想像しなければなりません。

私がどのようにアプローチしたかというと、一緒に棒付きキャンディーを食べることにしたのです。最初に食べているのを見たときに、彼は「やばい!」という顔をしたのですが、私は「おいしそうだなあ。コーチも食べようかな」と言いました。すると油断したのか、「そうなんですよ。僕、大好きなんです」と返してきました。そして、時には彼と一緒に棒付きキャンディーを食べながらいろいろな話をしました。

そうするとあるとき、彼のほうから「コーチ、僕、こんなにカップ麺を食べていたらやばくないですか?」と切り出してきたのです。私は「身体にはよくないと思うよ。だって見てごらん。この栄養成分表示にはコーチが説明できないようなものまで書いてあるんだよ。食品として売られているものだから、すぐに何か悪いことが起こることはないだろうけど、きっとよくはないよな。でも、やめられないんだろう?」と言いました。そして「じゃあ、今まで食べていた回数を減らしたらどうだろう?どのくらいなら減らせそう?」と付け加えました。

彼は最初、週1回にすると言いましたが、「でもいきなり週1回だけにするのは無理じゃないか?最初は週2回にしたらどうだ」と逆に提案し、まずは1ヵ月間、週2回だけにすることから始めました。するとカップ麺を食べる回数はどんどん減っていき、最終的にはあれほど大好きだったのに全く食べなくなりました。

ここでのポイントは、自分で決めさせること。自分で決めたことは、守ることが前提になるからです。観察することで選手の性格や置かれている状況を把握し、双方向で提案はするけれど、決めるのはあくまでも選手自身。一見、遠回りに映りますが、長い目で見れば実は一番の近道かもしれません。アプローチに成功した例だったと思います。

コーチングとティーチングの話でいうと、コーチングがよくてティーチングがダメというわけでは決してありません。前述したように「ダメなものはダメ」「ああしろ、こうしろ」と言ったほうがその選手にとって効果的なのであれば、ティーチングを選択したほうがいいかもしれませんし、しつけという部分でいえば、ティーチングは有効な手段でもあります。絶対にしてはいけないことは教えなければいけません。

ただし、ティーチングをいつすべきなのか、タイミングを見極める必要があります。選手は100人いたら100通りのタイプがいます。顔が違うように性格も違いますし、その時々によって置かれた状況も異なるので、選手1人1人に合ったアプローチをすることが大切だと思います。

選手は1 人1 人顔が違えば性格も違う。また、その時々によって置かれた状況も異なるので、個々に合ったアプローチが欠かせない

完璧である必要はない

私は指導者として、社会に出たときによい判断、よい決断のできる選手、大人になってほしいと常々思っています。社会に出ると結果が求められますから、判断だけではなく、決断ができなければいけません。そのときに、指導者がいつも「ああしろ、こうしろ」と一方的に言うのと、最終的に選手が自分でシチュエーションを決めて、場の設定をつくるのとでは、どちらがよい決断のできる人材になれるかはおのずと想像できると思います。将来的に、選手にはどうなってほしいのか?それを考えたら、指導者としてどう指導すべきがハッキリするはずです。

よい判断、よい決断のできる選手、大人になってほしいと考えるのであれば、社会に出るまでに自分で決断できる場の設定で、どれだけ判断力、決断力を育めるかが重要だと考えます。ただし、大人でも完璧な人はいませんから、できなくて当たり前です。人それぞれ得意なこともあれば苦手なこともあるものです。

元プロ選手でなければ、一流のコーチにはなれないということはありません。確かに、元プロ選手なら選手たちが驚くようなデモンストレーションを見せることができるかもしれない。けれども、デモンストレーションをただ見せただけでは、選手たちはうまくはなれません。なぜならプレーするのは選手だからです。

選手自身がよい方向に変化したり、選手自らが表現できたりするようになることが重要です。デモンストレーションができなくても、根本的なところで、そのスポーツ自体や指導することに情熱があるかどうか?子どもが好きかどうか?子どもとの信頼関係を築けるかどうか?逆にいえば、それらを備えていれば指導者として必ず成長できると私は考えています。

Back Number 過去の記事一覧

155

第25回「現代っ子の特徴を踏まえてアプローチを考える」

長橋 康弘(川崎フロンターレ U-18コーチ)

時代とともに、子どもたちの気質や体格も変化するもの。その変化に見合ったアプローチが必要です。実際に現代の子どもたちもまた、ひと昔前に比べて変化があるように感じると長橋康弘U-18コーチは言います。そこで今回は、現代の子どもたちの特徴を整理し、それに見合った指導者の寄り添い方を考えます。

コーチングクリニック 2016年8月号より

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第24回「選手への伝え方・伝わり方」

玉置 晴一(川崎フロンターレ U-12コーチ)

より効果的な指導を実践するには、指導者の話術が鍵といっても過言ではありません。しかしながら、指導者が投げかけた言葉への反応は人それぞれであり、理解度もまた異なります。選手に伝わりやすい、理解がより得やすい伝え方とはどのようなものなのでしょうか――? 玉置晴一U-12 コーチに伺いました。

コーチングクリニック 2016年7月号より

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第23回「文武両道」

石川 邦明(川崎フロンターレ U-15コーチ)

Jクラブアカデミーはプロサッカー選手の育成が重要なミッションの1つです。しかし、サッカーがうまければそれでいいという考えではなく、生徒・児童の本分である勉強を怠らないこともまた、大切と考えています。川崎フロンターレアカデミーの考える文武両道について、石川邦明U-15 コーチに伺いました。

コーチングクリニック 2016年6月号より

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第22回「新入生を迎えるに当たって」

高田 栄二(川崎フロンターレ U-15 コーチ)

間もなく新年度がスタートし、新1年生が活動に加わる季節となりました。この時期はやはり、新入生やその保護者とのコミュニケーション、情報収集が欠かせません。そこで今回は、新入生をチームに迎え入れる際に指導者が得るべき情報や取り組むべき事柄について、高田栄二U-15 コーチにお話を伺いました。

コーチングクリニック 2016年5月号より

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第21回「寒冷&感染症対策」

関 智久(川崎フロンターレ U-15トレーナー)

夏季の暑熱対策に比べて、冬季の寒冷対策はさほど重視されていないというのが現状です。しかしながら意識して対策するか否かで、競技に向けたコンディションは大きく変わってくるといえます。そこで今回は、川崎フロンターレアカデミーにおける寒冷&感染症対策について関智久トレーナーに伺いました。

コーチングクリニック 2016年4月号より

155

第20回「性別による特徴を把握し、指導に生かす」

小林忍(川崎フロンターレ 育成プロジェクトグループ GKコーチ)

成長著しい日本の女子サッカー。その背景には、U-12で男子とプレーする機会が多いことがあるようです。この年代の指導者は今後さらに、男女とも指導する可能性が高まるでしょう。今回のテーマは「性別による特徴を把握し、指導に生かす」。U-16日本女子代表GKコーチも務める、小林忍コーチに伺いました。

コーチングクリニック 2016年2月号より

155

第19回「チームの枠を超えた指導者同士の連携」

藤原 隆詞(川崎フロンターレ 育成プロジェクトグループ チーフコーチ)

第19回は「地域連携」がテーマ。川崎フロンターレでは主にトレセン活動で、あるいは試合会場でのコミュニケーションによって地域の指導者、選手と連携を図り、川崎市全体のレベルの底上げに寄与すべく活動しています。その詳細について、育成プロジェクトグループの藤原隆詞チーフコーチに伺いました。

コーチングクリニック 2016年1月号より

155

第18回「選手を観察して見極める」

川口 良輔(川崎フロンターレ 育成プロジェクトグループ長)

連載第18回は「指導者に欠かせない観察力」がテーマ。1人1人顔や体格が違うように性格も十人十色の選手たちに、指導者はどのようなアプローチをするのがベストなのでしょうか。育成プロジェクトグループ長の川口良輔氏に「コーチング」と「ティーチング」との違いも踏まえてお話しいただきました。

コーチングクリニック 2015年12月号より

155

第17回「精神的成長と目標設定」

鈴木 洋平(川崎フロンターレ U-15GKコーチ)

今回のテーマは「メンタル面へのアプローチ」です。技術・戦術やフィジカルと同様に、精神的な成長も育成年代の選手たちには欠かせないもの。川崎フロンターレU-15では昨年からメンタルトレーニングを導入しており、その鍵を握るのが目標設定なのだとか。詳細について鈴木洋平U-15GK コーチに伺いました。

コーチングクリニック 2015年11月号より

155

第16回「セレクションの視点」

後藤 静臣(川崎フロンターレ アカデミーダイレクター)

夏休みも終わりに近づき、来年度の入団選手を募集する時期となりました。毎年数多くの入団希望者が集まる川崎フロンターレアカデミーではセレクションにおいて、子どもたちのプレーはもちろん行動や言動も含め、どのようなところを見ているのでしょうか? 後藤静臣アカデミーダイレクターに伺いました。

コーチングクリニック 2015年10月号より

155

第15回「合宿・遠征の過ごし方」

冨田 幸嗣(川崎フロンターレ U-12コーチ)

現在、夏休み真っただ中にある育成年代の選手たちにとって、この時期の合宿や遠征は大きなステップアップのチャンスです。その一方、指導者にとっても普段は見られない選手の一面を発見できるいい機会といえるでしょう。今回はそんな「合宿・遠征の過ごし方」について、冨田幸嗣U-12 コーチに伺いました。

コーチングクリニック 2015年9月号より

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第14回「選手の心に火をつける」

小林 忍(川崎フロンターレ 育成プロジェクトグループGKコーチ)

今号のテーマは「選手の心に火をつける」。試合に出られる選手とそうでない選手、つまり「レギュラー」「サブ」問題はあらゆる競技において、選手本人はもちろん指導者も頭を悩ませる事象です。ここではサブ選手へのアプローチやモチベーションの維持のさせ方について、小林忍コーチにお伺いしました。

コーチングクリニック 2015年8月号より

155

第13回「『いい練習』とは?」

玉置 晴一(川崎フロンターレ U-12コーチ)

練習は「量」か「質」か――指導者の間で話題に上ることも多いテーマだと思います。選手が試合に向けて研鑽を積む日頃のトレーニングに関して、一般的に「いい練習」といえるのはどのようなもので、指導者や選手が押さえるべきポイントはどこにあるのでしょうか。玉置晴一U-12 コーチにお話を伺いました。

コーチングクリニック 2015年7月号より

155

第12回「保護者の役割」

楠田 耕太(川崎フロンターレ U-12GKコーチ)

選手たちにとって一番の理解者であり、サポーターといえば保護者でしょう。指導者の目が届きにくいオフ・ザ・ピッチで求められる役割が多いのはもちろん、クラブでの活動中にも保護者が気を付けなければならない側面はあります。今回は保護者の役割について、U-12 の楠田耕太コーチにお話を伺いました。

コーチングクリニック 2015年6月号より

155

第11回「リーグの戦い方、トーナメントの戦い方」

今野 章(川崎フロンターレ U-18監督)

新シーズン開幕。チームは年間を通じて公式戦を戦います。とはいえ、常に同じコンディションで臨むのは不可能。さらにはその時々の状況で、試合に向かうメンタルも変わるはずです。「川崎フロンターレ育成術」第11回は「リーグの戦い方、トーナメントの戦い方」について、今野章U-18監督に伺いました。

コーチングクリニック 2015年5月号より

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第10回「チームビルディング」

後藤 静臣(川崎フロンターレアカデミーダイレクター)

新体制となって間もないこの時期、指導者が苦心するのは、チームをいかにまとめ、選手・スタッフが一丸となって目標に進むか、ということでしょう。「川崎フロンターレ育成術」第10回は本誌特集企画と連動させ、「チームビルディング」について、後藤静臣アカデミーダイレクターにお話を伺いました。

コーチングクリニック 2015年4月号より

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第9回「成長期のコンディショニングを考える」

関 智久(川崎フロンターレ U-18トレーナー)

パフォーマンス向上には、トレーニングの積み重ねに加え休養と栄養も欠かせません。コンディションの不調はケガの恐れがあるだけでなく、成長度合いにも関係するでしょう。「川崎フロンターレ育成術」第9回は、引き続きU-18の関智久トレーナーに、成長期のコンディショニングについてお話を聞きました。

コーチングクリニック 2015年3月号より

155

第8回「トレーナーから選手たちに何を教え、伝えるか?」

関 智久(川崎フロンターレ U-18トレーナー)

最近は、育成年代の現場にもトレーナーのサポートが入るケースが増えました。選手としても人間としても成長段階にある子どもたちにとって、トレーナーのアドバイスや関わり方は、自立を促すきっかけの1つでもあります。「川崎フロンターレ育成術」第8回は、U-18の関智久トレーナーにお話を伺いました。

コーチングクリニック 2015年2月号より

155

第7回「子どものモチベーションを高める指導」

高田 栄二(川崎フロンターレU-15コーチ)

当然のことながら、選手たちがスポーツに取り組むときには、「やりたい」という意志、つまり前向きな気持ちがなければいけません。「川崎フロンターレ育成術」第7回は、選手のやる気を引き出し、モチベーションを高く保つための指導のポイントについて、高田栄二U-15コーチにお話しいただきました。

コーチングクリニック 2015年1月号より

155

第6回「サッカーはサッカーさえやれば伸びるのか?②」

佐原 秀樹(川崎フロンターレ U-12監督)

「川崎フロンターレ育成術」第6回は、前回に引き続き「サッカーはサッカーさえやれば伸びるのか?」をテーマに、今回はジュニア年代の指導について佐原秀樹U-12監督に伺いました。サッカー選手としての入り口に立ったばかりの子どもたちの成長のカギは、“子どもの親離れ”と“親の子離れ”のようです。

コーチングクリニック 2014年12月号より

155

第5回「サッカーはサッカーさえやれば伸びるのか?」

寺田 周平(川崎フロンターレ U-15監督)

「川崎フロンターレ育成術」第5回は、サッカーはサッカーさえやれば伸びるのか?と題し、育成年代における競技場面以外の指導について寺田周平U-15監督に伺いました。トップチームで活躍し、日本代表経験をもつ寺田監督だからこそ、技術・戦術以外にも学ぶべきことがあるとの言葉には説得力があります。

コーチングクリニック 2014年11月号より

155

第4回「ミーティングのあり方」

今野 章(川崎フロンターレ U-18監督)

「川崎フロンターレ育成術」第4回は、ミーティングのあり方、重要性について、今野章U-18監督にお話しいただきました。次の試合に向けた準備のため、指導者と選手のコミュニケーションのためにミーティングは欠かせません。その実施方法は様々ですが、今野監督はどのように捉えているのでしょうか――?

コーチングクリニック 2014年10月号より

155

第3回「勝敗重視?内容重視?」

後藤 静臣(川崎フロンターレアカデミーダイレクター)

「川崎フロンターレ育成術」第3回は、試合において結果と内容のどちらを重視するのかについて、後藤静臣アカデミーダイレクターにお話しいただきました。年代が上がるにつれて勝利を求めるパーセンテージも高まりますが、結果にこだわりすぎてもいけません。また、指導者や保護者が試合に対してどういうスタンスで臨むかも、重要な鍵を握っているといえそうです。

コーチングクリニック 2014年9月号より

155

第2回「状況把握・状況判断の力を身につける」

長橋 康弘(川崎フロンターレU-18コーチ)

「川崎フロンターレ育成術」第2回は、状況把握・状況判断の重要性について、川崎フロンターレU-18の長橋康弘コーチにお話しいただきました。その時々でさまざまな状況に直面するサッカーではもちろん、そのほかの競技でも状況把握力・状況判断力は欠かせないもの。これらの能力を養い向上させていくためのヒントを、指導者そして保護者に向けてアドバイスします。

コーチングクリニック 2014年8月号より

第1回「川崎フロンターレ・アカデミーの育成コンセプト」

向島 建(川崎フロンターレ育成部 育成部長)

未来のプロサッカー選手を育てるために、アスリートの原石を発掘するために、サッカーを通した“人間”育成のために――。Jリーグクラブの取り組みから学べることは、サッカーをうまくするための技術だけではない。未来のJリーガーを育てる、川崎フロンターレアカデミーの育成コンセプトについて話しを聞いた。

コーチングクリニック 2014年7月号より

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