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FRONTALE DIARYフロンターレ日記

2/ 9 (木) 2012

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最終日

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オフィシャルライター 麻生広郷

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宮崎県綾町での1次キャンプの最終日。
九州のクラブチーム、HOYO AC ELAN OITAとの練習試合を行いました。

選手の疲労はちょうどピークにきているはずですが、そういったコンディションでどこまで踏ん張ることができるか。またこのキャンプのテーマでもある守備の連動性の仕上がり具合をチェックする大事な練習試合です。

注目したのは新加入選手たちのプレーぶり。それぞれが自分の特徴を出していました。

ジェシは1対1での読みの鋭さ、長い手足を使ったインターセプトと、慣れないリズムのなかでも落ち着いたプレーを見せていまいた。やはりブラジル時代の経験はだてじゃないですね。セットプレーでの空中戦の強さやヘディングシュートの威力も噂どおりです。

レナトはボールテクニックのうまさはもちろんですが、うまくポジショニングをとりながら相手の嫌なところに入っていくプレーも得意なようです。相手GKにセーブされましたが、クロスに合わせてシュートに持ち込むシーンが何度かありました。セットプレーのキッカーとしても期待大です。

レネはとにかくダイナミック。守備の選手ですが攻撃時はどんどん勝負をしかけていきます。荒削りな一面もありますが、まだ19歳。みんなでサポートしながらどんどん成長してもらいたいです。あと吠えるようなかけ声?もすごく特徴的なので注目してください。

ブラジル人選手たちはこれから連携面をもっと深めていかなければなりませんが、日本の言葉と日本のサッカーのリズムに慣れれば大きな力になってくれそうです。

日本人の新加入選手に目を移すと、落ち着いたプレーぶりを見せていたのは「ヨウヘイ」こと西部洋平。最後尾から試合展開を見ながら、最終ラインに指示を出していきます。GK陣では最年長の兄貴分。冷静なコーチングと熱いプレーで守備陣をうまくまとめてくれそうです。

「ルイ」こと小松塁は大柄な上にスピードがあるので、1対1の走り合いになったときの迫力があります。空中戦の強さはもちろん、自分で勝負をしかけていけるのも魅力です。裏のスペースに抜けて惜しいシュートを放つ場面もありました。ひとつ決めれば波に乗ってくれそうです。

「シュン」こと森下俊もフロンターレで初の対外試合でしたが、非常に落ち着いたプレーぶりでした。大きな相手にもしぶとく食らいついてマークにつき、ルーズボールやシュートへの反応も早いです。声もよく出ていましたが、特徴のある高音なのですぐにシュンの声とわかりますよ。

愛媛FCへの期限付き移籍から復帰したキョウヘイ。中盤ならどこでもこなせるユーティリティープレーヤーとして帰ってきました。キャンプ中にかなり体重が落ちて精悍な顔つきになっていましたよ。実戦での積み上げをフロンターレで存分に発揮してもらいたいですね。

「タカギ」なのか「ギーチャン」なのか、ひょっとして「ニコ駿」!?なのか、まだ呼び名が定着していない高木駿。ルーキーらしいはつらつとしたプレーを見せていまいた。自分でも話しているとおり声が大きく、コーチングの声がピッチの外にもよく聞こえてきます。足技もあるので、後ろからの組み立てにも加われそうです。

「パウロ」こと田中淳一は体調不良のために練習試合には不出場。でも最終日には回復したのでひと安心。元気になったと思ったら、相変わらずいろんなところをウロウロしています。紅白戦ではドリブル突破からのミドルシュートと積極的なプレーを見せていました。

試合の方は決定機をゴールに結びつけられずコーナーキックから失点してしまい、0-1のスコアで終了。ラストパスとフィニッシュの精度は、引き続き取り組んでいかなければならないテーマです。ただキャンプで重点的に取り組んでいた流れのなかでの守備に関しては、1次キャンプのテーマに沿ったものは出せたようです。

キャンプの最後のミーティングで相馬監督が総括しました。

「大きな怪我がなく無事に11泊12日のキャンプが終わって良かった。チームとして目指していることが徐々に出来てきている。まずは開幕に向けて、1年間戦う土台となる体作りの準備ができたと思う。またコミュニケーションもピッチの内外で出来ている」

「今日のゲーム、相手の状況や、キャンプ最終日ということもあったが、絶対に勝たなければいけなかった。同じことはしてはいけない。しかしキャンプで実施してきた部分は良くできていた。攻撃に関する部分は今回のキャンプではほとんどやっていないので、今のベースに得点を奪う、勝ちをつかみ取ることにつなげていこう」

「やってきていることはしっかり積みあがっているので開幕に向けてしっかり自信をもって準備をしていこう」

と話し、一次キャンプを打ちあげました。

チームとして取り組んできた1次キャンプ。練習試合の数字の結果は出ませんでしたが、やるべき課題やテーマについてが、選手個人が理解をし、チーム戦術として反映出来ているようです。あとはゲームになった時の集中力とメリハリ、そしてコミュニケーションではないでしょうか。これから一度川崎に戻り、宮崎市内での2次キャンプと、練習試合を多く入れながらより実戦を意識したトレーニングへと移行していきます。

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