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FRONTALE DIARYフロンターレ日記

4/21 (土) 2012

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算数ドリル完成

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広報部

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2009年度から製作をはじめた『川崎フロンターレ算数ドリル』。今年度も算数ドリル作成委員会メンバーの先生や川崎市教育委員会をはじめ、たくさんの方々に協力していただき製作しました。今回は新学期を迎えるこの時期に合わせて完成した、できたてホヤホヤの2012年度版川崎フロンターレ算数ドリル上巻を麻生区にあります川崎市立片平小学校に配りに行ってきました(※下巻は10月上旬に配布予定)。

2010年、2011年の配布では我々スタッフとふろん太が小学校に出張し、元気いっぱいの子どもたちに配らせてもらいましたが、今回は、今シーズンからチームに加入し、フロンターレのディフェンスリーダーとしてなくてはならない存在となっているDFジェシが自ら子どもたちに算数ドリル配りに行きました。2009年からはじめたこの算数ドリルですが、選手が子どもたちに算数ドリルを配りに行ってくれるのは、今回が初めてです!!

桜も満開の片平小学校は麻生グラウンドからすぐ近くの場所。練習を終えたジェシが片平小学校に姿を現すと、さっそく子どもたちからは「ジェシが来た!」と興奮した様子の声が聞こえてきました。到着したジェシはすぐにユニホーム姿に着替え、ドリル配布の対象学年である小学6年生約100人が待つ体育館へと移動。ジェシが入ってくると、少々緊張した面持ちの子どもたちは体育座りでジェシを拍手で迎え入れてくれました。

「ハジメマシテ、ジェシです。今日はここに来れてとても幸せです。先日来日した僕の息子もこの学校の1年生に入学し、いい環境で過ごしています。みんなとともに日本語を勉強してほしいし、みんなもぜひポルトガル語を覚えてくれればと思います」と、中山通訳を通じてまずはご挨拶を。最初はマイクなしで話していたジェシですが、片平小学校の先生が気を使ってくれてジェシにマイクを持ってきてくれました。この対応にはジェシも「マイクがきたので、これで大きな声を出さなくてもいいね(笑)」と場を和ませていました。

挨拶に続き、ジェシが算数について話はじめてくれました。「算数は大切。僕もすごく勉強したし、このドリルもフロンターレの選手が一緒に載っているので、ぜひ好きになってくれれば」と話した後に、「この中で算数が好きな子?」とジェシが子どもたちに質問。すると半分ぐらいの子どもが手を挙げていました。これを見たジェシが「手をあげなかったみんなも、この算数ドリルを使って好きになってもらえればいいですね」とすかさず子どもたちの心を掴んでいました。その後も「フロンターレの試合を見たことがある人?」、「練習場に行ったことがある人?」と積極的に声をかけるジェシ。手をあげた子どもたちに「ナイス!ナイス!」と声をかけ、子どもたちの緊張をほぐそうとしています。

この後は子どもたちからジェシに質問コーナーの時間です。最初はなかなか手をあげない子どもたちでしたが、勇気を振り絞って最初に手を挙げた子が、「日本で好きな食べ物は?」と聞くと、「ラーメン!」と子どもたちにとって意外な答えが返ってきました。その後は積極的に質問を繰り返す子どもたち。「サッカーをやるときに意識することは?」、「算数が得意になる秘訣は?」とサッカーだけでなく算数についての質問もしていましたよ。それに対しても、「サッカーでは夢を持つことが大事。でもサッカーだけでなく学校ではたくさん勉強したし、努力もしました」、「まずは勉強に集中すること。そして先生の話を聞くこと」と小学生時代のジェシの経験談も話しつつ丁寧に答えていったジェシでした。

質問タイムの後、ジェシからの提案で子どもたちと一緒にリフティングを行うことに。これには子どもたちも「やりたい!やりたい!!」と積極的な声があがっていたので、「サイショハグー、ジャンケンポン!」と慣れないじゃんけんのかけ声を日本語でかけつつ、ジェシとじゃんけんをして勝った2人が一緒にリフティングをすることになりました。

そして選ばれた2人がいよいよジェシとリフティングを開始…、と思ったのですが、じゃんけんで勝った子どもが、あまりに緊張していたのか?ガチガチであまりうまくリフティングができず…。それでもジェシと中山通訳がいろいろと声をかけてリラックスさせながらやっていると、徐々に慣れてきてリフティングがつながるようになりました!サッカー選手とリフティングをやる機会など、めったにないことなので、実技が終わった後も「オレ、やりたかったな〜」という声が見ていた子どもたちからあがっていました。

この後はメインイベントの算数ドリルの手渡しです。一人ひとり丁寧に渡していくジェシ。子どもたちも「オブリガード!(日本語でありがとう)」と覚えたてのポルトガル語で返事をしていました。手渡された子どもはすぐに算数ドリルを開いて、「ケンゴだよ!イナだ!」と興奮した様子を見せていました。

笑顔を絶やさず全員に手渡したジェシ。最後に「これからこの算数ドリルで勉強してもらうと思うけど、ここ片平小学校からフロンターレの練習場は近いし、ぜひフロンターレを応援してください。他の選手とも話をしてもらい、試合を見に来てもらいたいです。みんながフロンターレを応援してくれたらうれしいし、僕たちの力になる。等々力にもここから遠いかもしれないけど、ぜひ足を運んでください。そして最後に一緒にタイトルを獲りましょう。今日はみんなに会えて本当にうれしかったです。ありがとう」と挨拶をし、無事に算数ドリルを配り終えました。

帰るときにも「ジェシ、サインください!」、「今度、練習場行きます!」などとたくさんの声をかけられていましたが、一人ひとりに丁寧に対応していたジェシ。我々スタッフもジェシの優しさを改めて感じることができたイベントでした。

このイベントを振り返ってジェシは「ブラジルでは算数ドリルのような補助教材はなかったので、フロンターレの算数ドリルの取り組みは本当に素晴らしいことだと思います。クラブにとっても子どもたちにとってもいいことで、算数に興味を持つことは本当にいいことだと思います。このフロンターレ算数ドリルを手にするのは今日が初めてですが、子どもたちの教材になると聞いて、うれしくなりました。子どもたちには喜んでほしいし、幸せでいてほしい。だけど、サッカー選手じゃなかったら、算数の先生ではなく、たぶん体育の先生になっていたと思います(笑)また機会があればこういう会に参加したいです」と話してくれました。

『川崎フロンターレ算数ドリル』も今年で4年目。2009年、中原区にある上丸子小学校1校のみでの配布、使用から始まったこのドリルですが、現在では川崎市内の全113市立小学校6年生及び特別支援学校3校に通う約1万2千人に無償配布されています。
また、昨年、東日本大震災の影響で教材が不足した陸前高田市の小学校にフロンターレ算数ドリルを寄贈し、今年度も配布希望のあった小学校には継続して寄贈しています。
昨年度からはドリル制作費の半分を川崎市に予算化していただき、フロンターレ算数ドリルを通じて、算数に親しむ子どもを増やし、そして川崎フロンターレが川崎の子ども達に身近な存在であるためのサポートしていただいています。

先日、「うちの娘は今、川崎市内の小学校に通う小学2年生なんですが、6年生になったらフロンターレ算数ドリルで勉強できるんですよね?それまで続けていてくださいよ!」とスタッフの一人がサポーターのお父さんから念押しされました。「小学6年生になればフロンターレ算数ドリルで勉強できる」。このことが多くの人の喜び、楽しみとして定着できるよう、これからも努力して制作活動にあたっていきます!

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