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2007年04月 アーカイブ

2007年04月01日

自分で巧くなる

今回から、このOB’sコラムに参加させていただく事になりました。
そうそうたるメンバーが書いているこのコラムに、一応!OBということで参加することになり、かなり緊張していますが宜しくお願いします。

まず初めに、2001年に入団してから2003年までの3年間、等々力のピッチに立つことはありませんでしたが本当に多くの人に支えられ、サッカーはもちろん人間として成長できたことで今の自分があると思っていますし、その時の感謝の気持ちは今でも忘れません。本当に有難うございました。

フロンターレを引退してからは、約2年間様々な場所で指導の勉強をしていましたが、僕が現役時代もトップのコーチをしていた高畠さん(ツトさんと呼んでいますが)から「うちでコーチやらへんか?」の一声があり、スクールコーチとしてフロンターレに戻ってくることができました。現在は、昨年立ち上げた、フロンターレの下部組織にあたる『川崎フロンターレU-12』の3・4年生を担当しています。

コーチを始めてから最初に思ったことは、「最近の子は本当に巧い」でした。小学生でそんなことできるの!?など、驚かされっぱなしの毎日でした。また、サッカーが大好きで一生懸命巧くなろうと頑張っている姿や、純粋にサッカーを楽しんでいる子供たちを見てものすごく感動しました。そんな子供たちを何とか上手にしてあげたいなと日々考えています。
僕が現在考える指導は、『自分で巧くなる』です。当たり前のことですが、すごく重要なことだと僕は考えています。監督やコーチが言ったことだけをやっていれば巧くなるかと言えばそうではないと思います。自分から練習に積極的に取り組み、自分で考え、自分で答えを見つけたときに、成長につながったり、喜びや楽しさが湧き出てくるものだと思います。また、プロという世界でも監督・コーチがすべてを教えてくれる訳ではありませんし、自分で理解しそれぞれの監督が持つ戦術に順応できる選手が長く現役を続けられる一つの要因だと思います。その点からみても指導者は、子供自身が考えて成長できる環境を創って、悩んでいる子がいればアドバイスをする。そういったサポート役であるべきだと思っています。これから僕が指導した子供たちが、トップチームで活躍できるようになった時に、その選手の頭の中に少しでもぼくの名前が残っていれば幸いです。

ただ、僕たち指導者が子供たちに携わっている時間は、多くて1日4時間程度です。良い選手を育てるには残りの20時間がとても大切です。スクールや等々力でも多くのお父さんやお母さんを見かけますが、子供への接し方などどうですか?何でも“やらせて”いませんか?それでは、子供自身が“考える”ことができなくなってしまうと思います。子供に失敗は付物です。その失敗から考えることで、成功へと変化しますし、成長につながります。時にはうまくいかないこともあると思いますが、そこが成長のポイントです!最初から答えを与えるのではなく、上手く答えに導いてあげてください。こういったグラウンド以外での良い習慣も、良い選手を育てる大きな要因の一つだと思います。是非!お父さん、お母さんも子供たちの“良いサポーター”となって、子供たちの成長を見守っていきましょう!

将来、この下部組織の中から多くの子供たちが、等々力のピッチで躍動している姿を夢見ながら、日々努力していきたいと思います。

2007年04月10日

スペシャリストの育成

自分は、サイドのスペシャリストの育成が大切だと思っています。
その理由として、日本代表やJリーグを見たときに、スキルの高い選手は中盤の真ん中に多くて、サイドの中盤には少ないと感じているからです。試合のときにはなかなか中央からの突破が難しいことから、サイドの選手の強化が必要だと感じでいます。サイドの選手にはいろいろなタイプのプレーヤーがいると思います。ゲームを作るサイドプレーヤーやサイド突破を得意とするプレーヤーなどが上げられるが、やはり、サイドプレーヤーの魅了といえば、やはり、縦に勝負できる、突破できる選手だと思います。もちろんそれだけではないないと思いますが、実際サイドのプレーヤーが対面しているDFをはがし一人一人のずれを生んで得点に結びつけていく可能性が高いことからこのような選手が必要だと感じています。

自分は川崎フロンターレのスカウトをやっていて、高校・大学と視察に行っていますが、高校・大学にもサイドのスペシャリストが少ないのです。それはなぜかというと、高校・大学の1、2年生の時にはサイドで活躍している選手が最上級生になるとチームの中心になるため中盤の真ん中にいってしまい、サイドの選手がなかなか育たないのです

高校・大学サッカーとしては勝敗がとても大事だと思いますが、育成のためにはサイドのポジションでJリーグや日本代表でやれると思ったらその子のためにも、サイドで使い続けていってほしいです。もちろん、子供のころは、複数のポジションを経験することはとても大切だと感じていますが、サイドプレーヤーの大切さや面白さを子供のころから指導者が伝えていく必要があると思います。今後の日本サッカーのレベルアップのためにもこれらのことを考えて育成していく必要があるのではないでしょうか。オシム監督はいろいろなポジションが出来る選手と言っていますが、僕はサイドのスペシャリストが必要だと感じています。

2007年04月20日

原点!

ある本のまえがきに書いてあった文章。
『私は「原点」(starting point)という言葉が好きです。何かをなそうとしている背景には、必ずそれぞれの原点があります。それはいつも、目立たないところで今の自分の足元を支え、見つめるときには再び大きな力となる、そんな不思議な存在です。』

私は自分自身の「原点!」について、いくつか思い浮かべた。サッカーが好きになった頃の「原点!」。それは小学校に入学して間もない頃、実家の裏庭で、当時サッカー少年団でプレーしていた隣のお兄さんたちとボールを蹴って遊んだことだ。見様見真似で蹴りはじめたボールで遊ぶことに、楽しさや喜びを少しずつ感じていった。今思うと狭かった庭も当時の私にとっては十分広いスペース、ゴールは洗濯物を干すための物干竿を固定する左右のポールがゴールだった。GKになってくれたお兄さんを相手にシュートを何度も打った。力の無いシュートはなかなか入らない、しかし何度も繰り返すうちに私がシュートしたボールがポールの間を抜けて行った。それは、私にとって特別な喜びや感動が芽生えた瞬間だった。サッカーの楽しさゴールした嬉しさは計り知れない。サッカーは楽しい!何時間でもボールを蹴り続けたい!(当時、お兄さんは、まともにボールを蹴れない私に、あえてシュートを決めさせてくれたのだろう…)ボールがゴールを抜けていったことが後に自分の人生で大きな意味を持つことになるとは。

「原点!」は人により様々で時間や形も異なる。現在、フロントとしてチーム強化に携わる以上、現役を引退して新しいサッカー人生をスタートしたときの気持ちは忘れたくはない、スーツを着用し満員電車で通勤した1年間は引退した私にとって、また違った、もう一つの「原点!」でもある。それは、いつになっても初心を忘れないためにも1年間自分で決めて続けたことだった。人それぞれ様々な原点がある、その原点を理解しているか?自分が大切にしているものがあるか?自分自身の「原点!」を考えてみて理解しておくことは必要なのではないか。

自分を振り返ることや自分の原点を見つめることができれば、自分は何のためにやっているのか、忘れていたことに気づいたり、間違いに気づいたり、何をしなければいけないか理解でき前に進むことができる、そして再び大きく成長する。苦しいとき、上手くいかないとき、迷っているときに原点を見つめることができれば、何かを感じ取れるはず。それは、自分自身が横道に反れないためにも大切なことで、例え反れたとしても戻ることができる場所でもある。そして目標に向かってチャレンジし努力して、それぞれの新たな原点が芽生えるようになったらこんなに素晴らしいことはないだろう。
原点は目立たないが自分の足元を支え大きな力となることを忘れてはいけない。

あなたの原点は何ですか?

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