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2007年06月 アーカイブ

2007年06月01日

食事

前回、良い選手を育てるにはグラウンド以外での良い習慣も、一つの大きな要因だということを書きましたが、今回はその中の一つとして少年期での『食事』について書きたいと思います。

プロサッカー選手にとっても自分の身体というのは一番大切なものであり、「健康で丈夫な身体」なくしてはプロの世界では通用しないと思います。その身体を作るのには様々な要素がありますが、絶対に不可欠なこととして『食事』があります。少年期において一番大切なことは、食事の『量』ではないかと思います。それは、サッカーが『動く』スポーツだということと、身体の成長という面から考えられます。

プロのサッカー選手が1試合に走る距離は平均で約10kmだと言われており、少年サッカーでも距離は違いますが、動くスポーツだということに変わりはありません。つまり、普段の食事から量を食べていないと動くことができないということです。
身体の成長についてですが、この時期に量をたくさん食べる習慣がついていないと、上の年代になればなるほど習慣というのは変えにくくなってしまうもので、一番の成長期(個人差はありますが)に必要な栄養を摂取できなくなってしまい、それにより身体も大きくなりません。

僕が見ているU-12では保護者の方の協力を得て、トレーニング後や試合の後に必ずお弁当を子供に持たせていただく様にお願いしていますが、最初にそのお弁当を見たときには「それで足りるの?」と質問してしまう様な量でした。話を聞くと、朝食を食べていない子やパン1枚ですませている子。給食でご飯をおかわりしたことがない子…などなど。
このように最近の子供たちは、食べる量が少なくなっているのではないかと思うことがあります。自分の少年期を思い出しても、誰に言われるでもなく、ご飯はたくさん食べていましたし、とにかく食事の量は多かったと思います。「両親は苦労しただろうな」と今になって思いますが…。

ここで!お母さんの登場です!この状況を変えられるのはお母さん方の協力なくしてはできません。一番の理想は、朝、昼、夜と3食しっかり量を食べること。野菜やお肉などの栄養バランスも考えながら食事を取ることも大切ですし、好き嫌い無く何でも食べることも大切です。もちろんまだ子供なので、おいしいお菓子やジュースに目が向いてしまう年代ですが、それによって家での食事の量が少なくなってしまっては、理想の身体は作れません。時には我慢することも大切でしょうし、食べる物を変えることも必要だと思います。

最初は、少ししか食べることの出来なかったU-12の選手たちも、最近では子供たち自身がプロになるためには食べることも必要だと理解するようになりました。お父さんやお母さんの協力で、家庭でも食事についての意識を変えていただいたことで、今ではたくさん食べられるようになってきました。もちろん習慣なので時間のかかることですが、今の食事のお茶碗一杯の量からでも増やしてみてはいかがですか?少しずつ変えていくことで習慣は身についていくと思います。

2007年06月10日

アイデア

サッカーに必要なものの一つにアイデアがあります。今回は、アイデアについて書いてみたいと思います。そのアイデアとは、ゴールを奪うアイデアとゴールを守るアイデアです。ゴールを奪うために相手をかわしたり、相手の逆をとったり、ゴールを守るためにボールを奪ったりするアイデアがとても大切だと思います。

今のサッカーは組織的になってきていて、アイデアがないとゴールはなかなか生まれないように思います。
高校・大学サッカーを見ていても、いいサッカーをしているけど点が取れないチームがあります。中盤までうまくボールをつなぎ、ペナルティーエリア付近まで行くけど最後のところで、もうひと工夫なくゴールが奪えない。このような状況をよく目にします。

アイデアとは、子供のころから「自由」を与え失敗を恐れずチャレンジできる環境を指導者が作ることだと思います。僕が、指導している5・6年生のスペシャルクラスでは、子供達に「失敗してもいいからチャレンジしよう」と言っています。
アイデアとは、サッカーだけで得るものではないと思います。生活の中で得るアイデアもあると思います。そのために、子供達には一日一日を大切に過ごしてほしいと思っています。なぜなら、日々の積み重ねからアイデアは生まれると考えているからです。

アイデアが生まれにくい環境というのもあると思います。その中で、僕がプレーしていて感じていたアイデアが出にくい状況、またアイデアを発揮できにくい状況にいついて書きたいと思います。
一つは指導者にミスに関して言われすぎたとき、もう一つは、情報を与えられすぎ相手にあわせたサッカーをしたときです。自分の持ち味やアイデアを出しにくくなり消極的になってしまいました。特に育成年代では相手に合わせるサッカーではなく相手が自分たちのチームに合わせてくれるようなサッカーができれば、個人としてのアイデアだけでなく、チームとしてアイデアを共有できるのではないかと思います。

やはり、アイデアは、積極的な姿勢がないと生まれないと思います。
指導者をやっている以上、失敗を恐れない積極的にできるような環境を考えてやっていきたいと思います。そして、自分も楽しく、そして見ている人を楽しませるような選手を目指してほしいと思います。

2007年06月20日

センス!SENSE!

最近、Jリーグや高校・大学の試合に限らず、様々なカテゴリーの試合を観るように心がけている。
小学生などのジュニア年代からスーパースターが活躍する海外プレミアリーグまでも、どんなレベルで選手たちがプレーしているのかを把握していたいことや、それぞれのカテゴリーで選手たちが自分自身のプレーにおいてアイデアやパーソナリティなど何か際立っているものや人とは違う感覚を感じさせてくれるか?それぞれのカテゴリーにおいて魅力あるプレーを観てみたい、将来性を感じる選手を観てみたいからだ。これらはスカウトという仕事柄かもしれないが特に最近興味があることで、個性ある選手が出て来てくれることを心から期待している。

指導者は、子供たちがサッカー選手として成長できるよう、日頃から練習方法を考え熱意ある指導を心がけていることもあり、優れた多くのいい選手が育っていることは間違いない。
しかし、同じ指導を受け、同じ練習をしたいい選手たち全てがプロになれるわけではない。いい選手でもプロになれない可能性もある。例えば同じレベルの2人のいい選手がいるとする、同じ筋力があって同じ強さで正確なキックを蹴れる技術を持っていて、同じ柔軟性があり同じドリブルの技術を持っていて、同じ走る速いスピードを持っている、というように2人いい選手がいても、プロになれるかなれないかの明暗が分かれることがある。

それは何かというと、人間性であったり、メンタル面であったり、自己管理であったり、様々な理由が考えられるが、センス(美的感覚・感性…)というものも上のレベルに行くための必要な要素であるかもしれない。一流と言われる選手は誰から見てもセンスが感じられ自分のスタイルを持っている。

センスのいい人は、自分のことをよく知っていて、自分の良さを出し自分に似合うことをする。
例えば服装なら、自分に似合うものを身につけ着こなしていくことで、自分なりのスタイルをつくっていき、他人からもセンスある着こなしと思われるようになる。いくら高価な高品質なブランド品を身にまっとっても自分に似合っていなければ見た目も悪くアンバランスで格好悪い。サッカーでいうと自分の特性を活かすために似合ったプレーを心がけ、試合でチャレンジしていくことで、良さが発揮され身につき、自然と自分なりの似合ったプレースタイルが出来上がる。

実際にセンスといってもセンスは他人によって評価され感じ方は人それぞれ異なり、言い表すことがとても難しいものだ。センス(美的感覚・感性…)は、幼少時代から絵を描いたり、本を読んだり、音楽を聴いたり、物を作ったり、自然を体験したり、旅行や遠征など環境の違う場所に行ってみたり、様々なことを実際に体験・経験してきたことにより、見たものを自分はどう感じたかで感性が磨かれていく。微妙な感覚、物事の感じや味わいなど微妙な点まで悟り、物事を心に深く感じ取り「こうしたい!」などと自分自身が思えることが大切だ。

本当にサッカーが好きかどうか?上手になりたいか?勝ちたいか?でセンスがあると呼ばれる選手になると言っても過言ではない。それには指導者もセンスがなければいけないし、選手の性格や特徴をしっかり見抜いて、活かしてあげられるポジションに配置するなど、特にジュニア年代では形にはめ過ぎず伸び伸びチャレンジさせてあげられる指導が大切になる。
厳しさも時には必要かもしれないが、褒めて褒めて楽しませてあげたい。何よりもサッカーを楽しめなければセンス(美的感覚・感性…)ある選手にはなれない。誰からも「あいつはセンスがいい!」と感じさせられるようなセンスある自分のスタイルを持った選手が出てきて、美しく激しいサッカーを繰り広げてほしい。サッカーを楽しむのは、監督や選手だけではなく観客も楽しむものだから。

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