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2007年07月 アーカイブ

2007年07月01日

出会い

今まで生きてきた中でどれだけの人と出会ってきただろう?本当に多くの人達と出会ってきたと思う。近所で友達ができて幼稚園、小学校、中学校、高校、プロ、そして今。忘れてしまった出会いあれば、一生忘れることのできない出会いもある。
出会いで人生は大きく変わると思う。それは人だけに限らず、スポーツ、勉強、音楽など様々な出会いがある。僕はその中で人とサッカーとの出会いに救われてきたように思う。そして出会ってはいけない人や物事はないと僕は考えている。

僕は小学生の時にサッカーを始めて6年生の時には全国少年サッカー大会で3位なって優秀選手賞を貰った。(自慢)当時の先生たちは非常に熱意もあって厳しかった。しかし本当に多くの事を学んだし、心から自分たちのことを考えてくれていると子供ながらに理解できた。しかし中学生になると僕のサッカー環境は大きく変わった。小学生の時はほとんど負け知らずの中、育ってきた僕にとって中学校生活は苦労の連続だった。先ず顧問の先生が全くサッカーを知らなかった事。そして自分たちの学年は部員が11人集まらなかった事。

当然大会には参加できなかった。そして1年生は球拾いが基本。そのころの僕は小学生時代の栄光を捨てきれず、自分のいる環境に非常に不満でやる気を失っていた。そうなると当然良くない方向に興味が沸いてしまい悪さばかりしていた。サッカーは大好きなのに球拾いだったり、顧問の先生の都合で練習がなくなったりと。今まで毎日当たり前のようにしていたサッカーができず、先生の情熱も感じず部をやめた。そんな時、僕を理解してくれていた先生たちが、小学生時代の仲間たちが声をかけてくれた。退部届を出してからの1週間は本当に多くの人に支えられた。その中で先生が僕に言った「お前はサッカーをしているときが一番輝いている。お前が今の部を変えてみろ」中学生の僕にとって非常に大きな言葉だった。今まで自分の置かれている環境のせいにしていたが、大事なことは自分自身のサッカーへの情熱に問題があることに気づかされた。そして僕は変わった。

3年の時には選手兼、監督という立場で練習メニューから試合の時のメンバーまで全部決めていた。今考えてみると自分でメンバーを決めて自分が試合に出るというのは不思議なことだ。しかもどんなに調子が悪くても自分は試合に出続けていたのだ。調子が悪いときはプレッシャーもあった。
しかし僕にとって最悪の環境だと思われたこの時期が僕自身に大きな成長を与えてくれた。選手としては周りに恥じないプレーを心がけ、監督という立場では毎日選手を観察した。決して強いチームではないチームをどうやって勝たせるか。どうやってチームを一つにするかなど、今まで考えもしなかったような事を本当に多く考えた。

僕の思い出話のようになってしまったが、大事なことは最期は全て自分次第で変わるという事。出会った人や物事、環境など全ては自分自身の捉え方でプラスにもマイナスにもなるということ。僕の場合、はじめ顧問の先生がサッカーを知らないからダメだと思った。しかし最終的には自分がやればいいという結論を出し、結果的にこの出会いは僕にとってプラスだった。また退部届を出した時にも多くの人から支えられていることにも気づかされた。生きている限り毎日何かしらの出会いがある。そのときその事に対してその人に対してどう感じるかが重要なのだ。

そう考えると出会いほど人生で貴重なことはないと思います。僕自身今までの出会いとは全く違った出会いが増えています。子供たちや父兄のかたなどこれかもっと多くの出会いがあると思うが、その全てを大切にして力にしていきたいと思います。

2007年07月10日

魅力のあるサッカー

最近のサッカーを見て感じることは、一つのミスが失点につながる緊迫感のある試合が多く、サッカーのレベルが上がっているという事です。

しかし、チームや個人の特徴が見えにくいのも事実です。対戦相手の良い所を消しあい、リスクの高いプレーは避け、勝負にこだわる試合が多いように思います。見ていて面白いかは、人それぞれだと思いますが、個人的には、特徴がぶつかりあう攻撃的なゲームが見ていて面白いと感じます。

自分は、プロに入ってから引退するまでに15人の監督に出会いました。
それぞれの監督にそれぞれの考え方があり、同じサッカーでもいろいろなやり方がある事を知りました。

その中で、自分が共感できたのは、相手の戦術に対応する、負けないサッカーよりも、自分達から点を奪いにいくような、勝ちにいくサッカーです。失点をしなければ負けることはないという考え方と、点を取らなければ勝てないという考え方では、プレーがまったく変わってきます。

もともと攻撃が好きな自分にとって、勝ちにいくサッカーはとても楽しく、充実していたのを覚えています。しかし、このサッカーの場合、リスクも伴います。チャンスと判断したら人数をかけて攻めるために、速攻で失点される場面が多く、危険と隣り合わせでした。とても勇気のいる戦術でしたが、プレーをしていてとても楽しく、「魅せる」事も意識したサッカーだったと思います。
≠ そしてなにより、監督に自分達の力を信じてもらえていたことを、とてもうれしく思いました。監督が選手の力を信用していなければ、この戦術は選ばなかったと思うし、結果が出ない時もこのやり方を貫いた監督に、強い意志と信頼を感じました。

やはり、プレーしている選手が楽しみ、魅力のあるサッカーで勝つ事が理想です。プロである以上、結果を出さなければなりませんが、そのために理想を捨ててはいけないと思うし、見ている人達が又見たいと思ってもらうのも、僕は大切な事だと思います。

2007年07月20日

ゲームを「締めくくる」強さ

今年も早いもので、あっという間に7月に入った。Jリーグも中断期に入り、我らがフロンターレは今季3つ目のタイトル戦、ナビスコカップに臨んでいる。準々決勝第2戦では、延長にまで入る激闘の末に甲府を下し、2年連続のベスト4入りを果たしてくれた。

さてその間に、日本代表の3連覇が期待されるアジアカップが始まった。初戦・カタール戦での、まさかのドロースタートには、オシム監督ほどではなくとも、怒りを爆発させた人も多かったことだろう。あれだけチャンスを作りながらも追加点を奪えず、あれだけボールを支配しながらも最後にセットプレーから追いつかれる。どうしてこういうことになってしまうのだろうか?

それは、ゲームを「締めくくる」、「勝ちきる」、という力が不足していると見ることができると思うのだが、これは今の日本代表だけの問題というよりも、日本サッカーが抱える課題と見たほうがいいのではないかと、僕は思っている。
昨年のワールドカップのことを思い出してみてほしい。オーストラリア戦で、日本代表は残り6分まで1-0でリードしながら、そこから3失点してしまい大事な初戦を落としてしまった。日本中の誰もが、まさか1-3で敗れるとは思ってもいなかったはずだ。

フロンターレがJ1に昇格した2005年のことを思い出してみてほしい。J1の洗礼とばかりに、何度終盤に追いつかれてしまったり、突き放されてしまったりしたことか。僕にとっては選手としての最後のシーズンだったわけだが、勝てないことへのもどかしさを強く感じていたのを、今でも思い出す。こうした例を見るまでもなく、Jリーグの他のゲームでも、1-0で終盤を迎えたときに、残り5分ぐらいの間で1-1に追いつかれる。あるいは1-2にひっくり返るということは、本当によくあることなのは皆さんもご存知のことだろう。

果たして、日本サッカーに必要なことはどういったことなのだろうか。
まずは、追加点を奪い、とどめを刺すということを目指さなければならないのは当然のことだ。1点取ったら自陣に引き篭もって、虎の子の1点を必死で守るというゲームをいつもしていたら、Jリーグというプロの舞台では、誰もお客さんはスタンドに足を運んでくれなくなるだろう。等々力を埋めてくれるサポーターも、そんなフロンターレの姿を期待していないはずだ。ところが、何度も決定機をつかみながらも決めきれないということは、サッカーではよくあること。当然、その決定力という、昔から使い古されている言葉がフォーカスされているわけである。もちろん、決めるべきときに決めて、勝負をつけてしまえれば何の問題もないわけだ。
だがそれがかなわず、1点リードのまま残り5分、10分という終盤に入ったとき、どのようにゲームを終わらせるのか。まさに、そういったゲームを「締めくくる」、「勝ちきる」という力が欠けているのではないかと、僕は思うのだ。1-0のまま終わらせる。あるいは0-0で終わらせて勝ち点1を奪う。そうした我慢強さが必要なのではないかと思うのだ。

守りに入ることを嫌うサポーターは多いかと思う。それは守りに入って守れないことを知っているのだから当然とも言える。だが、守りに入って確実に守れるのであれば、残り5分を、守りながら時計の針を進ませる。安心して、タイムアップの笛を聞くことができるのであれば、何の問題もないはずである。
だが、守りに入る=気持ちが引いてしまう、ということになってしまうことが問題なのだ。気持ちで受身に立つから敵の勢いに飲まれてしまい、追いつかれるわけである。たとえ捨て身で相手が攻めてこようと、精神的に上に立って、強い気持ちで跳ね返す。攻めてる側に、「今日は点取れる気がしないな」と思わせるような、守りの、気持ちの強さが必要なのである。

1点を守りきることができるという強さを認める。そうしたメンタリティ、価値観が、日本の中でも認められるようにならないと、ゲームを「締めくくる」ことはできないのかもしれない。真に強いチームとは、攻めに出たときに確実に点を奪い、守りに入ったときにもゼロで抑えきる。その2つのモードを90分間の中で使い分ける。それこそが、目指すべきところであると思うのだ。
ゴールを攻めていようと、ゴールを守っていようと、気持ちの面では常に強い姿勢を貫く。そんな選手が、サポーターが、日本に増えてくれば、もう一段上のステージが見えてくるのではないのだろうか。

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