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川崎フロンターレ アカデミー 
試合記録ページ

  • U-15生田
  • 第38回 日本クラブユースサッカー選手権 U-15大会
  • 準決勝

対戦チーム:ソレッソ熊本

日時/キックオフ:8/23(水) 11:00~  40分×2

会場:帯広の森球技場A

結果

  • 負け
  • 1
    • 1-1
    • 0-1
  • 2

得点

川崎

  • 40+2分 小田脩人

ソレッソ熊本

  • 40分 失点
  • 53分 失点

川崎メンバー

メンバー

GK
1 岩田幹太郎
DF
2 小川翔太 3 藤田明日翔 5 山川陽平 18 長崎亘佑
MF
6 木下勝正 7 三上瑛大 8 小川尋斗 10 奥田悠真 38 小田脩人
FW
11 十河晟央

交代

  • 72分 2 小川翔太 → 4 菊池京
  • 79分 38 小田脩人 → 20 メンディーサイモン友

コメント

■久野智昭監督 コメント
相手の狙いというのは、カウンターであったりセカンドボール、ワンツーやドリブルのところだと選手たちに伝えながら試合に臨みました。自分たちのサッカーはある程度、ゴール前の崩しの共有などは出来ていたと思います。ただ最後の1本のところ、シュートを打ち切れなかったり相手に当たってしまったりというところは「もうちょっとなのにな」という思いで見ていました。自分たちのサッカーは出来た中で、最後は相手が気力で上回ったのかなと思います。本気で優勝を目指していたので決勝戦に行きたかったですが、今持っている力は出し切ってくれたかなと。あとちょっとのところではありましたが、みんな最後まで諦めずに戦ってくれて、良い大会だったなという印象です。この大会に来る前から、今までもそうでしたが、全員で戦っていこうと話をした中、サッカーのことだけではなく、試合に出られなかった選手たちも今日も声援を送り続けてくれました。本当はメンバーに入って試合がしたいという気持ちがある中で歯を食いしばってやってくれて、そういう想いを乗せてチームも戦ってくれました。出られなかった選手たちも、もちろんここからさらに奮起していってほしいですが、そういった心の成長も見せてくれました。サブの選手たちも、自分たちが試合に出たい気持ちがある中で、チームには勝ってほしいという声かけをし続けてくれていました。これからの関東リーグで絶対試合に出たいという気持ちでまたオフ明け来てくれると思うのですが、そういう気持ちの部分でチームが一つになれた大会だったと思います。これからは一度ここでリセットして、いろんなストレスを抱えながら頑張ってきたので少し休んでもらって、それで週明けから再開するトレーニングの時には「サッカーがしたいな」っていう気持ちで来てくれたらと思います。関東リーグの方はもちろん優勝を目指しているので、優勝が少し見えてきた部分もありますが、負け無しで良い形で高円宮杯に繋げていければと思います。選手家族含めてサポーターの方が応援してくださったのは選手たちも分かっていたので、それをパワーに変えて戦えた結果が3位という素晴らしい結果になったと思います。もちろん優勝を目指していましたが、優勝できなかったことにはまだなにか課題があるということだと思います。これからも最後まで諦めずに戦い続ける姿で、関東リーグなど公式戦に臨んでいきたいと思います。応援ありがとうございました。

■5山川陽平選手 コメント
最初から最後まで自分たちのペースだったと思いますが、やっぱりゴールのところまで行き切れなかったいうのが、1点しか取れなかった理由かなと思います。失点のところは、僕のところでやられてしまったので、もっと自分が強くならなくちゃいけないなと思います。ソレッソ熊本さんはやっていることも目が揃っていましたし、カウンターも力強かったですし、本当に一つになって戦えているチームだなと思いました。大会全体を振り返ると、試合を通して一つずつ成長してきたと思いますし、苦しい時間帯も耐えてきたところもあってすごく成長できた大会だったのですが、まだ全然優勝までは行けないというか、その実力がまだ足りないと感じています。サポーターの皆さんの横断幕や、仲間たちの応援が本当に力になりましたし、応援が本当に有難かったです。このクラブユースはもう終わってしまいましたが、これからまた関東リーグや高円宮杯などもあるので、しっかり全力を尽くして、もっと強くなっていきたいです。キャプテンとして何もできなかった大会だったので、個人としても強くなって、これからも頑張っていきたいなと思います。大会を応援し続けてくださった皆さん、本当にありがとうございました。悔しい結果になってしまったのですが、関東リーグに高円宮杯とまだ試合があるので、これからも応援よろしくお願いします。

レポート

クラブユース全国大会、川崎フロンターレアカデミーの歴史で初となる準決勝に挑むこととなった川崎U-15生田。帯広の森球技場Aにて、九州の強豪であるソレッソ熊本と対戦した。ヒリヒリとするような陽射しが照り付け非常に暑さが厳しい中での試合に。この日も、2日前に行われた準々決勝のガンバ大阪ジュニアユース戦と同じ顔ぶれの選手たちがスターティングメンバーに名を連ねた。前半、川崎ボールでキックオフ。最初にチャンスが訪れたのはソレッソ熊本。5分、川崎U-15生田が突破からシュートを許しCKを与えてしまうが、ここは守備陣が防ぎきる。11分、5山川陽平が相手陣地でフリーの状態でパスを受けると、この試合も積極的にロングシュートを狙っていく。17分、右サイドのスローインから攻撃が始まるとサイドチェンジ、7三上瑛大がシュートを狙うがこれは相手がブロック。26分、左サイドで6木下勝正が倒され直接FKを獲得。7三上の蹴ったボールは相手GKがパンチング、こぼれを5山川が最終ラインから狙うが惜しくもミートせず。30分、10奥田悠真にゴール前でボールを集めるが、厳しいマークにあいシュートを打たせてもらえない。31分、今度はカウンターから相手にCKを与えるが、1岩田幹太郎が安定感あるセービングで守る。36分、5山川から左サイドを走り込む7三上にロングフィード。パスを繋ぎ最後は6木下がミドルシュートを狙う。川崎らしくパスを繋ぎながら先制点を狙うも、ソレッソ熊本の手堅い守備に阻まれる。そんな中前半終了間際の40分、相手がカウンターからの速攻。シュートを許し、一度は1岩田が弾くもこぼれ球を押し込まれ先制点を奪われてしまう。それでも、ピッチ内外で冷静にいこうと声を掛け合う川崎U-15生田。このまま1点ビハインドで前半を終えるかと思われた40+2分、左サイド7三上からゴール前の10奥田へ、そして11十河晟央へパス、十河が放ったシュートはブロックされるが、最後38小田脩人が詰めきって貴重な同点ゴールを挙げる。試合を振り出しに戻し前半を終える。ハーフタイム、久野監督は「自分たちは勝ちながら成長してきた。ここで勝ってさらに成長しよう。」と選手たちを鼓舞。両チームハーフタイムでの選手交代はなく、前半と同じメンバーで後半がスタート。49分、右サイドの2小川翔太から11十河へパス、相手GKと至近距離でスペースを狙ってシュートを打つが、これはGKに抑えられる。52分、相手に与えたFKの場面で直接ゴールを狙われてしまうが、これはポストに当たり難を逃れる。だがその直後53分、一瞬の隙からDFラインを突破されると、最後は相手FWに豪快にシュートを決められ失点。再び相手のリードを追いかける展開に。58分、相手陣でのCKの場面、キッカー7三上からのボールを5山川が当てるがこれはサイドネットに。67分、相手ペナルティエリア内で10奥田が相手DFを交わしながらシュートを打つも枠を捉えきれない。72分、川崎のベンチが動く。2小川翔に代え4菊池京がピッチへ。75分、同点に追いつくためまず攻撃に転じたい川崎U-15生田だが、相手の猛攻にひたすら耐える時間が続く。79分、38小田脩人に代え20メンディーサイモン友をこの日も最前線へ配置。高さのある20メンディーをポストに最後攻撃を畳みかけていくが、相手GKの鉄壁の守りに得点をさせてもらえない。後半はクーリングブレイクがあったためアディショナルタイムは7分。最後まで逆転を諦めずに相手ゴールへと迫っていくが、堅い守備を崩しきれず、無念のタイムアップ。1-2の敗戦、今大会を第3位で終了することとなった。試合終了のホイッスルと同時に倒れ込み、悔しさから涙を止められない選手たち。それでも、グループステージから9日間で7試合、大きなケガや体調不良もほとんど無く戦い抜いた川崎U-15生田。久野監督の言葉通り「勝ちながら成長」していく姿を私たちに見せてくれた。そして、メンバーを外れてしまった悔しさを押し殺し、試合のための準備に汗をかき、試合中も大きな声援を送り続けたりと、全力のサポートに徹し続けた選手たちの姿があったことも、間違いなくクラブ史上初のベスト4入りに繋がった大きな要素に違いない。まだチームには、関東1部昇格をかけた戦いや、高円宮杯など大事な試合が続いていく。お互いを高め合うチームに大きく成長した川崎U-15生田のこれからの戦いに、ぜひ注目してもらいたい。