2007 新体制発表会見 in洗足学園音楽大学

株式会社 川崎フロンターレ
常務取締役 強化本部長

福家三男 Fukuya Mitsuo

ただいまご紹介頂きました、トップチーム強化、育成・普及を担当しております福家でございます。今、武田社長がかなりいろんなことをお話されたので、しゃべることが少し減ってきたかなと。簡単に、新体制、補強のポイント等について、お話させて頂きたいと思っています。まずは、1年間通して、昨年、リーグ戦準優勝、それからナビスコカップ3位、天皇杯は5回戦でちょっとズッこけてしまいましたけど、1年を通して、当社創立10周年にふさわしい結果が出たかなと。ある意味、私も満足いく結果であると思っています。これにつきましては、関塚監督を中心に、選手の努力、それからここにいらっしゃる皆様方を始めとするサポーターの皆様方の厚いご声援とご支援、これの賜物であると思います。本当にありがとうございます。感謝を申し上げたいと思っています。  
今年度、2007年度の体制、先ほど社長からお話しがありました通り、トップチームの構成メンバーは33名であります。新加入選手は9名。ACL参戦、オリンピック予選等々がございますので、増員という対応を取りました。スタッフにつきましては、フィジオセラピスト、PTと言いますが、フレッジが昨年限りで退団を致しました。他には変更がございません。今年度も関塚監督との契約延長を実現し、継続的なチーム強化を図る体制が整ったと、私は確信しております。  
2007年度の補強ポイント等について、ご説明させて頂きます。補強、チーム強化の基本的な方針と致しまして、各ポジションで2人、もしくは3人以上のレベルが拮抗した、高いレベルのポジション争いというのを、基本に考えておりますし、こういうものがチーム、それから各個人の成長につながる、レベルアップにつながるという考えで、今回のチーム強化、補強について考えました。後は、昨年度の結果、それから様々な分析等を考えまして、今年度の補強ポイントを次の3点に絞って実施を致しました。  
まず1点は、ゴールキーパーとディフェンダーの連携の強化。失点55という点数がありましたが、決してゴールキーパーだけ、もしくはディフェンダーだけでの責任とはまったく思っておりませんが、さらなるチームのステップアップのためには、ゴールキーパーとディフェンダーの連携強化というのは非常に大事だろうと思います。それから、2番目としまして、サイドアタッカーの充実という部分で、特に左サイドの充実。3番目としましてはACLの参戦。それから代表の選抜選手のスケジュール等を考慮し、ミッドフィルダーの補強並びに人員を増員したというところの3点に絞って、今回の補強を行いました。  
まず1番目のゴールキーパーとディフェンダーの連携強化につきましては、皆さんもご存知だと思いますが、名古屋からゴールキーパー川島選手を補強しました。彼は守備範囲も広いし、技術的にも非常に高い。ディフェンスのリーダーとなりうる大型ゴールキーパーと私は思っています。それから2番目、サイドアタッカーにつきましては、マルコン選手が昨年退団をし、次の左サイドというところで、外国人選手を探しておりましたが、ブラジルの名門、クルゼイロからフランシスマール選手。22歳。172cmで左利き。これは期限付き移籍で獲得を致しました。彼の特徴としましては、スピードに乗ったドリブル突破、それで左サイドのスペシャリストとして充分期待のできる選手であります。今のところ来日は1月20日頃を予定しています。次に3番目としまして、ACL、それから代表選手のスケジュール等についてお話をさせて頂きますが、ACLが3月7日より5月23日まで、これで6試合あります。それからオリンピック予選も今まで谷口が選抜されておりますが、この予選も2月28日から6月6日まで、これは6試合。特に前半戦のスケジュールは想像を絶するくらいのスケジュールになっているわけです。そういう部分を考えながら、ミッドフィルダー5名を補強しました。ボランチでは、磐田所属ですが、レンタル先のセレッソ大阪より、河村選手。仙台から村上選手。柏から落合選手の3名を獲得しております。3選手ともに、試合経験が非常に豊富でありまして、技術レベル、戦術眼の高い、期待の選手の補強が実現できました。それから攻撃的なミッドフィルダーで、東京ヴェルディより大橋選手。養父選手は国士舘大学より加入します。この2名については、非常に高い個人技術は定評がありますが、こういう高い個人技術をいかした突破に期待して補強をしたわけであります。それから新卒のルーキーを紹介致しますが、次世代のフロンターレを担う、ディフェンダーの薗田選手。常葉学園橘高校から。ミッドフィルダーの杉浦選手。静岡学園高校から。両名ともに、静岡の出身で潜在能力の高い大型ルーキーの加入がかないました。非常に期待できる選手であります。今紹介を致しました9名が、フロンターレにまた新たな旋風を捲き起こしてくれることを期待しておりますし、新戦力を含めて、2007年度のフロンターレがさらに一歩前進するための戦力が整ったと、私は確信を致しております。最後になりますが、Jリーグの3年目。それから新たにACLを含めた4つの大会。これに全精力を結集しながら、非常に厳しい1年になると思いますが、関塚監督を中心にチーム一丸となって戦う所存であります。今年も皆さんとともに戦うフロンターレ、是非等々力競技場で厚い熱いご声援をお願い申し上げまして、2007年度の補強・新体制の説明とさせて頂きます。ありがとうございました。