5月8日に、Jリーグより出されました、川崎フロンターレおよび我那覇和樹選手についての制裁についてご報告させて頂きます。

制裁の種類および内容等

［1］制裁対象　川崎フロンターレ

　　1）制裁の種類および内容　：制裁金　10,000,000円
　　2）適用条項　　　　　　　：『2007Jリーグ規約　ドーピング禁止規定』第5条[罰則]

［2］制裁対象　我那覇和樹選手

　　1）制裁の種類および内容　：6試合の公式試合出場停止処分
　　2）適用条項　　　　　 　 ：『2007Jリーグ規約　ドーピング禁止規定』第5条〔罰則〕（1）
　　　　　　　　　　　　　　　　に基づき、同条（2）−＜2＞ 　一定期間の出場停止（1試合
　　　　　　　　　　　　　　　　以上6試合以下の公式試合の出場資格の停止）を適用

ただし、同選手が4月25日（水）以降出場を自粛していた試合については当該停止試合に参入することとする。

違反行為の内容について

川崎フロンターレ我那覇和樹選手の「静脈注射をした。」というコメントが4月24日（火）の一部スポーツ紙に掲載された。その報道を受け、事実確認のため、5月1日（火）Jリーグドーピングコントロール委員会を開催し、川崎フロンターレ武田信平社長、後藤秀隆ドクター、我那覇選手に対して事情聴取を実施した。事情聴取の結果、事実は上記報道された内容どおりであることが確認され、Jリーグドーピング委員会は我那覇選手の健康状態に対して当該静脈注射が緊急かつ合理的な医療行為とは認められないものであり、ドーピング禁止規定に抵触することを確認した。

制裁に基づく出場停止対象試合

川崎フロンターレ　我那覇和樹選手の出場停止対象試合は次の通り。

※上記（1）及び（5）については、Jリーグ規約第40条［公式試合］に明確に記載されていないが、日本を代表してアジアの大会に出場していることに鑑み、出場停止対象試合とする。

代表取締役社長　武田信平コメント

『今回、我々がドーピングコントロールの問題で違反をしてしまいました。Jリーグから出されました裁定については、厳粛に受け止めて、今後こういうことが起こらないようにしっかりやっていこうと思っています。
昨年から今年にかけてドーピングについてのルールが改正になりました。改正になったところを、私を含めてクラブとしての認識が甘かったということが問題でした。クラブとしてのしっかりとした意思疎通をしていかなければいけないと考えています。今後については、しっかりと選手教育をしていくこと、またドクターとの間のコミュニケーションをしていかなければならないと思います。
今回の件は我々の不注意で起こしていることなので非常に残念なことですし、忸怩たることだと思っています。ドクターも含めて我々の不注意から我那覇選手の出場機会を6試合奪ってしまいました、なおいろいろな報道によって、我那覇選手がいわゆる禁止薬物でのドーピングをしたかというような報道にも受け取られることがあったと思います。そういう状況に追い込んでしまった事については我那覇選手に大変申し訳ないことをしてしまったと思っています。残り2試合になりますが、我慢してもらって、その間、トレーニングに励んでもらって次のゲームに出場できるようにやってもらうということと、もう1度、代表に選出されるように頑張ってもらいたいと思います。
今後のクラブの処分については本日、裁定が出たので、改めて検討していきたいと思います。』

我那覇和樹選手コメント

『Jリーグから出されました裁定を真摯に受け止めたいと思います。多くのサポーターの皆さんから励ましや応援をいただいていました。ご心配をおかけして申し訳なかったと思います。試合に出場できないのは本当に辛いことですが、ピッチ上でご恩がえしができるよう頑張りたいと思います。』