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2008年06月 アーカイブ

2008年06月01日

経験 〜 成長

今回は、2ヶ月前の春休み中に行われたU-10の「熊本遠征」・U-12の「ダノンネーションズカップ」この2つの大きな大会を通じて、僕自身が感じたこと、またその後子供たちに見えた変化について書きたいと思います。

それは、改めてというか…やはり子供たちは様々な経験を通して成長していくものなのだなと感じたことです。
まず、僕が担当しているU-10では熊本県で行われる、九州各地から26チームが集まる大きな大会に参加してきました。相手は全チーム5年生、3・4年生で参加した子供たちにとっては希少な経験です。また、親元を離れての団体行動もその一つと言えます。

そんな大会中に様々な出来事がたくさん起きました。初日の夜にある一人の子が部屋でふざけていて肘に怪我を負ってしまったことに始まり、「自分でできることは自分でやろう」の趣旨で、チームの荷物を子供たちで管理するようにしているのですが、ユニフォームなどを宿泊先のホテルに忘れてきたり、普段(家庭で)から努力はしていると思うのですが食事が思うように食べられなかったりと…子供たちにとって、普段気にすることの無いことまで“考えて行動する”ことはとても辛い経験だったと思います。

さらに、大会の最終日はもの凄い雨と風で気温が低く、僕たちスタッフもあまり経験したことの無い寒さの中での試合でした。すると子供たちは、次第に試合に対するモチベーションが下がり、「最後の試合は出たい選手が出ろ」とあえて厳しい言葉をかけたのですが、“じゃんけん”で決め勝った子は複雑な表情を浮かべていました。(笑)しかし、そんな状況の中最後まで真剣に戦った子供たちは本当によく頑張ったと思います。

この大会を通して子供たちは色々な失敗をしました。真意が伝わったかどうかはわかりませんが、僕も怒ったりもしました。しかし、子供ですから“出来ないことがあって当たり前”というのは常に思っていますし、同じ失敗を繰り返し時には怒られることもありますが、このような失敗という経験から何かを学んで次へ生かしてもらえればそれで良いと思っています。

次にU-12が参加した「ダノンネーションズカップ」ですが、Jリーグの下部組織20チーム・東京都ブロック選抜16チームの計36チームが集まり、なんと!優勝チームはFIFA公認のフランス世界大会へ日本代表として参加できるという、小学生年代で唯一「世界」が経験できる大きな大会です。そして川崎フロンターレU-12は、見事!"優勝"を果たしました!

実は前記した熊本遠征へ行っていたときに行われていまして、この大会を観ることはできませんでした。遠征から帰って来て保護者の方から頂いたVTRを観ました。正直、ゲーム内容や技術的にもまだまだ足りないところはたくさんあるなと思いました。しかしそれで当然ですし、この年代で完成されるわけでもありません。ただ、決勝でPK戦の末、優勝が決まった瞬間に流していた子供たちの涙を観ると、VTRとはいえ僕自身感極まるものもありましたし、子供たちは本当に良く頑張ったと思います。また、U-12"一期生"の彼らが成し遂げたこの成果は本当に素晴らしいことだと心から思います。

これから子供たちは「世界」に触れることになり、この年代で国際大会を経験できることは、彼らにとってかけがえのない財産となるでしょう。是非、子供たちにはこの国際大会でたくさんの経験を得て欲しいなと思います。

その後、U-10・U-12の子供たちは共に、またひとまわり大きく・強く成長したなと思います。一人一人が意識高く練習に取り組んでいますし、これも様々な経験を得てのことでしょう。これからも、喜び・悲しみ・苦しみ・楽しみ・時には失敗をして怒られることもありますが、様々な経験を通して日々成長していって欲しいなと思います。

2008年06月10日

時間の使い方

「時間がないから…」
この言葉を、無意識に使っていませんか?

忙しいのはみんな同じ。本当に忙しい時も実際にはあるでしょう。
でも振り返ってみて、本当の所はどうでしょうか?

1日は24時間。これは、みんな平等に持っている時間。
何が差となるかといえば、時間の使い方だと思います。

私が最近意識しているのは、時間がないのであれば、「時間を作る」ということです。24時間以上は作れないので、24時間の中で「時間を作る」ということです。
人によって違いはあると思いますが、複数のことを同時に出来る人もいれば、出来ない人もいる。私は器用ではないので後者です。だからこそ、自分にとっては、「時間を作る」ことが必要なのです。

では、どういうふうに時間を作っているかというと、早く寝て、早く起きることによって時間を作り出しています。睡眠時間は以前とは変わりません。これは、時間を作るというよりも、どちらかというと、「時間の価値を上げる」といった方が正確かもしれません。

朝5〜6時の間に起きる。車もまだあまり走っていない時間。鳥の鳴き声が自然に耳に入ってくる時間。空は透き通り、ものすごく気持ちがいい。眠気は吹き飛び、すがすがしく、集中力も高まる。夜の2時間と朝の2時間、同じ2時間でも全然違う。24時間しかないのに、それ以上に増えた感覚がある。
これにより、仕事の効率が急激に上がりました。

朝早く起きて、今日の仕事の優先順位を考えて、やるべき事をやるようにしています。
現在の自分の仕事を逆算して考えてみました。
自分の仕事の中で一番大事なのは、夕方から始まるU-13のトレーニング。そこに、自分ができる最大限のものを発揮しなければいけない。そのためには、できる限りの良い準備をする必要がある。準備とは、自チームのゲーム分析(個人・チーム)、そこから導き出されるトレーニングテーマの検討、それによって行った前回のトレーニングの反省と修正、そして今日のトレーニングメニューの作成、必要な勉強(国内外のプロの試合鑑賞や指導に関する本を読む事など)、その他の事務処理 など。

いっぱいあって大変だと思うかもしれませんが、自分にとっては大変だとは思っていません。なぜならば、子供というのは、指導者の言う事をよく聞くので、自分が言った事がたとえ間違っていたとしても受け入れてしまう。大人なら、自分の意見を言ってきたり、言われた事をやらなかったりという行動をとることはあっても、子供の場合、そうすることはほとんどない。言われた通りやろうとする。つまり、子供だからこそ間違った事ができないし、絶対に手を抜いてはいけない。自分のレベルを高めなければ、子供は成長しないし間違った方向に進んでしまう。私自身がこれでいいということは、絶対にない。だからこそやらなきゃいけないと思えるし、少しずつでも成長している姿が見られると、とてもうれしく、だからまた頑張ろうと思えるのであまり大変だとは思っていません。

前夜に準備したものではなく、朝早くから準備したものであるので、十分な時間を使って夕方のトレーニングに向けてそれらがうまくつながっていく。とても、充実しているという実感があります。トレーニングがうまくいく時もあれば、当然うまくいかない時もある。だけど、私なりに練りに練ったものだから、成果や課題も感じやすい。こうしたからうまくいった、こうしなかったからうまくいかなかったという、結果の原因をさかのぼることが明確になりました。

この方法が絶対にいい結果につながるかといえばそうとも限らない。でも、このプロセスが自分にとっては絶対に欠かす事のできない大切な時間だと思っているし、それらが全て選手に反映されていくと思えばやりがいもある。

もう1つ、自分は複数のことを同時にこなすことが出来ない(苦手)、という事を分かっているので、メリハリをつけて行うということも意識しています。
例えば、家庭に仕事を持ち込まないこと。家にいるときは、育児もしっかり行う。これにより、家庭円満になるし(笑)、自分自身もしっかりと責任を果たせているという充実感もあります。以前は家庭に仕事を持ち込んでしまって、結局は、家での仕事と育児のどちらも中途半端になっていました。

学生であれば、学校もサッカーも、そしてテストが定期的にあってとても大変だと思います。でも、ちょっとした時間の使い方を工夫して、時間を作って、時間の価値を上げる事は可能だと思います。
行き帰りの電車やバスの過ごし方で時間を作る、毎日の授業を大切にして時間の価値を上げる…。いきなり多くは無理でも、ちょっとずつ意識を変え、時間を作って価値を上げていく努力をして積み重ねていけば、ものすごく大きな違いになってくると思います。テスト勉強もまとめると大変ですが、日々の取り組みがテスト勉強になっていくように過ごしていけば、その負担も軽くなると思います。

サッカーにおいても勉強においても、決して好きな事だけができるわけではありません。好き嫌いはあっても、何事も全力で取り組む、というその姿勢は、必ずプレーにも現れると思います。

2008年06月26日

レクリエーションゲーム

今回のテーマは「レクリエーションゲーム」です。
昨年ジュニアチームと関わり、今年からユースと関わっている中で、一つ感じたことがあります。
レクリエーションゲームのやり方が下手だということです。レクリエーションゲームの中には楽しむという意味があるのですが、楽しみ方が下手なように思います。ジュニア年代でレクリエーションゲームを行うと収拾がつかない位、メチャクチャになってしまいます。ふざけてスライディングをして、そのまま倒れっぱなしや、自分一人でドリブルをして取られても追わない。何かあるたびに倒れこむなど、ほぼ全員が笑ってプレーしてしまいます。最後にはお互い文句の言い合いもあります。ユースにしてもグランドに倒れこむものはいないが、口だけで体は動かさず、ミスをしても笑って終わってしまう。そこには真剣な場面や局面は見られません。

確かにそこには笑いも起きているし、楽しいのかもしれないが、そこから得るものは何もないように思う。遊びのゲーム、レクリエーションも本気でやるから楽しいのだと僕は思います。例えば鬼ごっこにしても、鬼が歩きで走ってこない鬼から逃げて楽しいのか?
かくれんぼで、かくれる気のないやつを見つけて楽しいのか?答えはノーだと思う。サッカーのレクリエーションゲームもお互いに真剣にやるから楽しくなるものだと思う。
本番の試合ではまだチャレンジしづらい事や、今自分が磨いている技をチャレンジしてみるとか。いつも安全なプレーしか選択しない場面で冒険してみるなど。成功したら今度は本番の試合でやってみる。というように、レクリエーションゲームでしか出来ないこともある。レクリエーションゲームとは真剣にサッカーを楽しめる一番良いものだと思う。

プロクラブの試合前日のトレーニングは、レクリエーションゲームを行うチームが多い。今思うと、レクリエーションゲームを真剣にやっている時代のチームは強かったと思う。鹿島でプレーした時の最初のレクリエーションゲームの緊張感は、今でも忘れられない。レクリエーションゲームという名の紅白戦だった。誰一人手を抜かず、少しでも軽いプレーをすると怒られた記憶がある。特にジーコと同じチームになると負けが許されなかった。
外国人選手はレクリエーションゲームを本当に楽しみながら真剣にやる。そして勝負にもこだわる。これは国柄なのかもしれないが、日本人の感覚とはちょっと違う。
大袈裟かもしれないが、日本人が世界と肩を並べるためには、レクリエーションゲームを含め、自由を与えられた時の遊び方が上手になった時のような気がする。

最後に僕の所属するユースチームが、クラブユースの全国大会出場を決めました。(パチ・パチ・パチ)僕自身は小学生の時と、高校生の時に選手として全国を経験していますが、指導者としては初めてなので非常に楽しみです。ユースはまだまだこれからのチームですが、全国でフロンターレ旋風を起こせるように頑張ってきたいと思います。

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