鬼さんと一緒
2007 / file02
習慣
鬼木 達
Oniki,Toru
市立船橋高校を卒業後、鹿島アントラーズに加入。1998年、当日JFLに所属していた川崎フロンターレに期限付き移籍。わずか1年で鹿島に戻るも、在籍中、サポーターから「川崎の宝」とまで呼ばれ愛された男は待望の復活。以来、無尽蔵のスタミナでピッチを走り回り、キャプテンとしてチームを強烈に引っ張る。現在、フロンターレ育成普及コーチとしてピッチを走り回る。
1974年4月20日生まれ、千葉県船橋市出身。
毎日生活している中で、人はそれぞれ順番をつけて行動していると思います。
例えば、朝起きてすぐに歯を磨く人や食事を摂る人、顔を洗う人など何げない行動ですが、人はみんな順番をつけて行動したり、それが習慣になっていたりします。この程度の習慣の違いは、それほど人生に影響するとは思いませんが、夢や目標がある人にとって習慣というのは非常に重要な事だと僕は考えます。
サッカー選手になりたいと思っているのに朝食は食べないとか、夜遅くまで遊んでいたり、テレビゲームのやりすぎで寝不足になったりと想いとは違う行動が習慣になる事は非常にマイナスだと思います。毎日の何げない行動すべてが、夢や目標に繋がっていったらどんなに素晴らしい事かと思います。
例えば早寝早起き3食きちんと食事を摂る事、トレーニング前後のストレッチ、お風呂上りのストレッチなど良い習慣を身につける事が重要です。
もう1つはトレーニングで決められた事をきちんとすることです。走るトレーニングでよくあるのが、10mのダッシュなのに残り1〜2mを流して走ったり、コーンの外側を走るルールなのに楽をして内側を走る人がいます。これは小さな事のようですが悪い習慣になっている人と、きちんとトレーニングをしている人とでは、気づいた時には大きな差となって表れます。毎日繰り返されるものこそ大事にしなくてはなりません。
スポーツ選手に必要とされている「心・技・体」もそうですが、1日で急激に成長するものではありません。しかし意識を変える事によって人は大きく変わると僕は信じています。そして実行することです。何事もそうですが行動力がある人はパワーがあります。頭で理解していても行動しなくては意味がありません。
どうか夢や目標がある人は良い習慣と、感じたことをすぐに行動に移す力を身につけてほしいと思います。
2007年05月01日 鬼木 達