モバイルフロンターレ

OB'sコラム

Tatsuru'sチェック!

2005 / file06

J1のスピード!

向島 建
Mukojima,Tatsuru

1966年1月9日静岡県生まれ。静岡学園高-国士館大-東芝を経て1992年清水エスパルス入団。1993年Jリーグオールスター戦出場。1997年川崎フロンターレへ移籍。以来2001年の引退まで要衝としてチームを支える。2002年から川崎フロンターレフロントスタッフ。2003年にはフットサル日本代表候補に選出。「SUKISUKI!フロンターレ(iTSCOM)」やサッカースクール・サッカー教室・講演・フットサル解説など川崎のサッカー伝道師として多方面で活躍中。

2005シーズンJ1リーグがいよいよ開幕。川崎フロンターレの相手は昨年J1最下位の柏レイソル。
試合は柏に先制されたものの終了間際ジュニーニョのゴールで追いつき、アウェイで貴重な貴重な勝点1をもぎ取った。5年ぶりにJ1の舞台に戻ってきた川崎がどんな試合を展開するのか多くの人が注目した。前日に、同じくJ1昇格を果たした大宮がデビュー戦をモノにしているだけに川崎からやって来た多くのサポーターも勝利を期待したが、J1は、そんなに甘くはなかった。

監督や選手たちも口にしていたように判断のスピード・プレーのスピードが明らかにJ2とは違っていた。選手やシステムに対しても適応する能力のスピードが速く優れている選手が多い。このスピードは選手個人としてもチーム全体としても高い意識を持って日々トレーニングしていくことで対応していくことができ、身体も頭もJ1のスピードに十分慣れてくるはずだ。ジュニーニョのように個人的に特質した高い身体能力を身につけたくてもそうはいかないが、これから何も考えずにトレーニングし試合でプレーしていたらJ2の川崎のまま変わらないだろう。

アウェイという戦いにくい状況の中、柏に優位に試合を展開されながらも全員の力で追いついたことは、川崎の選手たちにとって次節につながる意味のある貴重な開幕戦となった。

2005年03月07日 向島 建

>ページのトップへ