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FRONTALE DIARYフロンターレ日記

12/ 4 (土) 2010

カテゴリー:

Walkツアー

text by

広報部

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多摩川クラシコを終え、はや2週間。
「着うた」企画の集計も届きましたので、ちょっと遅くなってしまいましたが、報告します!!

今年もやりました!多摩川クラシコアウェイツアー!!ということで…
今まで、陸・川・空とすべての経路で敵地・味スタへの乗り込み、完結したかに思われましたが、今年は新たに発見された経路で乗り込みました。

それは…「徒歩」!

一番近いアウェイといいながらも徒歩で行くことは考えられませんでしたが、様々な方々の協力により2010年それが現実のものとなったのです。
全長約6.3㎞の道のりをただ歩くだけではフロンターレ”らしく”ありません!川崎の歴史と人々の温かさに触れながら、味スタを目指して歩く。そこには様々な苦悩と感動がありました。

11月20日多摩川クラシコ当日 朝6時。
まだ空は暗闇に包まれ、手がかじかむほどの寒さの中、Walkツアースタッフが集合します。「まだこんなに暗いの!?」、「やっぱり寒いなぁ…」雨予報から晴れに変わったのはいいものの、やっぱりこの時期は寒さが堪えます。
ですが、6時半頃には参加者の方々もまだかまだかと言わんばかりに、続々と集合場所の中野島中学校に集まってきました。
そして、受付開始の7時にはすでに受付待ちの長い列ができ、皆さんのこのWalkツアーへの意気込みがとても感じられました。

7時の開会式には300名ほどの参加者が元気に集まり、30名ずつ10班に分かれて準備を開始。皆さん会ったばかりとはいえ、この後、ゴールとなる味の素スタジアムまで行動を共にする同班メンバー。チームワークがものをいう団体行動のため、各班引率スタッフの仕切りの下、自己紹介や準備運動を早朝から入念に行いました。

そして7時半、1班から順々に味スタ目指して出発!!
歩き始めると最初に立ち寄ったのは二ヶ領用水。来年3月で竣工400年を迎える二ヶ領用水は徳川家康の命を受け小泉次大夫によって作られたものです。そんな歴史ある場所を散策しながら昔はどんな様子だったかを思い浮かべました。
まずは多摩川エコミュージアムのスタッフにより、草堰、布田堰の説明が行われました。昔は多摩川から自然流水による取水だったため、水量が少なくなったりとすると大変になることもしばしば。確実な取水を確保するために積み上げられたのです。そしてその先の稲田取水口では建設緑政局のスタッフによる除塵機の説明が。皆さんは多摩川の水があまりきれいではない印象をお持ちでないでしょうか?しかしそんなことはありません!ここで多摩川の水を浄化し、どのように家庭に持っていくか、また用水が多摩川の下を流れているなど、改めて環境問題を考える意味では非常に役に立つ話を聞かせていただきました。今の時代と比べ400年前は知恵をしぼって自分たちの生活をよくしていこうと努力していたのですね。そして昔の人たちに負けじと多摩川エコミュージアムや建設緑政局のスタッフの方々も自ら草村の中に入って説明を詳しくしてくださるなど、様々な工夫や歴史を参加者に伝えようと強い意気込みを感じました。
そしてこの二ヶ領用水を辿っていくと、そこには大きな川が。そう!いよいよ多摩川にたどり着いたのです!
そこでは多摩川をバックに各班の集合写真をパシャリ!
眩しいぐらいの朝日を感じ、みなさんはとても清々しい気分になったのではないでしょうか?

そのまま多摩川沿いを歩いていくと、なにやら時代をさかのぼった人たちの姿が…。そう巡検行列の再現です!

二ヶ領用水の創設者である小泉次大夫氏の巡検行列組の業務は前日より始まりました。前日の21:30。担当者の携帯に「今、到着しました」との一報が。川崎某所に到着したのは、10月30日(土)の磐田戦で行われたフロンターレ動物園でもご協力いただいた「那須どうぶつ王国」から小泉次大夫氏扮する川崎フロンターレ社長・武田信平が騎乗する馬、「ミルキー」ちゃんです。前日に川崎入りしたミルキーちゃんですが、かなり落ち着いた面持ちでのご対面となりました。どうぶつ王国のスタッフさんによると「武田社長からのご要望通り、安全面を第一とし、一番のんびり屋な子を連れてきました」とのこと。

そして本番当日。巡検行列組スタッフは、朝6時には事務所に集合し、ミルキーちゃんを乗せた那須どうぶつ王国のトラックを引率し、いつも以上に安全運転で夜も明け始めた6時半に現場入りしました。まずは本番の進行に抜かりはないか、足りない備品はないか、事前確認の連続です。7時に今回の主役でもある武田社長も、衣装に着替えるためにたぬきやに到着。準備も順調に進んだとはいえ、本番まで予断を許さない緊張した雰囲気が場内を覆っている状況。ミルキーちゃんも緊張…ではなく、本番前の栄養補給ということで、河川敷に生える草を猛烈な勢いで食していました。まさに「道草食ってる」状況です。

武田社長も小泉次大夫の衣装に着替え、ミルキーちゃんの朝ごはんが終了したところで、いよいよツアー参加者の皆さんと合流へ。時刻は8時。予定よりも大幅に早い時間です。事前に告知していたとはいえ、あまりにも似合いすぎている社長の姿に、ツアー参加者の皆さんも驚きの声。社長の号令と共に、ミルキーちゃんにまたがった社長を先頭に、社長に続く参加者の皆さんにノボリや法被を着て頂くなどご協力をして頂き、休憩茶屋たぬきやまでの約400mの巡検行列がスタートしました。

河川敷を約300名もの皆さんが同じ色の帽子を被って、しかも先頭には馬にまたがって着物を着てる人がいる様子は、ランニングをされる皆さん、多摩沿線道路を運転中の皆さんにとっては異様な光景だったようです。それでもランニングされてる方の中には、「今日試合だよね!頑張って」などと、温かいお言葉を掛けていただきました。
ここで気になるのが、ミルキーちゃんの機嫌です。「一番おとなしい子」と那須どうぶつ王国の方が言ってはいましたが、不安はあります。多摩沿線道路は大型トラックも多く通るので、音に驚いて暴れだしたりしたら…と考えていたものの、小泉次大夫扮する社長を乗せ歩く様は、本当に凛々しく、「ミルキーちゃん」と気安く声を掛けれる雰囲気ではありませんでした。わずか400mほどの巡検行列ではありましたが、予定より早い8:15に武田社長を乗せたミルキーちゃんが到着すると、たぬきやにすべての班が8:40に到着。

巡検行列を迎え入れるたぬきや組スタッフも巡検行列組スタッフと同様、Walkツアー本隊とは、最初から別行動。6時半に休憩所たぬきやに到着し、準備スタート。たぬきやの青木さんがたぬき汁300人分を調理してくれているうちに、たぬき汁を300杯振舞う用に机を配置したり、のぼりや看板、ブルーシートを設置。そして一番時間が掛かったのが、砂利道清掃。事前準備として、2日前にたぬきや前の砂利道を多摩高校吹奏楽部が演奏するためにテント2張り分のエリアの石を取り除き、道をならしましたが、それでもまだデコボコ状態。再度、石の除去や道ならしを実施。

Walkツアー本隊が順調に歩を進める中、8時に多摩高校吹奏楽部27名の生徒が到着。続いて到着したトラックから楽器を下ろし、楽器が直射日光に当たらないようにテントを設営し始めたのが8時10分。トランシーバーでは、武田社長ふんする小泉次大夫巡検行列の行進の声が。巡検行列の到着予定時刻は9時前だったので、大幅な前倒し。たぬき汁の準備は、ほぼ完了していたものの多摩高吹奏楽部は配置にも付いていない。下流側を河川敷に目をやると、馬に乗る武田次大夫率いる巡検行列の姿が。それもそのはず、巡検行列の行進距離は400m。武田次大夫と共にのぼりを持ってハッピを着た1班から次々に到着。巡検行列を多摩高校の演奏で出迎えるプランは急遽変更し、まずは班ごとにたぬき汁を振舞うことに。たぬき汁とは、たぬきの肉の代わりにこんにゃくを入れ、ごぼうや大根が入った味噌汁のことだそうです。

たぬき汁を受け取ったサポーター達は班ごとに固まってたぬき汁を食べます。サポーターは11月の寒さと朝早かったために朝食を食べてない方が多く、みなさん美味しそうに食べていました。たぬき汁を食べた方は、武田次大夫との記念撮影。

この間に多摩高校の吹奏楽部の配置も終了。数分のリハーサルを終え、こちらも準備完了。多摩高校のメンバーから挨拶があり、待ちに待った演奏スタート。多摩川クラシコアンセム「GET THE RIVER UNDER CONTROL」をフルオーケストラで演奏。サポーターの気持ちも入ります。そして、続いてテンポのいい「ブラジル」を演奏。予定の2曲の演奏を終えたところで、サポーターからアンコールの声が。その声に応えて、「GET THE RIVER UNDER CONTROL」を再演奏。サポーターからは大きな拍手が起こります。

ちなみにMusic.jpさんの協力で繰り広げられた「着うた多摩川クラシコダウンロード対決」の結果は、なんと39ダウンロード差で川崎フロンターレの勝利!!こういうところでしっかり勝つ。しっかり乗ってくれる皆さんに感謝です。

話は戻り、続いて、登戸近辺に伝わる田植え歌を角田益信さんが披露してくれました。通常、3人で唄う田植え唄ですが、説明を交えながら1人で唄ってくれました。

休憩所での催しが終了するとここでサポーターからコールが。多摩高吹奏楽部のドラムで音頭を取って、参加者みんなでフロンターレコール。ここでも休憩も終了し、気も引き締まって味の素スタジアムへ向けて出発。


多摩川の河川敷にはツアー参加者にエールを送るため、ゲーフラを持ってくれていたサポーターの姿も。ありがたいことです。ツアーの皆さんもあのゲーフラを見て、元気になったことでしょう!

そして、橋を渡ると、ここからはいよいよ敵地・東京都。アウェイの地へと入ったツアー参加者は、交通量も多くなり、歩くときの隊列も考えながら味スタを目指します。しっかり信号を守り、自転車など他の通行人に迷惑をかけないように歩き続けます。
しかし朝6時の気温に比べ、日差しも強くなり歩いていたツアーの皆さんには暑さと疲れが出てくる頃ではありましたが、班ごとに励ましあいながら進みます。

そんな中、味スタも間近に迫った頃、心強いサポートがありました。
サポーターの方々がツアー参加者のために甘酒を用意して待っていてくれたのです。ツアー参加者からしてみれば、休憩所からひたすら歩いてきたこの道のり。そろそろ疲れが溜まってくる頃ではありましたが、このタイミングでの甘酒の差し入れは、最後のもう一頑張りをするには最高のタイミングでした。
サポーターの皆さん、本当にありがとうございます。

ちょっとした休憩を挟んだ後は、味の素スタジアムまでラストスパート。徐々に両チームのサポーターの数も多くなってくる道では、一際目立つハットをかぶったツアー参加者たち。
そして、ついに味の素スタジアムに到着です!!

そこにはクラブスタッフの出迎えもあり、参加者が拍手でそれぞれの健闘を称え、最後は味の素スタジアムをバックに記念撮影を1枚。

見事、このWalkツアーを制覇したあかつきに完歩バッジが配られました。
ここまでの道のりは、簡単なものではありませんでしたが、各班ごとの結束やそれぞれの想いがこのツアーを無事に完歩させてくれたことでしょう!

その気持ちが乗り移ってか、試合では厳しい戦いを強いられるも、最後はジュニーニョがJ1通算100ゴールのメモリアルゴールで多摩川クラシコを制覇!Walkツアーの疲れも吹っ飛んだことでしょう!「じゃあ帰りも歩きますか?(笑)」と言わんばかりに気分よく味の素スタジアムを後にしたのではないでしょうか?

これまでの多摩川クラシコでは、南武線を多摩川クラシコ一色にしたり、多摩川を舟で渡ったり、大島から飛行機でやってきたり、そして今年は、”徒歩”で…。
参加者の皆さん、本当にお疲れ様でした!!
「次はどんな方法で乗り込むんですか?」とスタッフに尋ねてくるサポーターの方が多い今日この頃…。あまりプレッシャーをかけず、次の新たな「経路」が発見されることを楽しみにしていてください!

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