2011年3月11日東日本大震災からちょうど1年が経ちました。時が経つにつれ、東日本大震災という出来事自体が風化されていっているように感じます。そのような中、川崎フロンターレでは、「支援はブームじゃない」を合言葉に、この1年、クラブ独自の被災地復興支援活動として「Mind-1ニッポンプロジェクト」を立ち上げ、選手、クラブ、行政、スポンサー、そしてサポーターの五位が一体となった被災地支援を継続的に行ってきました。
震災から1年経った今も、同じ日本でいまだ困難な生活を強いられている方々がいます。これからも継続的な支援の輪が広がるように、東日本大震災という出来事自体を風化させないためにも、今一度、「支援はブームじゃない」ことを胸に刻むため、川崎フロンターレでは「ReMind-1」と銘打ち、この3月に行う支援活動を強化して実施しています。
その一つとして、3月11日に「川崎フロンターレ選手会主催 街頭募金」を開催。場所は、みぞのくち新都市株式会社様の協力でJR武蔵溝の口駅前丸井・ノクティ2階前のペデストリアンデッキスペース「サンクンガーデン」で15時〜16時に実施しました。
参加選手は、ジェシ、タサ、コミ、レナト、コウジ、ケンゴ、サネ、ルイ、コーセー、シュンの10名。昨日の新潟戦でスタメン出場した選手を中心にリカバリーの練習後、事務所に集合してから現地へ向かいました。
ノクティ10Fの控室に到着すると震災が発生した14時46分の少し前。ノクティ館内で流れるアナウンスと共に、選手達は廊下に出て14時46分に館内の全てのみなさんと共に黙とうを行いました。そして選手達は、1年前を思い起こして、会場へ。
会場には多くの方々が選手達を待っていてくれました。そこで、選手達は二手に分かれて配置。
ノクティ前には、コミ、ケンゴ、サネ、コーセー、シュンの5名。ゲームキャプテンのケンゴから開催の挨拶があり、それが終わったと同時に周りを囲んでいたみなさんが次々に選手達の持つ募金箱に募金を入れてくれました。
丸井前には、ジェシ、タサ、レナト、コウジ、ルイの5名。開始時はふろん太もこちらでスタンバイ。今季から選手会長になったタサから挨拶をして募金スタートです。こちらも周りを何重にも囲んで待っていてくれたみなさんが、一斉に選手の持つ募金箱に募金をしてくれました。
ジェシやレナトは、中山通訳が麻生で練習試合対応をしていたため、通訳なしで参加。そこで、選手達いわく一番ポルトガル語が話せるコウジが通訳代行。それでも、レナトもジェシも片言の日本語で「オネガイシマス」「アリガトウ」と募金をしてくれた方々に握手しながら気持ちを伝えていました。新加入のブラジル人はもちろんですが、新加入のルイやシュンも一生懸命募金活動をしていました。
また、フロンターレの顔であるケンゴには、多くの方が募金をしてくれ、流れが途切れることはありませんでした。選手達はそれぞれ声を出して募金を呼び掛け、募金を入れてもらった方に感謝の気持ちを伝えていました。
アッという間の1時間でしたが、多くの皆さんが募金をしてくれました。最後には、選手会長のタサのところに、コールリーダーの川崎華族の小俣くんがやってきました。そして、昨年10月に実施した「陸前高田 川崎修学旅行」の際、サポーターが陸前高田からお越しのみなさんに行った活動のためのカンパの余剰金を、代表して募金していただきました。
本日の募金総額は、1,261,794円でした。募金していただいたみなさん、ありがとうございました。集まった募金は、川崎フロンターレ東日本大震災復興支援活動「Mind-1ニッポンプロジェクト」の活動費に充て、より直接的に被災地支援の活動を行っていくための資金とさせていただきます。
募金を終えた選手からのコメントです。
ケンゴ「1年が経ちましたが、多くの人に来てもらって、募金していただいたので、よかったです。募金していただいた皆さん、ありがとうございました。当たり前のことですが、みんな忘れてないんだなってことが実感できたこともよかったです。復興にはまだまだ時間が掛かるので、これからも継続して続けていくことが大事だと思います。川崎フロンターレとしても僕個人としてもしっかり活動していくことで、支援の輪が広がっていくのではないかなと思います」
そして、選手会長のタサ。
「震災から1年が経って思うのは、あの時は自分自身何もできませんでしたが、今こうやって自分達にできる復興支援活動をすることで本当に多くの方が協力してくれましたし、被災地の方々へ繋がる復興支援活動の意義を感じています。これからもサッカー選手として、サッカーを通して復興支援活動に携わっていきたいですしし、川崎から被災地に元気をあげられればと思っています。選手会としても、川崎フロンターレとしても、みなさんと協力してこの活動を続けていきたいと思います」
選手達の言葉にもありましたが、これからも川崎フロンターレでは、東日本大震災の復興支援活動を継続して続けていきます。ご協力よろしくお願いします。
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