キャンプ6日目も昨日同様、練習試合が行われました。対戦相手は先日の全国高校サッカー選手権大会で優勝を果たした鵬翔高校。全員が優勝メンバーではないものの、この日は500人近いサポーターが駆けつけるなど注目度の高い練習試合となりました。

結果の方は、連日のハードなトレーニングの影響もあり、多少動きが重い選手たちでしたが、昨日の18得点に続き、5得点を奪い、5-0で勝利しました。
練習試合とはいえ2試合連続でしっかり得点を奪い、守備では無失点とここまでのキャンプが順調に行えている証拠でしょう。

風間監督も「このキャンプは頭もそうだし、技術もそう、それから体を動かすということ、すべてを含めたことをやっているので体的にも疲れて当たり前。逆に言うと、始動日からずっと2部練習をやっていて、このキャンプだけでも5日間で10回のトレーニングを行っている。それを見てもわかるとおりすごくハード。そういう意味ではものすごく順調だし、今日も足がまったく動かない中でも、何回か自分たちがやろうとすることができたすごくいいゲームになったと思う」と振り返っていました。

明日の練習は選手の疲労度を考慮して、急遽完全オフとなりました。残り期間も大きなケガもなく無事に乗り切ってもらいたいものです。

キャンプも中盤にさしかかりましたが、今日の日記は新加入の3選手に注目してみました。

まずはヴィッセル神戸から加入したヨシトこと大久保嘉人選手。「フロンターレで練習してまだ10日ぐらいですけど、チームにはすんなり入れましたね」と本人が話すようにすでにチームにも馴染んだ様子です。特にイガやソウタ（中澤聡太）の同級生トリオで、毎日居残りでジョギングを行うなど精力的に体を動かしています。「チームのやり方にも違和感なく入れているし、パスサッカーなのでいっぱいボールに触れて楽しいです。キャンプは自分を追い込むものなので、体がきついのは当たり前ですが、続けることで良くなって行くと思います。ただ2日目の練習試合はさすがにちょっときつかったですね。疲労がピークにきているので。でも1日オフが入るのでいったんリフレッシュして、このままコンディションを上げていきたいですね」とここまでのキャンプを振り返ってもらいました。

続いて紹介するのは、横浜F･マリノスから加入したケンタロウこと森谷賢太郎選手。「初めての移籍ということでチームに慣れることを意識してスタートしたんですが、ピッチ上はもちろん、それ以外でもいい人ばかりなので、すごく入りやすかったです」とこちらもすでにチームに馴染んだ様子でした。「特に同世代の選手が多いということもあるんですが、上のケンゴさんやイナさんも気さくに話してくれるのでありがたいです。練習試合ではそろそろ疲れがたまってくる時期なんですけど、それでもやらなきゃいけないし、監督も頭の中を整理することで動けないときにどうすればいいかを意識させたかったんだと思います。2試合やりましたけど、悪いだけじゃなくいいプレーもあったので、まだ始動していないチームもあることを考えると、この時期にしてはまずまずだと思います。何よりも今は楽しくサッカーができているのが一番です!!」と感想を話してくれました。

そして最後に紹介するのはGKの新井章太選手。ヒロキやケンゴをはじめ、チームメイトの誰もが「いいキャラだよね。今年のファン感候補の間違いなく一人だよ」と話すほどチームの中でもキャラを確立しつつあります。それでも本人は「毎日が勉強ですね。キャンプでようやくチームに溶け込めてきた感じですし、これからが楽しみです」と話していました。もちろんプレーの面でも「昨日、今日の練習試合がフロンターレでの初の対外試合ですけど、正直何もしていません（笑）。ただ、雰囲気は味わえました。試合勘も…、というか、そもそも試合勘が全然ないのでまだ自信はないですけど、少しずつ良くなっていると思います。新吉さん（菊池コーチ）にもいろいろ課題を言われ、直すところがたくさんありますが、それを意識して繰り返して、という毎日です。でも徐々に良くなっている感覚もあるので、一つひとつクリアしながら成長していければいいなと思っています」とこちらも充実したキャンプ生活を送っています。

どの選手も「みんないい人ばかりで、すぐにチームに溶け込むことができました」としっかりとチームに馴染んでいる様子でした。ここまで連日ハードなトレーニングを積んできているだけに、明日のオフでしっかりとリフレッシュして、また明後日からのトレーニングに励んでもらいたいものです。