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FRONTALE DIARYフロンターレ日記

2/23 (日) 2014

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高津ものまちづくり会

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営業G

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高津区は市内で川崎区に次いで中小製造業の事業所が多い地域です。これは、川崎を縦に走るJR南武線と東急線が溝の口で交差することから、溝の口の周辺を中心に小規模な工業地帯が形成され、その後久地・宇奈根、下野毛地区を中心に東京や川崎市南部にある企業の下請けを担う中小の工場が集積。現在では工場の数も減少しており、工場の跡地に住宅が立ち並び、工場と住民の距離が近い環境になっております。

平成25年度高津区協働事業として発足した「高津ものまちづくり会」は、高津区内の準工業地帯に在住している住民の皆さんとの交流促進とものづくりの魅力を発信することを目的に、高津区内にある「川崎北工業会」、「下野毛工業協同組合」と、川崎市のものづくりを研究している「専修大学経済学部遠山ゼミ」、そして川崎フロンターレの4者がタッグを組み活動をスタートしました。

2013年に実施した主な活動として、2月に高津区溝ノ口のてくのかわさきで行われている「てくのまつり」にものづくりブースとして「ものまちぷらざ」を実施。また9月21日サガン鳥栖戦の試合前にはプロモーションイベントとして「高津ものづくりフェア」を開催。そして、久地・宇奈根、下野毛の2地区で開催した「オープンファクトリー」の3つを軸に活動してまいりました。本日は、2013年度の高津ものまちづくり会の活動報告をさせていただきます。

会の発足当初から各工場の代表者が集まり、ほぼ毎月1回の定例会議を高津区のフロンターレ事務所で開催してきました。高津ものづくりフェアのコンテンツ検討やオープンファクトリーなどについて話し合い方向性を決めていきました。当初は「フロンターレ」と「ものづくり」がどう結び付くのか手探り状態でしたが、実際にフロンターレスタッフが工場に足を運び見学をして各工場の特徴を収集。また、工場の皆さんはフロンパーク及びホームゲームを視察するなど精力的に企画立案を進めてきました。

そんな中迎えた昨年の高津ものづくりフェアではフロンパークに工場の特色を活かした12のブースが出展し約5,000人の市民の皆さんに参加していただきました。計測機や液面計を設計製造している企業は「スイッチの不思議体験」を実施。機器に使用しているスイッチの仕組みをゲームを通して学べるブースで多くのお子様の人気を集めました。また、樹脂や金属加工を専門としている企業からは「分解BOX体験コーナー」を実施。自社でBOXの設計と加工を行い簡単には分解できない特製BOXを完成させました!当日はこの中にふろん太のフィギュアを入れて上手に分解できればグッズをプレゼントするという注目ブースとして大人にも大人気でした!その他、町工場の皆さんが作った「ロボット操作体験」や「キーホルダーにレーザーマーカーで名前入れ」などを実施しました!その中でも注目を集めていたのは工場から出た端材を利用してみんなで作った「ふろん太オブジェ作りコーナー」!当初は3時間で作り上げる予定で、時間内に完成するのかちょっと心配しましたが、当日は多くの市民・サポーターの皆さんにご協力いただき、約2時間で9割が完成!最後は余白に装飾を施すなどの予想以上の完成度でした!会場に遊びに来たふろん太本人も大喜びでしたよ!また、専修大学遠山ゼミの学生の皆さんによる「ものづくり紙芝居」の披露など各ブースで若いパワーを発揮してくれました。今回の高津ものづくりフェアでは様々なブースを通して、ものづくりの魅力を多くの市民・サポーターに発信することができ、その後の取り組みつなげることができました。

続いては工業会としては初の試みとなったオープンファクトリーです。現在、工業地帯の中には住宅が多く建ち並んでいます。そこで、普段何を作っているのか?どんな人たちが働いているのか?など「工場」そのものを知るきっかけ作りとして企画したのが今回のオープンファクトリー。普段は外からしか見ることがなかった工場の中に入り、従業員の皆さんからのレクチャーを受け、工場によっては実際に機会を動かして体験できる内容に仕上げました。近年、テレビ番組でも工場の裏側などを特集する企画などもあり、子どものみならず、大人も興味津々!身近にある製品やその部品などの製造工程を生で見られる貴重なイベントとなりました。当日はふろん太も応援に駆け付け各工場を盛り上げていました!川崎北工業会では約200名、下野毛では約170名が参加し、下野毛では「豚汁」の炊き出しを行い参加者の皆さんを温めてくれました!

参加者の皆さんからは「自宅近くの工場で何を作っているのかを知ることができて良かった」、「工場の従業員の方とコミュニケーションが取れて良かった」などのお声もいただき、第1回目としては良い成果が出ました。今後は参加企業の数を増やし、より魅力的な取り組みとして仕上げていこうと考えております。

先日2月16日に行われた「てくのまつり」では高津ものづくりフェアで実施した体験コーナーに加え、専修大学遠山ゼミの学生の皆さんによる企業紹介を実施。子どもを中心に集まった方々に向けて工業団地の歴史などの紙芝居を披露するなど、わかりやすく・面白くものづくりの歴史を伝えていました。フロンターレブースではダンボールサッカーボール作りを実施。簡単そうに見えて意外と難しく、30分以上かけてじっくり作る方がほとんどでした。雪の影響が心配されましたが、多くの方にご来場いただきました!

川崎フロンターレとしては、フロンパークでただ大きなイベントを開催するのではなく、そこに「川崎の魅力」を盛り込み、多くの市民・サポーターの皆さんに発信ができればと考えています。今回は「町工場・ものづくり」という直接「サッカー」とは関係がないものでしたが、「川崎フロンターレ」と絡めることで思いがけない化学反応を起こし、他にはない取り組みができました。2014年度も高津ものまちづくり会は、ものづくりの魅力を広く伝え、多くの市民の皆さんに町工場の存在を知り、身近に感じていただけるよう活動してまいります!

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