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FRONTALE DIARYフロンターレ日記

12/ 7 (水) 2011

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送別会

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オフィシャルライター 麻生広郷

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この日はジュニーニョの送別会でした。

平日夜、そして夕方から雨が降り始め気温も低く、どれぐらいの人が等々力まで足を運んでくれるのだろうとスタッフも心配していましたが、スタート間近の19時になるとバックスタンド1階が埋まりはじめ、気づけば3千人以上ものサポーターがジュニーニョの登場を待ちわびていました。

息子のルーカスとチアゴとともに等々力にやってきたジュニーニョ。フロンターレで最後のインタビューを受け、ときおりジョークを交えながらサポーターの質問やチームメイトとの思い出を語ってくれました。

非常にリラックスした様子のジュニーニョでしたが、ユニフォームに着替え自身の紹介VTRがスタートすると、フロンターレでの9年間の日々を噛みしめるように、じょじょに神妙な面持ちになっていきます。

そして大勢のサポーターのコールに迎え入れられがら等々力のピッチへ。ジュニーニョが挨拶をはじめると雨足も収まりはじめました。ただ半袖ユニフォーム姿はさすがに寒かったらしく、ベンチコートを着てほっとひと息。緊張もほぐれた様子で、笑顔も出るようになってきました。

しかし、サポーターの前で感謝の気持ちを伝えていくうちに「サポーターのみんな、子どもたちまで涙を流している姿を見て、どうしても感情が抑えられなくなってしまった」とジュニーニョ。感極まったジュニーニョの頬を涙が伝いました。

そして後援会会長でもある阿部川崎市長、川崎市スポーツ協会より、川崎市での功績をたたえ感謝状と銀杯の贈呈が行われると、ジュニーニョにゆかりのある人たちからビデオメッセージが流れました。

ジュニーニョが来日した2003年に指揮を執った石崎さん。2004年から約6年間チームを指揮した関塚さん。そして日本にきたときからの長い付き合いである高畠さん。歴代の監督に続き、ジュニーニョの用具を管理してきた伊藤ホペイロ。選手からはクロ、ヒロキ、ケンゴと、9年間一緒に戦ってきた仲間たちからジュニーニョへメッセージが送られました。

そしてサポーターとジュニーニョのふれ合いの時間がスタート。雨足が収まったということで、予定どおり等々力のピッチで行われました。等々力のレーンにはサポーターの大行列ができ、ジュニーニョが1時間以上かけてサポーター1人ひとりと目を合わせ、握手をし、別れを惜しみました。

さらにジュニーニョによるドリブルシュートのパフォーマンス。GKはなんと中山通訳。ずっと寒いなかにいたので、しばしのウォーミングアップのあと、ジュニーニョがホーム側のゴール前へ。軽いボールタッチからコースを狙ったシュートが決まり、ジュニーニョは両腕で天を指さすおなじみのポーズでGゾーンへ走っていきます。するとジュニーニョを待ちきれずサポーターがピッチになだれ込み、ジュニーニョを胴上げ。みんなで天を指さし、ジュニーニョの等々力でのゴールを祝福しました。

最後にこちらもおなじみのスタイルである、Gゾーン前での拡声器を使った挨拶がスタート。サポーターからジュニーニョをたたえるゲーフラがプレゼントされ、みんなが涙を流しながらいつものコールでジュニーニョを送り出しました。

「等々力のピッチに入るまで雨だったので心配したけど、すぐにやんでくれました。神様に感謝したいです。サポーターの皆さんと触れ合い、その優しさを改めて実感することができ、本当に感情がこみ上げてしまいました。皆さんたちは僕のフロンターレのファミリーです。これからどこでサッカーを続けるにしても、心の中にはフロンターレと皆さんたちがいます。皆さんたちからいただいたものを返すためにも、いつの日か何らかの形でまたここに戻ってきたいと思います」

9年間もの間、フロンターレを照らし続けてくれた「川崎の太陽」。サポーターの皆さんにも、この日の思い出は胸に刻まれたことでしょう。ジュニーニョがいつか等々力に帰ってくる日をみんなで待っています。ありがとう、ジュニーニョ!

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