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FRONTALE DIARYフロンターレ日記

12/16 (日) 2012

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本を読もう

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広報部

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2009年から川崎市教育委員会と協働して、川崎市内での読書を通じた豊かなまちづくりのための読書推奨キャンペーン事業「川崎フロンターレと本を読もう!」。4年目となる今年も本に親しみを感じてもらおうと幅広い年代にアプローチしていきました。今回は、この活動の報告です。

まずは選手参加型の「おはなし会」。市内の各図書館で必ず行われているおはなし会。これを通じ子どもたちとふれあうことは、「聴く力」を「ことばからイメージする力」「本に対する興味」「読み手と聞き手の交流」を育み、この事業の目的としている「健全な青少年育成」への貢献も期待しています。また、子どもたちにとって憧れの存在であるプロサッカー選手に本を読んでもらい、質問や対話などの交流をもつという得難い経験が、さらに本への興味を高めることにも繋げてくれるのがこの会の目的でもあります。

そのおはなし会ですが、これまでは2010年の事業で製作した絵本の読み聞かせとフロンターレマスコットのふろん太たちの紙芝居をもとに行ってきました。この紙芝居を活かしながらさらに、より良い内容にしていきたいという思いから、今年は中原区に拠点を置く人形劇団「ひとみ座」さんに、ご協力して頂くこととなりました。ひとみ座さんは皆さんご存知ですよね。ホームゲーム時「席ツメPR」でもお馴染み。またフロンターレ以外にも「ひょっこりひょうたん島」でも名前は聞いたことがある方が多いかもしれません。そのひとみ座さんにふろん太、ワルンタ、フーランの人形を作って頂き、紙芝居のストーリーを元に人形劇を作ってもらいました。ストーリーには選手も絡む内容になっていて、選手と人形劇の異色のコラボで今年はおはなし会を市内の各図書館、小学校で実施してきました。

まずは図書館での選手のみ参加するおはなし会を宮前図書館(黒津勝選手)、幸図書館(實藤友紀選手)で開催しました。これに参加できる整理券は図書館の受付で配布していましたが、どの回も配布してからあっと言う間になくなってしまったそうです。今回のおはなし会には、いつもフロンターレを応援して頂いている方に加え、これからフロンターレを応援しようとする方々も大勢来て頂き、両選手の絵本の読み聞かせを、お子さんと同様に大人の方も楽しんで頂けた様子でした。また皆さんの熱心な姿勢に選手たちも奮起!「いや〜、意外と絵本も難しいですね」と控室では言っていましたが、本番ともなれば上手く強弱や声を変えたりし、図書館のスタッフからもお褒めの言葉をもらうほどでした。

続いては選手も参加する噂(!?)の人形劇。こちらは、多摩図書館(小宮山尊信選手)、高津図書館(佐原育成普及コーチ)、川崎図書館(吉田育成普及コーチ)、麻生図書館(田中淳一選手)で開催しました。高津、川崎両図書館についてはスケジュールの関係で、元フロンターレ選手の2人にも協力してもらいました。

ふろん太とワルンタが登場し、図書館のマナー啓発を目的とした内容になっている人形劇のストーリー。劇中では選手がコックさんに変身。ふろん太・ワルンタと一緒にケーキを作ったり、恐竜に追いかけられるふろん太・ワルンタを助けたりと大活躍。物語の最後にはご褒美として選手の絵本の読み聞かせをプレゼントするというものです。人形劇とはいえ、恐竜もかなりリアルに製作されています。また、緊迫感をあおるようなバックミュージックで子どもたちの「逃げろ―!」「つかまっちゃう!!」と絶叫にも似た声や、中にはあまりにも怖くて泣きだしちゃう子もちらほら。そんな中でも、選手の読み聞かせになれば、本当に真剣な眼差しで聞いてくれていました。

続いて学校開催分。こちらは、通常の授業を利用して今回のために時間を用意して頂きました。訪問した小学校は、住吉小学校(谷尾昂也選手)、西御幸小学校(高木駿選手)。両校とも子どもたちの読書に力を入れており、今回の企画が持ち上がった際、「ぜひうちでやらしてほしい!」と熱く力説されたと担当の方から聞いています。

小学校では低学年を対象に体育館で実施。図書館と違い、かなり広いスペースでの開催となり、それだけ多くの子どもたちが会場に駆け付けるということで、選手たちの緊張もかなり高まった様子でした。しかし、この緊張感を上手く変え、本番では普段の真剣なプレーから考えられないほど、かなりはじけた表情で両選手、子どもたちと触れ合い、本と触れ合う大切さを説いていました。

参加した子どもたちのみならず、親の皆さんからも「楽しかった」という言葉を多く頂きました。こうした楽しい経験を通じ、読書の大切さを子どもの時から分かって頂ければ、そして選手との交流を通じ、図書館のみならず等々力にも足を運んでもらえれば嬉しい限りです。ひとみ座さんとのコラボレーション。大成功のうちに終了しました。

「川崎フロンターレと本を読もう!」事業の取り組みとしてはおはなし会の他、選手おすすめ本を掲載した小冊子があります。これは、毎年テーマに沿ってそれぞれ選手たちが思い出の一冊を紹介すると同時に、選手が良く読む本に感想を交えて掲載しています。移動などが多いため、選手の中にも読書家がかなり大勢います。選手のヒアリング時には、その本をかなり熱く紹介してくれているため、面白い内容になっていますよ。小説から自己啓発本まで多岐にわたって紹介されている他、今年のテーマは「世代間交流」ということで、自分が子どもの時に読んでもらった絵本。または自分が子どもたちに読んでいる絵本を紹介してもらっています。これは現在でも川崎市内の各図書館で配布していますので、まだ手にとっていない方は、ぜひ図書館に足を運んで下さいね。この小冊子を通じ、本を読むきっかけになってくれれば幸いです。

最後は、「TODOROKI ブックランド」。ホームゲーム前にフロンパークで開催しているイベントで、これも会場に来た皆さんが、これをきっかけに本にもっと親しみをもってもらえればということで、2009年から毎年開催しているイベントです。

毎回人気となるリサイクル本配布はもちろんのこと、今回は親子で楽しめるブースをということで、ひとみ座さんご協力で「ペープサート(紙人形劇)作り体験」コーナーを設けて頂きました。人形劇にも登場するふろん太・ワルンタを描いている子どもたちが多くいました。中にはかなりカラフルなふろん太もいました。この製作は、子どもたちにとっても、お父さんお母さんにとっても大事な記念の品になったはずです。大事そうに持ちながらスタジアムへ向かう子どもたちの表情が何とも微笑ましかったです。

そして今回、「キフロンターレ」でもお馴染みのバリューブックスさんの協力で、選手オススメ本の即売会も実施。購入者の皆さんには、特製のブックカバーを付けてプレゼントするだけあって、こちらも大盛況でした。ご購入頂いた皆さん、本当にありがとうございます。

今年行ってきた読書事業をご報告させて頂きましたが、この事業にはフロンターレの他、川崎市教育委員会の皆さんのご理解とご協力が無ければ実現できないものもありました。ご協力頂いた皆さん、本当にありがとうございます。この事業は今後も継続していく予定です。これからも読書推進を目的に様々な内容を皆さんにご紹介できればと思います。今後ともよろしくお願いします。

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