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えがお共創PJ「発達障がい児向け親子サッカー&PV」を開催!

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ホームタウン担当

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11月21日(土)、快晴の等々力陸上競技場で、えがお共創プロジェクト「発達障がい児向け親子サッカー&パブリックビューイング」を開催しました。

主催は川崎フロンターレ、川崎市が共催となり、企業からはJTB、全日本空輸、富士通、3社との協力連携によって実施されたものです。

本取り組みは、昨年、上記の川崎市と4社、さらにJリーグが連携し、発達障がいの子ども達にスタジアムでサッカー観戦をする機会を提供しようということで、『えがお共創プロジェクト』を立ち上げ、公式戦が行われる等々力陸上競技場に、センサリールーム(感覚過敏等に配慮した施設)を設置し、サッカー観戦と翌日の麻生グランドでのサッカー体験を実施しました。
また、この取り組みは、今年5月に実施された「シャレン!アウォーズ」にて「Jリーグチェアマン特別賞」を受賞しました。
詳細はこちら※2020Jリーグシャレン! アウォーズ チェアマン特別賞受賞

今年は、新型コロナウイルスの影響で、スタジアムでの試合観戦も非常に難しいこともあり、開催日程がなかなか決まらなかったのですが、フロンターレがアウェイゲームとなる大分トリニータ戦の日に、選手達がプレーしているフィールド(芝生)の上でサッカーを楽しんでもらう。その後にパブリックビューイングとして試合観戦してもらうという企画で実施しました。

当日は事前募集した川崎市在住の29組86名の子ども達とご家族に参加していただきました。

スタジアムでは、受付での検温・消毒はもちろん、参加人数や対応スタッフの人数制限、使用する諸室の換気、こまめな消毒等を徹底することにより、マスク着用が難しいお子さんでも参加がしやすい環境を整えました。

受付時に、防音イヤーマフを参加した子どもたちに配布。大きな音が苦手な子もいるため少しでも安心して参加してもらいたいと思い参加者全員に配布をしました。
また参加してくれた子ども達にはひらがなで名札のシールを胸につけてもらいました。対応スタッフも同様にひらがなでニックネームや名前の名札をつけ、子ども達とフレンドリーに楽しめる工夫も行いました。

午前中はサッカー教室とスタジアムツアーに分かれてのイベントになりました。

サッカー教室はフロンターレのサッカースクールのコーチたちによって行なわれました。
まずはランニングや準備運動、その後、ボールを投げたり蹴ったりしながら少しずつサッカー教室らしくなっていきます。最後にはみんなでミニゲーム大会も実施。コーチとご家族と一緒にボールを蹴ることで、参加してくれた子ども達の笑顔が非常に印象的でした。

スタジアムツアーも魅力的な企画となりました。
ツアーにあたっては、ひらがなでやさしく説明が記載された案内バインダーが配布。
これをめくりながら、メインスタンド内を回っていきます。
試合の日に選手達が座るベンチに座ってみたり、選手のロッカールーム、監督の記者会見を行う部屋などを見学。
記者会見室にはふろん太が駆けつけ、監督気分のふろん太と一緒に写真を撮ったりすることもできました。カブレラは選手入場口付近に。丸いシルエットのカブレラは子どもたちに大人気でした。またスタジアムの上層階にものぼり、控え選手が試合を見学する部屋で、等々力陸上競技場を見おろすことも体験も。
そこにはワルン太が登場。日頃は態度が悪いワルン太ですが、この日は子ども達と仲良く交流を楽しんでいました。

「カブレラに会えてうれしかった!」「スタジアム探検楽しかった!」と子どもたちは笑顔で楽しんでくれていました。

スタジアムには、試合の日の等々力競技場の雰囲気を少しでも感じてもらうべく、ビックフラッグも掲載しました。応援団のメンバーが、大分でのアウェイの試合に行くのをキャンセルし、本企画に協力してくれました。スタジアムの装飾とスタッフとして子ども達と触れ合ってくれました。

サッカー教室とスタジアムツアーが終了すると、一旦休憩タイムに。スタジアム内で昼食と休憩をとったのちに、いよいよ大分トリニータ戦の試合観戦の時間になりました。試合の30分前には、麻生グラウンドで練習が終わった安藤駿介選手とイサカ ゼイン選手とのオンラインでの交流も実施。練習が終わった直後の2人の選手が、リフティングなどの技を披露し、子ども達との交流を楽しみ、試合に向けての気持ちを一緒に盛り上げてくれました。

パブリックビューイング会場には、センサリールームをはじめ、子ども達がリラックスできるスペースや遊び動道具を用意しました。試合に飽きてしまった子ども、じっとしていられない子どもで自由に時間をすごせるようになり、子ども達も各自のペースで楽しんでくれていました。フロンターレ公式HPからダウンロードできる塗り絵も子どもたちには大人気でした!

試合は勝てばリーグ優勝という大事な試合。画面越しに見る選手達を一生懸命応援する子どもたちの後押しを受けプレーした選手達でしたが、惜しくも敗戦。優勝はお預けとなりました。

1日かけて実施した2回目の企画でしたが、今回参加された保護者の方からは、「ルールの中で行動するのが苦手なところがあっても、スタッフのみなさんが『全然良いんだよ』という雰囲気で接してくれて、本当に良かった」
昨年から2回目の保護者の方からは「それまでずっと休んでいた学校の体育の授業に参加できるようになった。今日参加して改めて子どもたちが楽しんでいる様子が見れて参加して良かった」との声をいただきました。

発達障害の子ども達は、見た目ではわかりにくく、理解がないと「単なるわがまま」などと捉えられてしまうこともあります。また音や光などに対しての感覚が個々人によって異なり、スポーツが好きであっても観戦や、自分自身での参加を諦めてしまうケースもあります。
今年のコロナウイルスの状況下においては、感覚過敏によってマスクの着用などが難しい場合もあり、やむなく外出を控えたりすることもあるそうです。

川崎市、ご協力いただいた4社と共に2回目の『えがお共創プロジェクト』を実施することが出来ました。障がいのある子ども達に、スタジアムに来てもらい、一緒にボールを蹴り、一緒に試合観戦をすることで、子ども達の次への一歩に繋がることが出来れば嬉しいことだなと思います。また本取組みは、一クラブではできないことを、業種業界をまたいで実施できていることは非常に素晴らしいことだと感じています。

始めたばかりの活動ですが、こつこつと積み重ね、発達障がいの方がもっとスポーツに関わり、スポーツを楽しめる機会や環境を提供していきたいと思います。

フロンターレ公式YouTubeに昨年の取り組みや感覚過敏疑似体験動画をアップしています。
下記にて是非ご確認ください。
障害に対する理解を深めるため、お時間ある際にご覧になっていただきたいです。
誰もがサッカーを楽しめる社会を目指して。これからも継続して活動してまいります。
・【公式】日本で初めての試み「発達障がいのある子ども達にサッカーを見てもらいたい!
・【公式】「感覚過敏の疑似体験」VR映像
・【公式】発達障がいのある子どもたちのためのサッカー教室映像

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