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FRONTALE DIARYフロンターレ日記

5/ 6 (金) 2011

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U-12チビリン制覇

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広報部

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JA全農がサッカー少年・少女たちの夢を応援するために特別協賛し、「少年サッカーの発展と育成を目指し、かつ交流を図るとともに8人制サッカーの底辺拡大につとめる」ことを目的に開催される大会「JA全農杯チビリンピック小学生8人制サッカー大会」に、川崎フロンターレU-12が出場しました。

各地域予選大会を勝ち進んだ地域代表各1チーム、計9チームが集う全国決勝大会。
川崎フロンターレU-12は関東地区代表を突破し、見事出場を決めたわけですが、実は2008年のU-12の立ち上げ後、初年度こそ関東大会で敗れましたが、2009年の初出場から2連続出場で2連覇中。今年は3連覇がかかる大会となりました。大会の結果等詳細はこちら

ゴールデンウィーク真っ只中の5月4日(水)・5日(木)に大会に臨んだ我がフロンターレU-12。
予選は3チームが3グループに分かれてのリーグ戦。2試合を戦います。その後は準決勝・決勝と4試合が予定されています。時間は、12分×3本というもの。3本すべてに出場することは規定でNGとされているため、1本目と2本目はまったく違うメンバーで戦い。3本目は交代を駆使し戦うという、普段トップチームの試合を見慣れているサポーターの皆さんにとってはあまり馴染みのない仕組み。

予選1戦目となった中国地区代表・シーガル広島戦は、U-12高﨑監督と楠本コーチが「今まで見たことがない」と驚くほどの過度の緊張状態。予選を突破してきた強豪チームが相手ですから楽な試合など1試合もないのはわかっていたことですが、相手がどうだという以前に地に足がつかないとはまさにこのこと。おとなしく声も出ない状態を見て不安に思っていると、その不安が現実のものに。開始3分、GKのクリアミスをそのままダイレクトで蹴られ無人のゴールに。過度な緊張と自分たちのミスからさらにリズムを崩し、ほぼ何もできずに1本目終了。メンバーを総入れ替えした2本目もミスを連発し時間ばかりが経過し、焦るなか終盤に何とか得点し同点にはしたものの、この時点で全員は今にも泣き出しそうな表情で暗く完全な敗戦モード。1本12分のため、どんどんどんどん時間ばかりが過ぎていきます。

ここで高﨑監督から「みんなどうして黙って1人でプレーしてるんだ。仲間がいるだろう。何で仲間に声をかけてあげないんだ。何で仲間を頼らないんだ」とゲキが飛びます。楠本コーチからも「顔をあげていこう。ミスを恐れないでトライしよう。」と大きな声が。今になって振り返ってみるとここが1つのきっかけだったかもしれません。落ち着いた表情で送りだされた選手たちは3本目。観戦に来ていた高畠TDが「少し落ち着いてきたな」と言った開始直後に逆転ゴール。終盤にも勝利を決定づけるゴールを決め、3-1で勝ち切りました。

予選2戦目は、北信越地区代表・金沢南ジュニアサッカークラブ。初戦を勝利で飾ったフロンターレは、この試合に勝利すれば、1位が確定し準決勝進出が決まります。
初戦とはまったく違い、相手ベンチから「フロンターレの方が声が出ているぞ。元気出していこう」と声が飛ぶほど、選手同士で声を掛け合う場面も多く出て、フロンターレがゲームを支配する時間が徐々に増え、だいぶ落ち着いた様子。先制点こそ1本目の終盤と少し心配しましたが、続けて2本目、3本目と1点ずつ奪い3-0の快勝。翌、5日の準決勝を決めました。


準決勝の相手は、2位グループの中でもっとも成績のよかった四国地区代表・高知南FCと対戦。
朝、試合前に会った選手たちは前日とはまったく違う表情で元気いっぱい。アップの段階からかなり大きな声も出て、試合前には選手たちが「失敗を恐れないでやろう。失敗してもすぐに切り替えよう。最後までやりきろう」とお互いに声をかけあう姿を見て、これは大丈夫だと安心。
1本目は2得点の後に失点し2-1で終了。2本目は5年生の宮代大聖の2得点もあり終始ゲームをコントロールし3-0。3本目は得点こそ奪えませんでしたが、危なげなくトータル5-1の快勝で決勝進出を決めました。

と、ここで今までの会場であった日産フィールド小机を後にし、決勝の舞台・日産スタジアムへ。
この時点で決勝戦まで2時間半くらいの時間があったわけですが、優勝したから言っているのだろうと思われると悔しいのですが、実は選手たちの行動を見て優勝を確信しました。

お昼ご飯を食べ終わった選手たちは、ストレッチなどの身体のケアを終えるとコーチが持っていたボードを使い「こういうときはこういうプレーをしよう」「ここはこういう対応をした方がいいんじゃないか」と延々と作戦会議。
「言われたことだけやっていてもダメ。自分たちで議論して、どう考えたかが大事。そうすれば絶対に次につながる。今の彼らは心も身体も頭も技術も全部が成長期。好きなだけ、気が済むまでやってもらえればいい」と話には加わらず、遠くから嬉しそうに眺めていた高﨑監督と楠本コーチの姿が印象的でした。
その後のアップでは、あまりにも大きく元気な声を出している姿に驚かされた大会関係者がアップルームを覗きに来るほどでした。


迎えた決勝戦は、関東大会の決勝戦の相手・柏レイソル。
東日本大震災のため、「東北地区大会が中止」となったため、昨年度優勝の川崎フロンターレU-12が属する関東地区から、準優勝の柏レイソルU-12が全国大会に出場することになったわけですが、まさか決勝で対戦することになるとは…

1本目、この試合のファーストシュートは2分・フロンターレの高岸憲伸。積極的にトライし、この試合への選手たちの意気込みが伝わります。8分、柏のFKがバーに当たり、跳ね返ったところを立て続けにシュートを浴びるも身体を張って決定的なピンチを回避。0-0で終了。「パスは回ってるけど、最後崩しきれないな」とは高畠TD。

2本目、5分、伊従啓太郎のFKがバーに当たり、フェフェンスを振り切って飛び込んだ村田聖樹がヘッドであわせるも、惜しくも上に。12分、田村康太のFKから裏に抜け出した村田聖樹がフリーであわせるも、またしてもボールは上に。フロンターレが2度のビックチャンスを作ったが0-0で終了。

3本目、2分・11分とカウンターから柏FWの強引な突破を許しドリブルシュート。決定的な場面を2度も作られる。ロスタイム、またも柏FWの突破を許しフリーで抜け出されるが、GK早坂勇希の好セーブで死守。0-0で終了。

3分ハーフの延長戦。お互いに攻守の切り替えの早い展開が続くが得点できず。「うちのディフェンスのよさは出ている失点はしない。大丈夫」と高畠TD。0-0のまま終了し、3人ずつのPK戦へ。

柏1人目が決め、フロンターレも金井満生が落ち着いて決め1-1。
ここで「予選1戦目は僕のミスから苦しい展開になったのに仲間が助けてくれた。PKになったら僕が今度はみんなを助ける番だと思っていた」というフロンターレの守護神・早坂勇希がビッグセーブで2人目をストップ。決めれば有利な展開となるが、野中康平が止められ1-1のまま。
3人目、またも早坂が連続でセーブし、決めれば優勝という想像を絶するプレッシャーのなか、池谷祐輔が外すが、すでに2本のPKストップでフロンターレペースに。
サドンデスとなった4人目は柏が決め、続く藤田雄士も確実に決める。2-2。
5人目、柏のボールがバーに当たり跳ね返ると、フロンターレのキッカーはキャプテン村田聖樹。「FKから2度、決定的な場面を僕が外していた。PKは絶対に決めたかった」と落ち着いて決め、苦しみながらも2009年の初出場から3年連続3回目の優勝を飾りました!!


試合後、控室でストレッチをしながらみんなでファイフロのインタビューを受ける高﨑監督の姿を見ていた選手たち。「頑張った選手たちに何かかけてあげる言葉はありますか?」という質問の瞬間。監督はおそらく気付かなかったでしょうが、全員が大注目。
「いい集中力を保っていたし、みんなで助け合っていた。今日は本当によく頑張った。おめでとう!」の言葉に、選手たちは表彰式のときよりもいい表情をしていましたよ。

監督が「1試合1試合成長していった」と振り返るように、1試合1試合どころか、1本ずつ目に見える形で成長していった川崎フロンターレU-12の選手たち。これからも未来のフロンターレ戦士から目が離せませんね。

きっとどこかで選手たちは3連覇というとてつもないプレッシャーを感じていたことでしょう。
お疲れさま。U-12のみんな、優勝おめでとう!

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