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FRONTALE DIARYフロンターレ日記

10/ 4 (土) 2014

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第4回陸前高田かわさき修学旅行

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集客プロモG

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陸前高田の皆さんを川崎に招いての「かわさき修学旅行」が9月27日〜28日の2日間、ホームゲームの仙台戦に合わせて開催されました。

 この活動は今年で数えること4回目。交流のある陸前高田の人たちに選手がプレーしている姿を実際に見てもらうことと、私たちのホームタウン・川崎がどんな場所か、より知ってもらうため東日本大震災が起こった2011年から年に一度開催しています。

 このイベントのきっかけになったのは、震災1ヵ月後の2011年4月、教材が津波で流され不足していると聞き、クラブスタッフとサポーター有志で『フロンターレ算数ドリル』を陸前高田に持って行ったときのことでした。『フロンターレ算数ドリル』を子どもたちに手渡した時、川崎フロンターレがJリーグのクラブであるということは、ある程度分かるのですが、誰一人『川崎』という街がどこにあるのか分からなかったのです。「東京?」「横浜?」と地理的に惜しい場所をいう子もいたのですが、一人の男の子には得意満面な顔で「鹿児島でしょ!」と言われました…。ガーン! 九州から来たと思われているのか…。うーーん、でもこれが現実です。川崎という場所は陸前高田の子どもたちには知られてないわけです。
教材不足の中、フロンターレのドリルを使うことになっても、どこの街のチームか分からないドリルを使ってもらうのはよろしくない。この時「フロンターレの選手がここに来て交流するだけでなく、ここの子どもたちを川崎に招いて川崎も知ってもらわねば!」と心に誓ったのでした。

 今年、修学旅行に参加したのは総勢48名。27日の朝早く、陸前高田から一ノ関、一ノ関から東京駅の長距離移動もなんのその、ホームに降りたつや否や「着いたーっ!」と元気いっぱいに駆け回っています。東京駅からはバス2台に乗り込みスタッフとサポーター有志がバスガイドとなって、本日、ホーム仙台戦がある等々力競技場へ案内しました。

 競技場到着後、まず行ったのがピッチ上でのボール遊び。この日は天気も良く、最高状態のピッチの上で、スクールコーチの指導の下、ボールを使っての鬼ごっこやミニゲームを開催。参加は自由だったのですが、子どもたちだけでなく親御さんも参加され、普段の運動不足を等々力のピッチ上で解消していました。

 その後、フロンパークで開催されていた「高津ものづくりフェア」を楽しんだり、フロンターレグッズを購入したり、各自で自由時間を満喫。2011年から連続で参加している高田小学校の濱口先生は、塩ちゃんこ、ブラジルソーセージ、牛スジなどフロンパークの名物料理をペロリと食べ尽くしていましたよ!

 そしてこの日試合前のメインイベント、陸前高田vs川崎・仙台サポーター連合による『綱引き合戦』が行われるスタジアム内に移動。
なぜ『綱引き』なのかって?それは、今からさかのぼることフロンターレ、ベガルタがJ2にいた時代。フロンターレサポーターはベガルタサポーターと仲がよく、試合前にサポーター同士が野球対決やドッジボール対決など色々な「○○対決」を交流の一環でやっているんです。
その昔、綱引き対決もやったことがあり、今回は陸前高田の皆さんが来場されるということで、綱引きを復活させたというわけです。綱引き対決は見事、陸前高田の勝利!
実際にご覧になった方はお分かりだと思いますが、川崎、仙台の両サポーター、そしてふろん太、ベガッ太くんが入り混じっての綱引きは仕切りの悪さ満載でしたが、その後、両サポーターによる「陸前高田コール」に会場にいた方の心はホッコリ温かくなったのではないでしょうか。
試合になれば、愛するクラブを熱く応援するもの同士、それぞれのクラブ、選手と戦っていますが、試合以外でギスギス争う必要なんてないですよね。
この日の試合は川崎、仙台サポーターのエリアを隔てる「緩衝帯」がありませんでした。ホーム・アウェイ関係なく、そこにいる皆が、東日本大震災からの復興を願い、陸前高田にコールを送る姿に、Jリーグのあるべき理想の姿を見た気がしました。

 さて、そして肝心な試合の結果ですが、0-1でリードされた後半45分にフロンターレ森島選手のヘディングシュートがゴールに突き刺さり、1-1のドロー。陸前高田の皆さんもこのゴールには大興奮! 勝ちたい試合ではありましたが、ホーム等々力がサポーターの歓声で包まれる体験をしてもらえて良かったです。

 試合後、修学旅行御一行は、川崎市役所近くにある「川崎ホルパーク」に宿泊。修学旅行初日の疲れを癒しました。

 翌日、28日も朝から快晴の修学旅行日和! 川崎観光として川崎区扇島にある、JFEスチール工場の見学に行きました。JFEスチールでは、製鉄工場の見学会を普段も受け入れているのですが、本来、土日の休日には行っていません。
しかし、復興支援活動を継続的に行っているMind-1ニッポンプロジェクトの活動趣旨に賛同してくださり、今回は特例で日曜日での見学会を開催してくださいました!ありがとうございます!
東京ドーム120個分にもなる敷地内をバスで巡り、製鉄までの過程を専門スタッフの方が分かりやすく説明してくれます。特に真っ赤に熱せられた鋼を特殊な機械で伸ばしていく工程は、ディズニーランドのアトラクションに参加しているかの様な盛り上がりでした!
 工場見学の後には、ラゾーナ川崎でショッピングを楽しみ、15時には帰路に着くため東京駅へ移動。15時台の出発は早いように感じますが、この時間に出発しても陸前高田に到着するのは20時頃になってしまいます。
翌日月曜日の出勤、登校を考えるとしょうがないのですね。少し名残惜しいのですが、クラブスタッフ、サポーター有志でお見送りをし、第4回のかわさき修学旅行は終了したのでした。

 今回の修学旅行実施にあたり、多くの組織、団体の皆さまにご協力いただきました。朝日新聞・川崎朝日会様には、参加した子どもたちに「ドラえもんセット」を提供いただきました。宿泊先の川崎ホテルパーク様には施設利用の割引、JFEスチールの皆様には見学会の開催の他、おみやげの提供、ラゾーナ川崎様には、お買物券の提供、そしてサポーター有志の皆さんには活動全般のサポートをしていただきました。心より感謝いたします。ありがとうございました。

陸前高田の皆さんとの交流をクラブだけではなく、川崎の皆さんの協力を得て開催できること。この街を大変誇らしく感じています。今後もMind-1ニッポンプロジェクトが掲げる「支援はブームじゃない」を一緒に実践できたら幸せです。継続的なご協力をよろしくおねがいいたします!

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