スタート
はじめに今まで自分を支えてくれたすべての人にありがとうと言いたい。まず引退してから今の仕事につくまでの話をしようと思います。
引退を決め、これからの自分に不安を感じ自分からサッカーをとったら何が残るのかを考え、答えのみつからない日々を過ごしていました。引退したらサッカーとは関係のない別の仕事をやりたい気持ちや、川崎にきてから一年に一度しか会えなかった家族との時間をつくりたい気持ちや、いろんな事を考えるなか、フロンターレから育成普及コーチの話を頂き、これまで悩んでいた気持ちが自然となくなっていきました。やはり10年いたこのチームが好きだし、何より自分はサッカーが大好きという事を改めて感じました。
こうして2月1日から仕事を始めていますが、ボールを追いかける子供たちを見て、この仕事につけて本当によかったという気持ちと、子供に伝える難しさを感じています。
新しい仕事についてから一ヶ月、肩の力がとれ、少しずつまわりが見えてきた状況で、今までに経験したことのない肩こりが、ようやく取れてきました。
そんな中、いよいよ開幕したJリーグ。選手だった頃を思い出しながら試合を見ていました。結果は、1-0のすばらしい勝利でした。前半の10分過ぎからフロンターレのリズムになり、21分に村上からのセンタリングをマギヌンがヘディングであわせ、先制点。その後も幾度となくチャンスを作っていたフロンターレのペースで、試合が終わりました。アントラーズは、パスの出し所がなく結局ディフェンスラインからフォワードへのロングボールが多く、攻撃の形を作れていませんでした。逆にフロンターレはケンゴを中心に相手を崩すパスまわしができていて、ゴールへ向かうプレーが数多く見られました。
今年も最高のスタートがきれて、選手達もまずは一安心だと思いますが、すぐにACLがあります。今年は他のチームより試合数が多く、そのため、いろいろな問題が出てくると思います。疲労やけが人、出場停止の選手が出てきたり、代表選手の抜けた穴など、全ての選手の力が必要になります。そのチャンスがいつきてもいいように、日頃の練習を大切にしてほしいと思います。
自分も今与えられた仕事を精一杯がんばろうと思うし、自分にしかできないものを見つけるために、いろいろな事に挑戦していこうと思う。