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川崎フロンターレ主催のサッカースクール

コーチのお仕事

2008年04月29日(火)

中学生対象GKクリニック

text by 育成部GKコーチ 楠本晃義  

3月27日に中学生対象のGKクリニックを行ってきました。参加人数は10名程でしたが、技術トレーニングや1対1でのゲーム形式のトレーニングを、1日を通して楽しく行うことができ、子どもたちもとても良い表情をしていました。


中学年代になると体つきも良くなり、体力・筋力もついてきます。そうなると、シュートストップのトレーニングでは、ボールに飛びついて(ダイビング)シュートを防ぐケースが多く見受けられます。一見ナイスキーパーに見えますが、逆を言えば、ダイビングしなければいけない所にシュートを打たれてしまっているわけですよね。もし、スターティニングポジションを、『頭上を越されても対応できるだけ前に出た位置』を取ったらどうでしょう?もしかしたらシューターは、シュートを打つことをためらうかも知れませんね。たとえシュートを打ってきたとしてもステップを踏んで身体の正面で取れるかもしれませんね。ダイビングでシュートを防ぐのか、身体の正面でボールを取るのか、どちらが安全確実にプレーできるでしょうか?

スターティングポジションは、GKにとって非常に大切な戦術です。普段の自チームで、シュート練習やゲーム時にGKを行っている選手がほとんどだと思います。その時に、シュートを「止めた・止められなかった」という結果ではなく、なぜシュートを止めることが出来たのか・出来なかったのかという理由や原因を常に考えてください。成功や失敗は必ずあります。結果だけを問うのではなく『なぜ』といった過程を大切にしてくださいね。そうすることで、チームにGKコーチがいなくても、今のプレーは、『スターティングポジションが良かったから身体の正面でボールを取ることが出来たんだな!』と自己分析できるようになると思います。


 

川崎フロンターレのGKクリニックでは、技術的な上達はもちろんですが、チームに帰った時に何を意識して行った方が良いのかといった『きっかけやヒント』を伝えるようにしています。チームにGKコーチがいない、GKは中学生から始めたなど、GKのことで悩んでいる人がいましたら、是非参加していただきたいと思います。

また、近々中学生対象のGKクリニックを行う予定ですので楽しみにしていてください。

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