朝から小雨が降っていた先週の木曜日に「社会を明るくする運動」麻生地区推進委員会主催のサッカー教室が麻生グラウンド人工芝ピッチで行なわれました。

今年で63回目を迎える社会を明るくする運動は、元々法務省主唱の「すべての人が、犯罪や非行の防止と、罪を犯した人たちの更生について理解を深め、それぞれの立場において力を合わせ、犯罪や非行のない明るい社会を築こう」とする全国的な運動です。

麻生地区推進委員会では、保護司会を中心として、社会福祉協議会・町会連合会・民生委員児童委員協議会・青少年指導員会・子ども会連合会・体育指導員会・人権擁護委員・交通安全母の会・ロータリークラブ・ライオンズクラブ・川崎フロンターレ・小学校校長会・中学校校長会・麻生警察署などを構成団体として、地域に根差した活動をしてきました。

このサッカー教室も2007年から始まり、今年で７回目の開催となります。地元の小学1、2年生にフロンターレの練習場でサッカーを楽しんでもらい、普段は入れないクラブハウス内部を見学したり、選手と交流を持ったりする事が出来るということで、大変ご好評を頂いているイベントになっています。

この日集まったのは、麻生区内5つの小学校（長沢小・百合丘小・岡上小・はるひ野小・桐光学園小）の小学1・2年生児童50名。朝8時過ぎには、元気な子どもたちがお父さんお母さんに連れられてグラウンドにやってきました。

9時過ぎから始まった開会式では、まず麻生地区推進委員会の久保倉委員長ご挨拶のあと、横浜保護観察所所長、多田麻生区長、川崎フロンターレ武田社長に挨拶をしていただきました。開会式後は水分補給をしたあと、さっそくサッカー教室の始まりです。

今回来てくれたのは、川越コーチ、佐々木コーチ、吉田コーチ、関コーチ、荻野コーチ、大友コーチの6名。川越コーチが6名のコーチを紹介したあと、半分ずつに分けてサッカー教室の始まりです。

初めにボールを使ったレクリエーション形式のアップのあと、ドリブル練習などをテンポよく行っていきます。天候はずっと小雨が降るあいにくの天候でしたが、この時期は熱中症の心配があるので、逆に体調が悪くなる子どももいなくて、恵みの雨だったのではないでしょうか。やっている子どもたちは「このくらいの雨は関係ないよ!」といった感じで元気にコートを走り回っていました。

その後は、グラウンドを2つに分けてお待ちかねのミニゲーム。練習も楽しそうでしたが、やっぱりゲームが子どもたちは楽しそうです。違う小学校で初めて顔を合わせた同士でも、ボールを蹴ればすぐに友達になれます。やっぱりサッカーっていいなと改めて思いました。

グラウンドでのサッカー教室が終わったあとは、クラブハウスの見学です。普段は見ることができないトレーニングルームや選手ロッカールームや風呂場、ランドリールームをスタッフの案内で見学しました。

めったに見られないクラブハウス内部は子どもたちにとってはちょっとした冒険気分。この日は前日が練習試合だったため、グラウンドでの練習はなく、みんながトレーニングルームでトレーニングをしていたので、たくさんの選手を見ることができました。また、ロッカールームではたまたま着替えていた、大島選手、山越選手、新井選手がいて子どもたちもビックリ。「こんにちは!」という、子どもたちの元気な挨拶には、選手たちもビックリしていました。

クラブハウス見学を終えた後は、グラウンドに戻って閉会式です。閉会式ではまず川越コーチからサッカー教室の総評とアドバイスがあったあと、子どもたちへフロンターレのノートやマジック、サイン用の色紙、選手トレカなどが入った参加賞がプレゼントされました。

閉会式の後は、いよいよ選手達の登場です。今年は伊藤宏樹選手、稲本潤一選手、登里享平選手、風間宏矢選手の4名が参加しました。選手を代表して、選手寮である「青玄寮」に住んでいて麻生区民でもある、風間宏矢選手に挨拶をしてもらいました。この頃になると雨も上がり、陽射しも出てきました。

雨も上がったので、サイン会はグラウンドで行いました。まずは全員で記念撮影をして、プレゼントされたビニールバッグの中に入っていたフロンターレサイン色紙や、自分の練習着など、思い思いに4選手からサインをもらった子どもたち。選手の大きな手とも、しっかり握手をして解散となりました。ちなみにふろん太も大人気で、サインをもらおうと長い行列が出来ていました。

毎年、夏に実施しているこの「社会を明るくする運動」のサッカー教室。参加してくれた子どもたちにとって、いい夏休みの思い出になってくれたでしょうか。

今回の開催にあたり、多大なるご協力を頂いた社会を明るくする運動麻生地区推進委員会保護司の皆様、神奈川県推進委員会の皆様、麻生区役所地域保健福祉課をはじめとした関係者の皆様、ありがとうございました。