キャンプの最終日となったこの日は、締めくくりとなる浦和レッズ、海邦銀行SCとの練習試合が行われました。

浦和との試合形式は45分×3本。スコアは6-3（1-2、4-1、1-0）。得点者は「谷口彰悟、阿部浩之2、小林悠、知念慶、オウンゴール」でした。 また急きょ組まれた海邦銀行との練習試合は45分×1本。スコアは9-0。得点者は「赤﨑秀平2、知念慶2、鈴木雄斗4、田中碧」でした。
開幕前なので詳細は控えますが、シーズン開幕に向けて確かな手応えと今後につながる課題が見えたようです。

「いらない失点が多かったですけど、この時期にそれが出たのは逆にいい材料でした。反省点として改善していかないと。ただ、得点をたくさん取ることができたし、そこは良かったと思います」とショウゴ。
「失点は反省点ですけど1本目もチャンスはありましたし、悪くはなかったです。全員がうまくやろうとしすぎるとテンポが出なかったりするので、シンプルに渡してもう一回やり直すっていうこともやっていかないと。ただ、そこはみんなわかっていると思うので、あとは統一感を持ってやるのが大事だと思います」と、本番に向けてのテーマを掲げていました。

「1点目は相手のパスが自分のところに来たし、2点目はクロスがすべて。でも、ゴール前に入れていることが良かったし、それ以外の得点ややチャンスに関われていたので、自分の中で手応えがある。内容が良かったと思う」と話すのは2得点のアベちゃん。キャンプでは自分の体の状態と相談しながらトレーニングを積み、開幕に向けて徐々に感覚やコンディションが上がってきたようです。

「失点がちょっと多かったので、そこは改善しないといけないと思います」と話すのはユウ。「でも、みんなでもう一度集中し直して巻き返すことができました。試合は90分間なので、そこを意識してできたのは大きかったと思う」1次キャンプから2次キャンプとしっかり体を作りながら、練習試合ではコンスタントに得点を挙げているユウ。今年もゴールでチームを引っ張って行ってくれそうです。

「ちょっとケガ人が心配なところはありますけど、全体的には無事にキャンプを終えることができたと思います。もちろん諸手を挙げて喜ぶような内容ではないけど、キャンプ最後にしっかり勝って終わるのと、負けて終わるのでは全然違う。得点を取って勝って終わろうとオニさんも話していたので、良かったと思います」とケンゴ。今年で16年目を迎えて円熟期に入り、いい意味で肩の力が抜けてきたようです。ただし、サッカーにどん欲な姿勢は相変わらず。今シーズンもスタジアムを沸かせるプレーを見せてくれそうです。

今シーズンは準備期間が短く、例年より早い時期からのスタート。すべてが万全とはいかないかもしれませんが、チームの根幹の部分は固まってきたので、ここからさらにコンディションを上げてもらいたいですね。

海邦銀行との試合はカテゴリーの差がありましたが、若い選手や新加入選手たちが最後まで気を緩めることなく、さまざまなパターンの得点シーンを見せてくれました。プロ2年目のジェフとアオに話を聞きました。

「いい雰囲気の中みんなでキャンプに取り組んできて、それぞれ成果があると思います。公式戦に向けていい結果を出せるよう頑張っていきたいです。個人的にはやっぱり試合に出て、フロンターレのために活躍することが一番の目標です。そのためにもっともっとレベルアップしていきたいです。プロ2年目でチームのスタイルに関しては徐々に馴染んできていると思うので、自分の特徴も積極的に出していきたいです。そのためにも日々のトレーニングが大事。ひとつひとつやっていくだけです」（ジェフ）

「1次キャンプからずっと体を追い込んできましたけど、ケガなく試合に向けたコンディション作りができたのが一番です。でも、個人的にはプレーの質、技術、判断のところはまだまだなので、川崎に戻って少しずつレベルアップしていきたいです。プロ1年目は自分としては悔しい経験でしたけど、その期間で体作りはできました。ここで焦ってもしょうがないですし、やっぱり毎日の練習しかないです。試合に出たときにしっかり自分の特徴を出せるよう、1日1日を大事にしていきたいと思います」（アオ）

選手層が厚くなったことで若手は試合に絡むのも大変な状況ですが、1次キャンプ、2次キャンプと全体練習以外の指名練習でも地道にトレーニングに打ち込み、チャンスが巡ってきたときに力を発揮できるようサッカーに取り組んでいます。

沖縄キャンプが終了し、チームは川崎に戻ります。2018年の公式戦初戦となるゼロックス・スーパーカップまであと1週間。シーズン開幕まであと少しです。