1年のスタートの恒例行事としてすっかり定着した新体制発表会見。2013年は3年ぶりに溝の口の洗足学園音楽大学での開催。私の担当は今回も舞台裏ということで、控え室で新加入選手たちの様子を取材しました。

一番最初に会場に現れたのは横浜F・マリノスから移籍してきた森谷賢太郎選手。集合時間の30分前には控え室に現れ、「こういう場はちょっと苦手です。昨日から何を言おうかずっと考えていて、すごく緊張してます」と、真剣な表情で新体制発表会見の台本に目を通していました。

今シーズンの新加入選手の中でもひときわ初々しかったのが安柄俊選手。唯一の新卒選手ということですべてが新鮮な様子で、あたりをキョロキョロしながら落ち着かない感じ。舞台挨拶でも話していましたが膝の手術をするということで、まずは無事に手術を終わらせてじっくり治してもらいたいですね。

盛り上げ役として何やってくれそうな雰囲気を醸し出しているのは、東京ヴェルディからやってきた新井章太選手。元気で人懐っこい性格はフロンターレ向きかも?　あとはルックスが少々大人びているので、プロ3年目なのにチームメイトからは「ベテラン?」とツッコまれていました。

一方、他のチームで主力としてプレーしていた選手たちは、なんだかんだでやっぱり落ち着いていました。

山本真希選手は真面目でおとなしそうなキャラですが、しゃべらなければいけない場面ではしっかり話せますし、舞台挨拶では清水時代の先輩とのエピソードでサポーターの笑いを誘っていました。プレーに関しても技術と運動量も兼ね備えていますし、効果的な補強になりそうですね。

そして大久保嘉人選手。サッカーファンで知らない人はいないと思いますが、練習場での軽いトレーニングの場面でも「おっ」と思わせるようなテクニックを見せています。ガツガツしたプレースタイルのイメージもありますが、普段は気のいいお兄ちゃんという感じで、こちらも人気が出そうです。

中澤聡太選手は見た目はスマートですが、中身は熱いハートを持ったプレーヤー。「残りのサッカー人生を捧げる気持ちでやる」と決意表明をしていたように、並々ならぬ覚悟でフロンターレにやってきてくれました。中澤選手、ジェシ、パトリックが揃ったときのセットプレーは迫力がありそうです。

そして新外国人のパトリック選手。来日して時差ボケが取れないまま練習参加し、次の日は新体制発表会見。日本語がまったくわからない中で某人気マンガの決めポーズで登場するという荒業?をやってのけました。さっそくサポーターに応援チャントを作ってもらうなど、大きな期待を寄せられています。

また新加入選手以外で舞台に登場したのが中村憲剛選手とジェシ選手。ジェシ選手はオリヒカの新オフィシャルスーツのモデルとして登場。「SukiSukiフロンターレ」の阿井莉沙さん、そして今年から「ファイト!川崎フロンターレ」のMCを務めることになった木村朱美さんとともに、スーツをダンディに着こなしていました。

そして今回の目玉のひとつだったのが中村憲剛選手、でははくオフロンスキー。「イクフロ」についてのお知らせということで、サテライト会場のお台場カルチャーカルチャーにオフロンスキーの後ろ姿が。次の瞬間、「呼んだ?」と洗足学園音楽大学の会場に本物?のオフロンスキーがサプライズで登場。会場からは大きな歓声が上がっていました。

見どころ満載の新体制発表会見だったので紹介しきれませんが、その他にもまだたくさんの催し物がありました。毎年パワーアップ（エスカレート!?）していく新体制発表会見。会場のお客さん、そしてニコニコ生放送で視聴してくれた方もかなり楽しめたのではないでしょうか。

フロンターレの2013年クラブキャッチフレーズは「Wing」。勝利に向かって進み続ける「Win」そしてここが最終ゴールではなく、現在進行形で進化する「ing」。このふたつが組み合わさったキャッチフレーズになっています。

新加入選手や久野智昭コーチ、西本直トレーニングコーチを加えた2013年のフロンターレ。さらに羽ばたき躍進してもらいたいですね。

なお新体制発表会見の舞台裏の模様は、公式携帯サイト「モバイルフロンターレ」でも紹介しています。ぜひともモバフロもご覧ください。