5月24日（土）に開幕した川崎フロンターレU-18が参戦する日本クラブユース選手権の関東大会。今年は全国大会に出場できるチームが9チームから11チームに増えたこともあり、3年ぶりの全国大会出場に向けて選手たちは意気込んで臨みました。

初戦は湘南ベルマーレユースとの対戦。前半にMF金子俊志選手のゴールで先制するも前半のアディショナルタイムに追いつかれてしまいます。今シーズン、プリンスリーグではなかなか勝ち星をあげられず苦しんでいた川崎フロンターレU-18ですが、後半から出場したFW岡田優希選手がこの嫌な流れを変えます。後半開始早々に自ら得たPKを決めて勝ち越しに成功すると、その後も追加点を奪い、終わってみれば5-1の大勝で今シーズンの公式戦初勝利をあげました。

続く2節では栃木SCユース戦では昨年も対戦し、0-6で敗れている嫌な相手だけにリベンジの気持ちを持って臨みました。しかし、前半開始早々に先制点を奪われ、嫌な展開となりますが、後半に入り、MF牧寛史選手のゴールを皮切りに、2年生MF三笘薫選手、そして岡田優希選手のゴールで3-1と逆転勝利をおさめました。

2連勝と勢いに乗ったまま迎えた3節では大宮アルディージャユースと対戦。プリンスリーグ開幕戦でも対戦し、0-1で敗れている相手に粘り強い戦いを見せると、岡田優希選手の3試合連続ゴールとFW岸晃司選手のゴールで2-1と競り勝ち、見事リベンジを果たすと共に3連勝で全国大会への道が大きく開けてきました。

そして4節の東京ヴェルディユース戦。この試合に勝利すれば、3年ぶりの全国大会出場が決まる大事な一戦。序盤から川崎フロンターレU-18がペースを掴み、試合の主導権を握るものの、なかなかチャンスを決めきれずにいると、残り10分をきったところで2失点を喫し、プリンスリーグの上位リーグにあたるプレミアリーグに所属する東京ヴェルディユースに敗れてしまいました。

それでも全国大会出場を逃したわけではありません。迎えた最終節の杉並FCユース戦では、攻撃陣が前半からゴールラッシュを見せると、岡田優希選手のハットトリックの活躍などで9-0の圧勝!この結果、グループ2位で3年ぶりの全国大会出場を決めました!!

キャプテンを務めるMF板倉滉選手はこの結果に対し、「全国大会出場を決めることができて素直にうれしいですし、ホッとした感じです。全国大会では僅差の試合が多くなると思うので、決めるべきところで決めることが大事だと思う。ぜひ昨年のJユースカップに続いて、いい成績を残したいです」と昨年、クラブ史上初めてJユースカップでベスト4に入った成績を上回れるようにと意気込んでいました。

そして6月21日（土）、22日（日）には順位決定戦を戦いました。
全国大会出場を決めた杉並FCユース戦翌日から、キャプテン板倉滉選手、FW岡田優希選手、FW岸晃司選手の3人がトップチームのキャンプに参加し、不在となる中、代わりに出た選手が活躍するも、ヴァンフォーレ甲府U-18には1-1の同点からPK3-5で敗れ、続くジェフユナイテッド市原･千葉U-18戦は、前半にMF三笘薫選手の華麗なループシュートで先制すると、同点で迎えた前半41分に三笘選手のスルーパスにMF猪狩和真選手が決めて、2-1と勝ち越しに成功しますが、後半に入るとジェフ千葉の反撃にあい、4失点を喫し、2-5と逆転負けとなりました。この結果、川崎フロンターレU-18は関東第8代表として全国大会に出場することになります。

今回の関東予選を振り返り、今野章監督は「初戦の湘南戦からすべて苦しい試合でした。全国出場を決めたキーポイントは大宮に勝ったことだと思います。試合の内容があまり良くない中でも勝ちを続けて行くことが出来て、勝ち癖とはいかないが、少しはタフに戦えたと思います。ただ全国を決めて気持ちが少し切れてしまい、順位決定戦ではその部分が出てしまった。全国大会に向けて、守備のところや球際の強さを個としてもチームとしても強化して、持ち味である攻撃の良さを出せるように取り組んで、良い状態で挑んで1つでも上に行けるように頑張ります」と全国大会に向けての課題をあげていました。

3年ぶりの出場となる全国大会は7月24日（木）から群馬県で開催されます。詳細は決定次第、HPでお知らせします。ぜひとも川崎フロンターレU-18に熱いご声援をよろしくお願いします!!