皆さん、こんにちは。富士通スタジアム川崎です。

2023年3月31日　富士見公園の再編整備に伴って「はぐくみの里」の活動が終了しました。
この「はぐくみの里」とは、「川崎フロンターレ・東急コミュニティ共同事業体」が指定管理者として運営管理している富士通スタジアム川崎・富士見公園内のコミュニティーガーデンの名称です。

ここ「はぐくみの里」は川崎フロンターレが富士通スタジアム川崎の指定管理者となる2015年以前の2007年に開園してから本年まで、ガーデンづくりを通した、近隣の地域コミュニティづくりの拠点をめざしてきました。
2015年以降、川崎フロンターレが指定管理者となって以降も様々な活動や、イベントが開催されました。
その中でも最終年度である今年度に開催されたイベントを振り返って行きたいと思います。

5月28日（土）「はぐくみの里春まつり」が開催されました。
コロナの影響もあり、3年ぶりの開催に。田植えやサツマイモ、ダイコン植え、ひまわり植えに加え、バルーンアート、キッチンカーの出店、アコーディオン・ギター・馬頭琴の生演奏会も行われました。朝の開場前の時間にも関わらず、小さな子どもからご高齢の方まで幅広い年代の方が列を作りました。普段なかなかできない体験を参加者の皆さんは楽しんでいただけたようです。日頃から活動していただいているボランティアの皆さんの活動を地域の方々に知っていただく良いきっかけにもなりました。

7月には2つのイベントが。
1つ目は7月4日（日）に開催された「カブトムシの森in はぐくみの里」です。
2021年にも同イベントを企画しましたが、コロナの影響で開催中止となってしまったため、ここはぐくみの里では初めての開催となりました。川崎フロンターレのホームゲーム時に行っているカブトムシ採集体験でもお世話になっている、株式会社ミタニ様ご協力のもと実施しました。オスとメスをつがいでの採集となって子どもたちも笑顔で採集している姿が印象的でした。多くの子どもたちが参加をし、はぐくみの里は大変賑わいを見せた1日に。

2つ目は7月9日（土）に開催された「じゃがいも堀り」。
はぐくみの里でボランティアの皆さんが丹精込めて育てたジャガイモを皆さんに掘っていただくイベントです。暑い中でしたが、朝早くから整理券を求めて多くの方々に、並んでいただきました。昨年は200名以上の親子にご参加いただき、親子で楽しくジャガイモ堀りを楽しむ姿が多く見受けられました。

10月25日（火）には「はぐくみの里 秋の収穫感謝祭」に向けた「脱穀作業」が行われました。
毎年、田植えから脱穀までの稲作を行っていたはぐくみの里では、収穫されたお米が感謝祭にて販売されました。毎週の活動に参加されているボランティアのリーダーが中心となりスタジアムスタッフを含む総勢30名で力を合わせて行いました。大正時代に普及した脱穀機を使用した力作業はなかなか体験することのできない良い経験になったのではないでしょうか。

そして、「はぐくみの里」最後のイベントとなったのが11月19日（土）に行われた「はぐくみの里 秋の収穫感謝祭」。
秋晴れの中、開場前から多くの皆さまに並んでいただき、近隣にお住いの方を中心に約400名の方々にご来場いただきました。5月に行われた「はぐくみの里春祭り」で植えたサツマイモやダイコンの収穫体験ブースが、多くの親子連れの方々で賑わいました。「近くにこのような自然に触れ合える場所は少ないから子どもに貴重な体験をさせてあげられた。」「友達とたくさんサツマイモとダイコンをゲット出来て楽しかった。」などといった嬉しい感想を多くいただきました。日頃からはぐくみの里を手入れしていただいているボランティアの皆さんと企画から運営まで行い、参加者と運営スタッフとの距離が近い非常に温かみのあるイベントになりました。

はぐくみの里はこれまで近隣住民の方々を中心としたボランティアの皆さまに支えられてきました。
毎週の活動から、イベントの企画や運営まで多くの役割を担っていただき、はぐくみの里を盛り上げてくださいました。
また、今まで多くの市民の方々にご来場いただき、たくさんの地域交流が生まれたと思います。
皆さん本当にありがとうございました。

今年もはぐくみの里では桜が綺麗に咲いています。
「はぐくみの里」がなくなってしまっても、皆さんとはぐくみの里が作り上げた地域コミュニティの輪を残し続けられるよう私たちスタッフは精一杯活動していきます。

今後も富士通スタジアム川崎をよろしくお願いします。