10/30 (日) 2011
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サポーター同士も一体
text by
広報部
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改築に向けて検討が続けられている等々力陸上競技場。どんなスタジアムにしたいか、「『一体感』募集」ではまだまだご意見をお待ちしています。皆の思いを込めたスタジアムを造っていきましょう! 「すでに出ている意見だろうけれど……」、「当たり前のことですが……」と書いてご投稿くださる方々もいらっしゃいますが、それでも全然構いません。どれだけ多くの方々が気になさっていることなのか、というのも大事です。
さてさて、先日の日記に引き続き、今回も多くの方々から寄せられているご意見をご紹介します。
「音」と「映像」です。
ケンゴがコーナーキックを蹴りに行き、両腕を上げてスタンドを煽る。ドッ!!と歓声が高まる瞬間です。皆の気持ちが一つになった迫力がスタジアム中に満ち溢れていると感じます。フロンターレの選手からも、相手チームからも「あの雰囲気はすごい」と絶賛されています。
一体になった皆の声が圧巻の雰囲気を作り、その雰囲気でまた、皆の気持ちが高ぶる。テレビ観戦では体験できない、スタジアム観戦だからこその快感でしょう。コレをさらに盛り上げるために、スタジアム内の「音」を大事に扱うことが重要です。
今の競技場はサイドスタンドとバックスタンドに屋根が付いていて、だいぶ音が反響しますよね。ただしメインスタンドは屋根がなくイマイチなのと、サイドとバックでもコンコースが広く吹き抜けになっているので、歓声や応援のリズムを取る太鼓の音が場外に拡散されてしまいます。これは、時には近隣住民の方々に騒音のご迷惑にもなってしまいます。音はスタジアム内に充満させたほうが、皆が喜べることでしょう。
また、応援のみならず「ヒーローインタビューや場内アナウンスなども、しっかり聞こえたほうが皆で一つになれる」というご意見もいただいています。ヒーローインタビューでは選手がサポーターへのメッセージも述べますので当然ですよね。アナウンスについても、一つになるファクターだそうです。例えばスタメン紹介前、スタジアムMC林さんによるアナウンス。相手サポーターに向けて「等々力競技場にお越しくださいまして、誠にありがとうございます。御礼申し上げます!」と威勢よく話すと、フロンターレサポーターの皆さんも一緒になって相手サポーターに拍手を送りますよね。それが「清々しくていい」、「皆で相手をリスペクトしながら正々堂々勝負するぞ、という気持ちになる」ので皆にしっかり聞こえたほうがいい、というご意見が寄せられています。
一方、「映像」も盛り上がりを生む装置でしょう。
試合前の選手紹介VTRで「さあ、試合開始だ!」と気が引き締まる方も多くいらっしゃるそうですが、だったらやっぱり、大型映像装置はスタジアムのどこからでも見えていたほうがいいに決まっています。となると、大型映像装置は2つ必要です。
その他にも場内外各所で得点シーンなど絶好の場面がリプレイされればうれしい、というご意見も。リアルタイムだけでなく、試合終了後にも試合を振り返る映像が流れれば、帰路もまた楽しい、というものです。
コンコースや場外に映像装置を置くのは他の用途でもすごく使い勝手がよいと思われます。試合映像を画面に一回り小さく出しながら、画面の下や横に帰りの電車の時刻表などのお役立ちインフォメーションを表示しているスタジアムもあります。
例えば等々力なら試合終了後、同日に等々力緑地内の市民ミュージアムで楽しいイベントをやっているとしたら、そのインフォメーションを流したら「帰宅前に寄ってみようか」という方々もいらっしゃるのでは。万単位のご来場者にお知らせできれば、緑地全体、はたまた街も活気づくかもしれません。
「音」や「映像」をより良くしていくには、現競技場の造りと放送設備ではどうしても限界がありますので、もっともっと素晴らしくなることを望みたいですね。
応援や歓声で生まれる一体感は、根本的にはご来場の皆さんの力が必須です。でも、一人一人の力を全体に充満させるため、スタジアムの構造や設備ができることはあります。
そういう点からは、「スタンドのつながり」も同様に重要です。
現競技場では、ホームゴール裏とバックスタンド端のGゾーンの間にあるマラソンゲートで、スタンドが分断されています。この空間をどうにか観戦席で埋められないかと考えています。隣にいる人となら、ハイタッチもできるし肩も抱き合える。喜びを共有しやすいのは確かです。
陸上関係の方から、この北東にあるゲートは重要ではないとうかがったことがあります。実際に今も機材が多く置かれていて、ゲートとしてはあまり使われていませんよね。スタジアム観戦の醍醐味はやっぱり、そこにある熱気を感じられることでしょう。熱気にエアポケットを作らないよう、検討していきたく思います。
ご意見の中には、メインスタンドとサイドスタンドが大きく離れていることを指摘する声もありました。これも同じような意味で、そこで空気が途切れてしまっているかも、というものです。スタジアムのスタンド全体がちゃんとつながっていること。そして、テレビ観戦とは違うのだから、プレーだけじゃなく周りにいる人たちの一喜一憂も肌で感じられること。それこそ「一体感」だと思います。
皆さんからのご意見は、川崎市との話し合いの場に挙げていきます。「1回しか観戦したことがないので、意見するにはまだ……」という方もいらっしゃるようですが、初めてだからこそ感じることもあるかもしれません。ぜひぜひ、ご意見をお寄せください!
※「一体感」のご意見はこちらから。
※等々力陸上競技場の改築に関するこれまでの経緯、情報はこちらをご覧ください。
『等々力陸上競技場の全面改修を推進する会』
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