綾町の1次キャンプでは体つくりが主な目的となってきますが、3月10日の開幕に向けてしっかりチームを仕上げていかなければなりません。

キャンプ2日目にはミーティングが行われました。綾町でのキャンプの目的はもちろんのこと、今シーズンの目指すサッカーについて相馬監督から話がありました。
キャンプの目的は体づくりとコミュニケーションを高めること。そして今シーズンの目指すサッカーは自分たちからアクションを起こし、攻守両面にわたってアグレッシブなサッカーをすることです。

相馬監督からは昨年起こった反省点や課題をあげ、選手たちにも意識してもらいたいポイントを丁寧に説明していました。ただアグレッシブだけでは勝てない。攻守において重要となる部分を選手たちに伝え、その時々の状況に合わせた対応ができるように、このキャンプでしっかりと準備することが大切になると話していました。

キャンプも4日が過ぎましたが、「今年も夏のブレイクがないので、ここでしっかり体をつくりたい。まずはケガをしない体作り、そしてシーズンを通して戦える体作りをこのキャンプでしっかり準備していこう」と相馬監督が話していたように、ここまで体作りは順調に進んでいるようです。

そしてキャンプのもうひとつの目的がコミュニケーションをしっかりとることです。今シーズンは新加入選手が8人となり、チームの1/3程度のメンバーが大きく入れ代りました。キャンプ中はスタッフも選手もコミュニケーションの部分を意識して臨んでいます。トレーニングをするグラウンドだけではなく、寝食をともにすることでお互いのことを知ることができる最大のチャンスだからです。

綾町キャンプでは一部屋に4〜5人で生活をしていくことで、選手間のコミュニケーションを高める狙いをもっています。「一体感ではないけど、食事の時などもブラジル人を含め、しっかりコミュニケーションをとってもらいたい」と相馬監督も話していたように、選手たちもキャプテンのヒロキやケンゴを中心に選手だけのミーティングを行うなど、積極的にコミュニケーションをとっています。

トレーニングでもよりコミュニケーションを高めるためのボールを使った実戦形式のトレーニングが早くも行われ、やはり選手たちもボールを使ったトレーニングのほうが活き活きとしています。リョウタは「フィジカルが主になるキャンプだと思っていたのですが、ゲーム形式もどんどんトレーニングに組み込まれています。この時期に行われたのはちょっと意外でした。やっぱり体をつくることが大きな目的だと思っていたので。まだまだ十分にやりきれていないところが多いので、整理してやっていきたいです。フィジカルって大事ですけど、なかなか苦手な部分でもあります。単なる走り込みよりはボールを使ったトレーニングやメニューが入ってくると楽しいですし常にモチベーション高くやれています。去年に比べると今年はもっと考えながらサッカーをやっていこうと思っています」と話してくれました。

相馬監督をはじめコーチングスタッフから盛んに選手に指示が飛んでいますが、特に目立つのが選手同士で話し合う場面もよく見られることです。ピッチの上でも身振り、手振りを使ってみんなでコミュニケーションをとっています。

今年からゲームキャプテンを務めるケンゴは「去年からいる人も、新加入の人たちも合わせようと努力しているし、それがいい方向にいければさらにいいと思う。それぞれのいいところをチームの方向性に乗せていいチームに仕上がっていければ」と新加入の選手たちとも積極的に話ができていると話していました。

またキャプテンのヒロキも「ゲーム形式が入ってきたのは例年より早いと思う。ただボールが新しくなって慣れてない部分もあるし、それに新加入のメンバーが多いので、意志疎通というか、できていないことが多いので、これからやるべきことはたくさんあると思う。今は一年間の土台を作っている段階。去年からいる人はプラスアルファの積み重ねに積極的に取り組んでいき、自分たちで新しいものを作っていければと思っている。ピッチも泊まっているホテルも環境がいいので、これからもしっかりやっていきたい」と話し、新たに加わった選手たちについても「すんなり溶け込めているし、雰囲気としてはすごくいいと思う」とキャプテンとしてチームの雰囲気はいいと感じているそうです。

今シーズンの目標でもあるタイトル獲得に向けて、よりコミュニケーションを高めながら充実したキャンプ生活を送っています。