2次キャンプ最後の締めは広島との練習ゲーム。
このゲームは昨年のメンバーが中心の構成になりました。GKにヨシ。DFは右からイガ、シュウヘイ、ヒロキ、MFはボランチにヤブとタニ、ウイングにはルーキーのタサカとショージ。FWは誰もが楽しみにしているジュニ、フッキ、ガナの3枚。
前半の立ち上がりから強烈な3トップが躍動しました。ジュニ、フッキ、ガナが前線で自由な動きでディフェンスを翻弄していきます。フッキの個人技、ジュニのドリブル、ガナのポストなど。麻生グラウンドで行なわれた湘南ベルマーレ戦をご覧になられた方も多いと思いますが、そのときよりもチームとしてのコンビネーションが数段上がり、迫力ある攻撃力のチームが戦っていました。

得点シーンはこんな感じ
■1点目（6分）は中央のガナから左に流れたフッキへ。ゴール前に入り込んだジュニに戻すと、ワントラップからシュート

■2点目（11分）はディフェンスのイガから右のスペースにグラウンダーのボール。相手DFと競りながらボールを奪ったフッキがドリブルから中央に折り返し。ゴール前に詰めたガナがボールを持ち直し左足でシュート。ガナは2試合連続の左足

その後も18分には中央でボールを持ったフッキから左に流れたジュニーニョへ。サイドをドリブルで突破しゴール前にクロス。中央のガナがヘッドで落としたボールをフッキが強烈な左足。ネットを揺らしたものの残念ながらこれはオフサイド。

まだコンビネーションは完全ではないとはいえ、ジュニとフッキのブラジルコンビ、そこに長年やってきているガナが絡んだ攻撃は迫力満点！ワクワクするようなコンビネーションでした。前半は2-0で終わりましたが、しっかりしたディフェンスから迫力ある攻撃。昨年よりも失点が少なく、更に得点力アップの期待です。このメンバーに代表から戻ってくる4人が加わり開幕に向けて準備していくことになりそうです。ひょっとしたら代表組のポジションが無いかもしれませんね。

試合が終わり、関塚監督は報道関係者との話の中で「今回のキャンプでは4ゲームで色々な形を試すことができました。タイプの違う相手に対して、自分達がどう戦っていくか、開幕に向けていい準備が出来ました。手ごたえに関しては、ここ数年でチーム力としてのベースがしっかり出来上がってきたと感じています。甲府さんとやった若手主体がチームとして目指す形をしっかり、はつらつとやってくれました。それが今日の広島さんとのゲームに結びついています。これから代表組が戻ってきて短い時間の中で融合させていきます。開幕からしっかり戦えるように更に精度を上げ、修正しながら準備が出来ていけたらと思います」と話しキャンプを締めくくりました。
今回のキャンプでは4試合をこなし、Aチームの1勝1分、Bチームの2勝でトータル3勝1分で終わりました。

…最後の最後の、帰りに大アクシデント
宮崎空港に到着したチームを待っていたのは、予定飛行機の大幅遅れ…　国内線では珍しい2時間の遅れとなりました。各自、レストランやお土産を買いに散っていく選手達。なんと16時25分発の飛行機が飛び立ったのは18時30分を過ぎてから…
更にアクシデントは空の上で。この日は日本全国が風の強い一日だったようです。練習ゲーム中の宮崎市内も強風。関東も強い風が吹いていたようですね。
羽田到着の30分ぐらい前に機長からのアナウンス「強い揺れが発生しますからシートベルトをしっかりつけてください!」「やだよね〜揺れるの。揺れさえなければ飛行機は快適なのに…」なんて余裕で話していたのも束の間。数分後から飛行機は大空の中のゆりかご状態。いやジェットコースターとでも言うような状況に。上下左右に揺れというよりも強烈に激しい揺れ。みんな顔がこわばり、座席の肘掛をしっかり掴み…手には汗…
ドーンという音と共に真下に落ちた時には前方の乗客の方が持っていた紙コップから水柱が天井に。激しい緊張感に包まれた飛行機での戻りになりました。

約30分程度のジェットコースターも無事に着陸するとほっと一安心。飛行機は安全とはいえ、さすがにみんなも焦ったようです。飛行中にタニが「母ちゃんにメールでも打とうかな…」なんて不吉な発言も着陸してしまえば笑い話に。でも本当に無事に着いて良かったです。なんか変に肩がこった感じでした。

最後にどっと疲れが出てしまいましたが、無事に川崎に戻ってきました。1日オフをもらい再び麻生グラウンドで始動します。