「どうしたらフロンターレの魅力を誌面で存分に伝えられるのか」

この言葉をコンセプトに制作を進めたのが、現在発売中のJリーグサッカーキング11月号「好きです川崎」。何より楽しさと温かさを出そうと考え、表紙はもちろん、内容にもこだわりました。

何と言っても注目は3大対談。すべての対談でフロンターレの明るさや楽しさを出してくれています。

大黒柱の中村憲剛選手と鄭大世選手の初対談では、初タイトル獲得への思いだけでなく、両選手の意外な（!?）関係が明らかになりました。何と対談なのに中村選手からの痛烈なお説教がスタート。言われるままにうなづくしかない鄭大世選手は「おっしゃるとおりです……」と恐縮しきり。最後には自分で「じゃあ、今回は俺を元気付ける会ってことで」とまとめるなど、面白い展開になってしまいましたが、前編を通じて司令塔とエースの本音トークが炸裂しています。

続いて伊藤宏樹選手と井川祐輔選手がチームメートの素顔を暴露した1時間を誌面で展開!　全選手へのアンケートを実施し、10項目でチーム内の“あんたが大将”を決定。その結果を受けて、普段は知り得ないマル秘爆笑エピソードを二人が語ってくれています。「インテリ大将」の意外な投票結果は必見です!

そして大のフロンターレファンとして知られるスキマスイッチの常田真太郎さんと田坂祐介選手の対談。プライベートから親交がある両者だけに、常田さんから田坂選手への“おせっかいメール”の内容をきっかけに、熱のこもったサッカー談義が繰り広げられました。そもそも二人が知り合ったきっかけを作ったのは、以前から常田さんと親しかった中村選手。対談中に何度も名前が登場し、田坂選手への嫉妬（?）など意外なエピソードが……。

取材後、常田さん、田坂選手を含めて食事をしていると、ちょうど日本代表のオランダ遠征に参加していた中村選手から常田さんの携帯にメールが届きました。ちょうど午前練と午後練の間で時間をもてあましていたらしく、常田さんに連絡してきたとか。その日に田坂選手と対談したことやオランダ戦の内容をメールしていると、常田さんの携帯に中村選手から着信が。いてもたってもいられなくなったんでしょうか。常田さんといろいろ話していましたが、その中で中村選手から今回の特集に関して貴重なご意見をいただきました。

「巻頭対談、オレとテセじゃないっしょ!　そもそも何で田坂なの?」

う～ん、ケンゴさん、やっぱり常田さんと対談したかったようです。巻頭対談は僕が人選を決めてしまいました。ごめんなさい。ってか、やっぱり田坂選手にジェラシーを感じてたんですね（苦笑）。

また、ジュニーニョのブラジル時代を追ってパルメイラス取材を敢行したところ、懐かしのマルコンとホベルチに遭遇!　思わぬ展開でしたが、せっかくなので昔の話を語り合ってもらい、急きょページを設けることにしました。何が起こるか分からない海外取材。まさに“偶然の産物”でしたが、フロンターレ特集を素晴らしい形で彩ってくれたと思っています。

さて、思い切って「一気に4冠特集」と銘打った今回の企画。全タイトル獲得の可能性があるフロンターレですが、巻頭対談で中村選手が語ってくれたとおり「あくまでチャレンジャー。まずは一つタイトルを取って、そこから初めて次の段階に行ける」。その最初の関門が明日の名古屋グランパス戦です。フロンターレは攻撃力だけでなく、総合力を考えてもタイトルを取れるチームだと思うし、取らなければならない時期に来ているとも感じます。そう考えて「一気に4冠特集」としました。強豪になればなるほど、過密日程に悩まされるもの。世界のトップクラスは、当然のように厳しいスケジュールで戦っています。フロンターレの良さを存分に出し、まずは一冠。そしてその先へ向かってほしいものです。

「一気に4冠特集　好きです川崎～フロンターレ初タイトルへの思い」と名付けられたJリーグサッカーキング11月号は、全国の書店などで好評発売中。10月4日（日）の横浜F・マリノス戦では等々力陸上競技場でも販売します。バックスタンド側特設ブースにて販売予定で、定価は580円（税込）。まだご覧になっていらっしゃらない方は、ぜひ一度お手に取ってみてください。フロンターレの楽しさと魅力を再認識できるはずです!