川崎フロンターレが川崎市教育委員会と協同して実施している「川崎フロンターレと本を読もう!」（平成21年度川崎市イメージアップ認定事業）。この事業の一環で、今回行ったのがフロンターレ選手による「おはなし会」。

「何、落語やるの!?」違います!これは幼少期から読書に親しんでもらうため、絵本の読み聞かせなどを図書館スタッフやボランティアさんなどで行ってもらうイベントです。今回は、フロンターレ好きの子どもたちからでも読書に触れ合ってもらうことと、図書館に足を運んでもらうというのが目的です。このフロンターレにとって初めての試みは、高津図書館と中原図書館で二日間に分けて実施しました。

まずは高津図書館。東急田園都市線高津駅より徒歩10分ほど。大山街道沿いの閑静な住宅街の一角にあるこの図書館で読み聞かせを行うのは、ザワとユウキ。ちなみにこの『おはなし会』は、地域貢献活動の一環でもあることから、選手が自ら志願して参加しています。

そんな経緯で会場入りした二人は、少し緊張した面持ち。早速、控室に入るなりカバンから取り出したのは二人が今回、読み聞かせを行う絵本。実はこの絵本、図書館員の方が麻生グランドに持ってきた40冊ぐらいの候補の中から事前に選手が選んだ本なのですよ。
「ちゃんと練習はしてきたけど、本番でできるかは不安だな〜」と話していたのはザワ。ちなみにそれぞれの練習方法はといえば、「家で飼っている犬相手にしていました」（ザワ）、「ロッカールームとか寮でやっていました」（ユウキ）と違ったアプローチで本番に臨んでいます。ちなみにロッカールームでの評判を聞いてみると「けっこう上手いって言われました!」とユウキには嬉しいコメントが。スタッフもこれは本番が期待できる!と少し安心。

おはなし会はその期待通り、ザワとユウキが見せてくれました。ただ絵本を読んで終わらせるのではなく、聞いている子どもたちにも時々話しかけたり、問題を出したりと子どもたちからもかなり好評な様子。フロンターレスタッフや図書館スタッフからは「実はいつもどこかでやっているんじゃないか!?」って疑ってしまうほど、本当に素晴らしい出来栄えでした。参加者の保護者の方からも『選手がこんなに近くいて、本を読んでくれたのでうちの子どもにとっていい思い出になりました。』などとコメントがあり、まずは一安心。

続いて開催されたのが中原図書館。こちらに登場したのがヤマとショージ。フロンターレ内でも有名ですが、特に子煩悩なのがこの二人。「まだ子供が小さ過ぎるから、あまり家ではやらないけど、読むのじゃなくて絵とか見せているよ」と語るのはヤマ。「下の子はまだまだだけど、上の子に関しては可能な限り寝る前とかにやってるよ」とショージ。ちなみにですが、ショージはこのイベントに相当な情熱を燃やしており、少しでも上手く読めるようにと、何と自宅から絵本を持参するほど。さすがです。

高津図書館の二人と同様に、中原図書館の二人もこちらが安心して見ていられるほど、渾身的に参加していました。最初は選手が目の前にいることでかなり興奮していた子どもたちも、ヤマがみんなにやさしく語りかけたり、ショージが子どもの歓声に面白おかしく受け答えすることで、絵本の話が進むうちに真剣に聞き入っていましたよ。この会は40人以上の子どもが参加していましたが、選手二人は、おはなし会が終わった後のサイン会も参加者と会話を楽しみながら時間を過ごしていました。きっと、いい思い出になったはず。最後に二人から『家に帰っても本を読みましょう!』とメッセージを伝えると子どもたちは元気に返事をしていました。

今回は選手参加型の特別イベントとなりましたが、川崎市内の市立図書館では、『おはなし会』を随時開催しております。この日記を見て気になった方は、ぜひお近くの図書館にお問い合わせしてみてください。皆さんがこれを良いきっかけにして頂いて、今後も読書に触れ合って頂ければ幸いです。

そしてこの事業の一環で現在、HP上で『かわさきかるたを楽しむ会』に参加する方も募集中です。年始からフロンターレを通して新たな教養も深めてみてはいかがですか?

ご参加、お待ちしています!!