リモートマッチ初戦でお披露目された「桶（オーケ）ストラシート」、皆さんご覧になりましたか? 公式ホームページにお知らせを出してから、SNS上では「フロンターレらしい」「俺たちの川崎が帰って来た」など話題になり、フロンターレってやっぱりちょっと変わったクラブだな、とサッカーファンに知らしめる良い企画になったと、スタッフの間では自画自賛しています（小声）。

正直言うと、新型コロナウイルスにより試合が開催出来なくて、色んな方の努力があって迎えられる日に「こうした企画をやっていいのか…」という不安が頭をよぎったこともあったのですが、これまでフロンターレのサポーター達とはどんな時も楽しく共に過ごしてきたので、こういう時こそ楽しくありたいと思って実施することになりました。

ここでは企画立案からリモートマッチ当日に掲出されるまでの裏話をご紹介していきたいと思います。

まず7月4日のリモートマッチ開催に向けて、5月末に「Re/☆☆☆ト（リスタート）」プロジェクトが立ち上がりました。各部署から1名ずつ参加し「サポーター達がいなくても一体感のあるスタジアムをつくる」ことを目標にアイディア出しから始まりました。

この時期から他クラブで話題になっていた「段ボールサポーター」、本当はこれをやろうと見積もりを取ったりと、動いていたのですが、1人のスタッフが「他のクラブと同じことをやっても面白くないよね」と発言したことにより、段ボールサポーターはボツに。
そこからはフロンターレスタッフあるあるで、やれるか分からないけど面白いアイディア出しの時間が始まり「桶に顔写真貼るとかどう?」「オーケストラシートって名前にして…」と、名前先行型の企画「桶（オーケ）ストラシート」が出来上がりました。

お知らせを出すギリギリまで桶をプレゼント出来るよう調整していたのですが、スケジュールが合わず今回は断念する結果になってしまったのが残念でした。

リモートマッチを盛り上げるため、スタッフが市内にポスターを配りに行った時に「桶（オーケ）ストラシートの桶ってどうやって置くの? 悪天候になって桶がピッチに乱入もあり得るよね!」と、実現したら笑えない気付きをいただき、そこからは急いで強力なテープを探し回りました。
ご購入者様の顔写真を印刷し、雨に少しでも対抗できるようラミネートをして、丸く切り取って桶に貼り付けて…クラブスタッフが2日かけて桶を準備しました。

残念ながらリモートマッチ前日・当日ともに風が強く、桶設置は当日に懸けることに。当日朝9時から桶にテープを貼り付け1個1個設置していくものの風が強すぎて、桶が飛んではまた設置して、の繰り返し。風速11mの時には自分に向けて飛んでくる桶に恐怖を覚えました。やっと設置が完了したのは16時頃だったと思います。あとは「DAZNに映ってリモートマッチを楽しみにしている皆さんに届くように…」と願ってGゾーンを離れました。
地味な裏話ですが、本当は桶（オーケ）ストラシートの真ん中にサポーターの格好をした指揮者（マネキン）を置く予定だったのです。これも、風が強くて倒れそうだったので断念…（涙）

試合時は風も弱まり、桶がピッチに乱入することもなく無事に掲出が出来ました。ニュースで取り上げてもらったり、SNSでも改めて話題にしてもらったり、フロンターレらしくリモートマッチを盛り上げることが出来たと思います。

今回、桶（オーケ）ストラシートをご購入してくださったサポーターの皆さん、企画にご賛同いただきありがとうございました! 皆さんが送ってくれた顔写真、等々力で撮影したユニフォーム姿の写真もあれば、今回のために撮影してくれたことが分かる写真もあり、実際には直接会ったわけではないのに、サポーターの皆さんに久しぶりに会えた気持ちになれてとても嬉しかったです。7/11柏戦から有観客での試合が始まりました。これからは桶を通してではなくスタジアムでお会いできることを楽しみにしています!!