3/ 4 (木) 2021
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CFL Japan Global Combine
text by
富士通スタジアム川崎スタッフ
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皆様、こんにちは。富士通スタジアム川崎です。
2015年4月1日にスタートした、川崎フロンターレにとって初となる「指定管理業務」、「富士見公園南側」及び「富士通スタジアム川崎」の指定管理者としての6年目(2期目の1年目)が終わろうとしています。
「公園の賑わい」「稼働率向上」「利用者満足度」「アメリカンフットボールを活用したまちづくり」という川崎市が掲げるミッションをフロンターレならではの方法論で推し進め、アメリカンフットボールはもちろんのこと、サッカー、ラクロス、アルティメット、ラグビー等、様々な競技大会、スポーツイベントを招致、開催し、様々な競技者、スポーツを愛する市民の皆様にご利用いただいてきました。
単なるアメフト場、サッカー場、競技場では無い、地域の皆様が集う「場所」であると考えることで施設の可能性を広げ、様々なイベント、事業を実施し「地域コミュニティのハブ」としてのスタジアムを目指してきました。
しかし、ご承知の通り、新型コロナウイルスの影響により、日本中、世界中で、様々な競技大会、イベントが中止となり、その状況が今でも続いています。
しかし同時に多くの関係者が「スポーツを止めない」努力を続けていることも事実です。
富士通スタジアム川崎の主役といえる「アメリカンフットボール」は川崎市と社団法人日本アメリカンフットボール協会の間で包括協定が締結されていることから、土日の利用の7,8割をアメリカンフットボールの公式戦が占めています。最も多くを占めているのはトップカテゴリーである「Xリーグ」がですが、毎年度末の1月から3月の期間は小学生からシニア層まで様々なカテゴリーの大会が開催される「アメフトのまち川崎」を象徴する期間と言えます。
今年も年度末に、富士通スタジアム川崎で新しい「フットボール」が開催されました。
そして新たな歴史が刻まれました。
2/28(日)、「CFL Japan Global Combine」※CFL(カナディアン・フットボール・リーグ)のコンバインが開催されたのです。
2019年に「Xリーグ」が「CFL」とパートナーシップを提携したことで様々な交流が始まり、昨年初めて「CFL Japan Global Combine」が開催され、今回が2回目の開催(富士通スタジアム川崎では初めて)となりました。
「CFL」と聞いても馴染みのない方が多いと思いますが、カナダでは「NHL」(アイスホッケー)に次ぐ人気スポーツと言われ、1試合平均2万人以上の観客動員を誇っているのです。毎年11月に行われる年間のチャンピオンを決める「Grey Cup」は100年以上の歴史がある(スーパーボウルより古い)国民的行事と言われています。
アメリカンフットボールと同じような用具、防具を使用し、″素人目 ”には、同じような競技に見えますが、実際、よく似ています。アメリカンフットボールとカナディアン・フットボールの主な違いは、大まかには
・フィールド人数はアメリカンフットボールは1チーム11人、カナディアンフットボールは12人
・アメリカンフットボールは第4ダウン制、カナディアンフットボールは第3ダウン制
・アメリカンフットボールよりカナディアンフットボールがフィールドが広い
等があります。
「CFL Japan Global Combine」を通過した選手は3月末に行われる「CFL Global Combine」にて、世界各地のコンバインを通過した選手達と争います。
※昨年の「CFL Japan Global Combine」通過者も(昨年は新型コロナの影響で開催されなかった為)持ち越しで、今回のCFL Global Combine参加の権利を有しています。日本からも8名の選手が権利を有しています。
そして、その後、4/15に行われる9チームによる、グローバルドラフト、そして6月開幕予定のCFLのロースター入りを目指します。
これまで多くのⅩリーガーがNFL入りの挑戦をしてきましたが、NFLへ多くの人材を送り込んでいるCFLと提携することで、CFL経由、NFL、という道筋が開けたと言えます。
そして迎えたコンバイン当日。集まった猛者達は18人!
現Ⅹリーグ王者、オービックシーガルズの西村有斗選手、岩本卓也選手。富士通フロンティアーズの井本健一朗選手、斉川尚之選手、小梶恭平選手、松井理己選手。パナソニックインパルスの木下統之選手、等、Ⅹリーグでも実績のある選手達は勿論のこと、大学生選手や、35歳の元競輪選手(高校・大学時にはアメリカンフットボール経験は有り)等、多種多様な選手達が集まりました。会場にはⅩリーグの監督、スタッフ、元名選手も勢揃いし(選手の数より多かったです)、一大イベントの様相を呈しています。
コンバインのメニューは「40ヤード走」「ベンチプレス」「垂直飛び」「立ち幅跳び」「シャトルラン」「3コーンドリル」の他、各ポジション毎の個別テストも含み、じっくりと4時間。
会場には音楽も無く、MCも無く、選手達の息遣い、唸り声が聞こるのみ。静けさの中に、人生をかけた、世界を本気で目指す選手達の気迫が伝わってきました。選手達は皆、身体が大きい、胸板が厚い、腕が太い。そして、身体は大きいけど、凄く速い!
「CFL Global Combine」に進める選手は果たして何人いるのか!富士通スタジアム川崎の舞台から、CFL、そして夢のNFLに飛び立つ選手が現れるのはいつか!
富士通スタジアム川崎ではこれまでNFLに挑戦している佐藤敏基選手や山﨑丈路選手MLSに挑戦している島崎竜選手、アルティメットの田村友絵選手、アメリカの女子プロラクロス、WPLLで優勝を果たした廣瀬 藍選手、等、富士通スタジアム川崎に馴染みがあり、かつ世界に挑戦するアスリートに注目し応援してきました。
※フロンターレ日記「富士通スタジアム川崎初オンラインイベント開催」
※募集ページ第1弾「島崎竜選手~MLS(メジャーリーグサッカー)プロ契約までの道のり~」
※募集ページ第2弾「アメリカンフットボール×ラクロス×アルティメット対談」
※募集ページ第3弾「アメリカンフットボール佐藤敏基選手~日本人初のNFLプレイヤーへ」
また現役NFL選手であるエイドリアン・ピーターソン選手、
元サッカードイツ代表のオリバー・カーン氏、
元サッカーブラジル代表のエジミウソン氏、
等の世界のトップアスリートがクリニックを開催する等、常に川崎と世界、川崎から世界へ、を意識して活動を行ってきました。
富士通スタジアム川崎はこれからも、これまで通り、川崎フロンターレだからこそ可能な、様々な施策、市民満足度向上施策を実施し続けます。限られた条件の中で最善を尽くすのは富士通スタジアム川崎の得意とするところです。この先ずっと、富士見公園が多くの市民の皆様に愛され、たくさんの人々で賑わう公園で有り続けるよう、市民の為に価値のある催しを実施出来るよう、努力を続けていきます。
今回の「CFL Japan Global Combine」開催により、また新たな世界との接点が生まれました。川崎球場時代の1950年から続く富士通スタジアム川崎の新しい歴史の1ページと言えます。
Ⅹリーガー達がCFL、そしてNFLへと羽ばたいていく日は遠くないと信じています。
川崎~世界へ!の挑戦を見届けたいですね。
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