7月4日に川崎市高津区にある下作延小学校でSDGsの授業が行われ、川崎フロンターレもこの授業に参加してきました。下作延小学校では40周年記念事業として「下作SDGsプライド」を掲げて活動に取り組まれています。その中で、小学5年生の総合の授業では、学習教材として、川崎フロンターレが取り組んできた地域貢献活動を教材に学習が進められています。6月末から7月上旬にかけて、川崎フロンターレのスタッフや関係者が実際に学校を訪問し、全4回に分けて講演を行いました。

初回はクラブスタッフが川崎フロンターレ紹介ビデオを披露しながら、川崎フロンターレと川崎市とのSDGs取り組みをお話しました。第2回では陸前高田市との取り組みを、陸前高田フロンターレサポーターず事務局の松本直美さんがオンライン会議システムを通じて紹介してくれました。

そしてこの日は、第3回として多摩川”エコ”ラシコに2008年からずっと一緒に取り組んでくださった鈴木眞智子さんが、そして第4回のトリを飾るのは、1997年からブルーサンタを実施し、フロンターレ選手OBであり「クラブ特命大使」も務めてくださっている中西哲生さんが教壇に立ちました。授業の開始の際には、谷口彰悟選手から「川崎フロンターレがクラブ創立時からずっと行っている川崎フロンターレのSDGs活動のうち、多摩川”エコ”ラシコ、そしてブルーサンタを調べて発表してくれるということで、とても嬉しく思います!!」と生徒の皆さんへのビデオメッセージが贈られました。

そして、川崎フロンターレ選手会主催のもと、2008年から継続的に行ってきた多摩川での清掃活動である「多摩川”エコ”ラシコ」の活動について、生徒さんたちが多摩川エコラシコの活動内容について調べた内容を発表してくれました。活動の経緯や内容、そして活動の成果に至るまで、調査に基づいた素晴らしい発表でした。調べた内容は模造紙に手書きでまとめられており、イラストや写真を使ったとても見やすいものでした。

その後、鈴木眞智子さんによる授業が行われました。眞智子さんからは、多くの写真を使って、清掃活動や選手による水棲生物の調査、そしてヤマメの塩焼き体験などといった”エコ”ラシコの多岐にわたる活動と、活動の意義についてお話していただきました。フロンターレが掲げる「スポーツの力で、人を、この街を、もっと笑顔に」というミッションに基づき、プロスポーツクラブ、行政、民間団体、そして個人が結びついて活動してきた多摩川”エコ”ラシコをよく知る眞智子さんだからこそ聞くことが出来る貴重なお話に、どの生徒も真剣に耳を傾けていました。その後の質問でも多くの質問が飛び交い、さらに学びを深める機会となったようです。

次の時間では「ブルーサンタ」をテーマとして、授業が行われました。ブルーサンタとは、クリスマスに青いサンタさんに扮したフロンターレの選手が、病院で生活を送る子どもたちにプレゼントを持って訪問する行事で、20年以上続いているフロンターレにとって大切な活動です。そんなブルーサンタを選手時代に提案した、発起人である中西哲生さんが学校を訪問して、授業を行いました。それに先立って行われた生徒さんたちの発表では、川崎フロンターレが川崎市のSDGsゴールドパートナーであること、川崎フロンターレが行っているブルーサンタ活動がSDGsの目標達成に向けて重要な役割を果たしていることなどを、こちらも見やすい手書きの資料やスライドショーを使って発表してくれました。

中西さんは講演の中で、「ブルーサンタによって子どもたちが元気になるし、元気になった子どもたちが退院後にサッカーを見に来てくれて、フロンターレのファンになることで選手たちも嬉しくなる。互いに幸せになることが出来る活動だからこそ長く続いている。」と生徒さんたちに力強く伝えていらっしゃいました。この活動をはじめから立ち上げて、見守ってきた中西さんだからこそ伝えられる、心のこもった素晴らしい講演でした。

そして授業の最後に、中西さんがペットボトルを使った体幹トレーニングをレクチャーがありました。児童さんたちは、中西さんがお手本を見せると歓声をあげたり、失敗すると悔しそうにしたりと終始元気いっぱいでした(笑)。

このように今後も川崎フロンターレでは、SDGsの目標達成に向けて地域内の様々な活動を支援していきます。川崎フロンターレSDGsの取り組みへのご理解とご支援をよろしくお願いします!!