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FRONTALE DIARYフロンターレ日記

2/ 7 (水) 2007

カテゴリー:

アウトドアトレ

text by

広報部

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04年のJ1昇格が決まった年に実施したアウトドアトレーニング。フロンターレにとっては非常に縁起のいいトレーニングを2年ぶりに筑波大学にある野性の森で行ってきました。サッカーとは直接関係の無い「森」という自然のフィールドの中で、アスレチック的な要素の強い課題をこなしていくトレーニングになります。

最初のオリンテーションで筑波大学の坂本助教授よりアウトドアトレーニングの主旨が説明されました。
『スポーツは心技体の3つの要素が大事だと言われています。その中で日本人は技と体については力を発揮できています。更に高いレベルを求めていくには心の部分が大切です。日本人アスリートにとっては心のトレーニングが大事になります。心のトレーニングは非常に難しいものになりますが、更にチームスポーツの中では難しい。1+1=2という答えは個人では簡単に出てくる答えですが、集団の中では1+1=2という答えはあらゆる可能性の回答が出てくる。集団の中で"2"という答えを導き出すのか?更に他の答えを導き出すか?構成している集団メンバーの特性によってあらゆる答えが導きだされます。アウトドアトレーニングの目的は自然環境の中で問題を解決する過程を通して(1)自己理解を深め、(2)他者理解を深め、(3)創造性を養い、(4)チームワークの向上を図る事によって個人の成長とチームビルディングすることと定義されています。』

早速、グループは4つに分かれてトレーニングに入っていきました。組み分けはこんな感じです。

A組 植草、井川、箕輪、寺田、薗田、森、飛弾
B組 杉山、相澤、伊藤、佐原、西山、村上、原田
C組 河村、鈴木、中村、マギヌン、谷口、木村、原田
D組 杉浦、久木野、テセ、我那覇、ジュニ、大橋、都倉、黒津

周りのチームから「絶対にまとまりがない!」「どうみてもチームワークが無いよ!」と野次られていたのがFWの選手を中心とした前線のグループ。ということで、彼らのグループを中心に追いかけてみました。
彼らがチャレンジしたのは約2メートル程度の高さに横たわる丸太をグループメンバーが手をつなぎ、誰も手を離さすことなく丸太を超え、反対側に行くという課題。
基本的なルールとしては「グループのメンバーが一度でも手を離したらアウト」「反対側に超えた選手が丸太の下から超えていないメンバーのサポートをしたらアウト」まずは2メートルの高さに横たわる丸太に登ること、その丸太を乗り越えて反対側にいくこと、グループのメンバーが全員反対側に降りる事。更につないだ手を絶対に離してはいけない。こんな過酷な条件をどうクリアしていくのかFWグループがチャレンジしていきます。

意外に2メートルの高さは高いらしいんです!身体能力の高い選手達にとっては2メートルくらいは簡単かな!?と思っていると意外や意外!なかなか宙に浮かんでいる太い丸太に登るのは至難の業みたいで… まずは選手達の体を利用して丸太によじ登り、そこから一人づつ順番に丸太に登り、降りて行く作業を繰り返していきます。最初に上った人はメンバーの体をステップ台にして登れるのですが、最後の方の人は登る手段が無い…そこでファーストチャレンジはあっけなくNG。

アシスタントについてもらった筑波大学大学院の早坂さんに「この課題をクリアできたグループは僕自身がサポートしている中では過去に無かったです」と言われると、「絶対に俺らはクリアしようぜ!俺らなら出来るよ!!」と意気込む選手達。

そこから彼らのグループの真価が発揮されました。FWは個性派が多く、ワガママなプレーも個性のうち!そんな彼らがどうしたら丸太をクリアできるか?必死に考え、意見をぶつけあっていました。この難関を乗り越えるリーダーとなったのは都倉、テセ、ジュニの3人。日頃からおしゃべりな!いやいやよく発言してくれる都倉、テセがリードしみんなの意見を求め、そして検討していく。最初は遠慮気味だったジュニが意見を言うようになると更に意見が飛び交い、グラウンド上では見ることの出来ない活き活きとした表情の選手達の素顔がありました。

丸太の上で仲間を引っ張りあげるテセ「ファイト!一発!!リポデーのCMの気分だよ〜」とみんなを笑わせます。研ぎ澄まされたみんなの集中力の中でも、楽しく課題を克服していく選手達。30分近い時間をかけて、全選手が丸太を超え終わった時、「よっしゃ〜!やった〜」「出来るじゃん!おれら」一際大きな歓声が森に中にこだましました。周りからは「あそこはチームワーク無いよね!」と野次られていたFWチームでしたが、見事なコミュニケーション、チームワークで大きな課題を乗り越え、メンバー全員が大きな達成感を感じた瞬間でした。

約3時間にわたり行われた野性の森でのアウトドアトレーニング。各グループに分かれて取り組む選手達は真剣そのもの!あっという間に時間が過ぎていきました。「声を出しアイデアを出していく事で目標を達成する事ができた。達成の喜びはホントにいい経験になった。今日のトレーニングはサッカーにも繋がっていくので今後にも活かしていきたい」とはガナ。

今回のアウトトレーニングで新たな発見がたくさんありました。選手達は課題のクリアに向けてお互いに言葉を発し、コミュニケーションを高めながら課題をクリアしていきました。グループには新加入選手も加え、コミュニケーションを取り、それぞれが考えをぶつけあいながら取り組む事ができたのは選手達、チームにとって大きな財産になったのではないでしょうか!
それにしてジュニと勇介は高いところが相当嫌いみたいですよ… また、マギヌンは初心に帰ったみたい(笑) 誰もが認める高い資質を見せてくれました。最後に、充実したアウトドアトレーニングになりました。筑波大学の坂本助教授をはじめ、大学院の皆さんありがとうございました。

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