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FRONTALE DIARYフロンターレ日記

1/18 (日) 2009

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4人

text by

広報部

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スポーツ報知・羽田記者よりタニレポートが届きました

『小雪に歓迎された鹿児島指宿合宿も、途中からは晴天に恵まれ、フロンターレ組のエンジンも全開となって、熊本に乗り込んでいけそうです。

1月10日から始まった日本代表の指宿合宿、谷口博之が初選出されたことで、フロンターレ組は最大勢力の4人となりました。もちろん、注目はタニです。初日こそ、緊張していたが、2日目の練習を終えて引き上げてくると、「すごく刺激的。楽しい」と、いつものいい顔を取り戻していた。「攻守の切り替えを早くすること。パスを出したら出しっぱなしにならず、動くこと。この2つかな。これまで意識はしていたけど、まだまだだと思った。自分に足りない部分が多いので、体に染みこませたい」フロンターレの試合では、危険な場面、チャンス、その両方に顔を出し、労を惜しまないプレースタイルでチームに貢献していた。「今まで運動量があると思っていたけど、切り替えを早くすると、本当に疲れる」タニは、宿舎ホテルの大浴場で、大木武コーチから「お前は攻守の切り替えが遅い。もっと早くしろ」とアドバイスを受けたことを忘れないだろう。それほど、毎日、同じ事を意識して練習している。

20日のアジアカップ予選イエメン戦へ向けて、存在感は増している。15日、鹿屋体育大学との練習試合で1ゴールを決めた。後半からの出場だったが、岡田武史監督は「谷口のゴール前に出る感覚とか、みんないいところを出してくれたので良かった」と自ら名前を出して、評価していた。後半の4得点中、2点はタニが展開して生まれたゴール。3得点に絡んだが、本人は納得していなかった。「これじゃアピールにならない。もう2、3点は入れられた。得点力が自分の持ち味。個性はすごく大事だからね。全力でやって悔いの残らないようにしないといけない。1日、1日が本当に大事」良かったことより、今、やるべきことを常に考えている。昨夏の北京五輪メンバーに、最後の最後で、選出された経験は大きい。
「何も持ち帰らなかったらダメ。攻守の切り替えの早さとかを手に入れたら、もっと成長できると思う。ほんと来て良かった」タニは何度もこう言った。壁が高ければ、高いほど、乗り越え甲斐がある。憲剛も「いいんだよ。最初は出来なくても、アイツは大丈夫だよ」と温かく見守っている。フロンターレに入団して以来、ピッチの最も近い場所でタニの成長を見続けてきた憲剛が言うのだから、安心できる。タニはもうワンランク上の選手へと進化しようとしている。

憲剛の存在感は際だっている。いつもより、積極的に声を出し、若手選手を引っ張っている。プレーでも、鹿島DF内田篤人から「ここ見えているんだ、というパスが出てくる」と絶賛され、初選出組のC大阪MF乾は「憲剛さんは違う。ほんと、やりやすい」と信頼されている。「周囲を生かすことで、自分も生きる」合宿前に言っていたことを実践しており、イエメン戦へ順調な調整を続けている。宿舎ホテルはタニと同部屋。「たわいもない話をしたり、アイツが持ってきた本を読んだりしているよ。アイツより先に読み終わっちゃったよ」オフの時間もリラックスしており、イエメン戦はかなり期待できそうだ。

周平は、ちょっとショックな事があった。バーレーン遠征で、インターネットを利用した国際電話「Skype(スカイプ)」をやろうと、合宿前にノートパソコンを購入した。ブルーレイ対応型が欲しかったが、近所のPCショップにはなく、DVD対応型で妥協した。21万円なり。翌日、渋谷に用事があったので、ついでに大型家電店をのぞいた。そこには、ブルーレイに対応した最新モデルが同じ価格で売られていた。「やっちゃったよぉ」指宿合宿へ出発する羽田空港で、周平はうなだれていた。タニからは「周平さん、大丈夫だよ。大丈夫。オレが、今、持っているパソコン買ってあげるよ」と慰められていた。指宿合宿では、エイジと同部屋。「ネットカフェ状態ですよ。テーブルに向かい合って2人でパソコンとにらめっこしている」持参したDVDは映画「クライマーズ・ハイ」などで、新しいパソコンで観賞しているとか。イエメン戦では、ディフェンスラインを統率する立場にある。「(高木)和道とのコンビネーションも大丈夫。話し合っていきたい」パソコン購入は失敗したが、プレーでは失敗しないことを心がける。

「分かる?」憲剛がうなずいた。同意見だった。今合宿で、以前と最も変化が見て取れたのは、守護神のエイジだった。これまで、フロンターレと同じように、代表でも、声を張り上げ、チームを鼓舞すればいいのに、と思っていたが、指宿でのエイジは、まさに麻生グラウンドで見ている姿と同様だった。昨年11月のワールドカップ予選カタール戦で、ベンチから外れた。今合宿にかける思いは特別だったに違いない。「自分が感じたとおりプレーしている。自然体でやっている。あの経験をJリーグでプラスに変えていったし、リーグ戦の終盤でも、3試合連続で完封できたことも大きかった。当時の感情で動いていても仕方ない。どうプラスに変えていくか、がポイントだった」15日の練習試合では先発し、紅白戦も主力組のゴールマウスを守っている。岡田監督は「川島はこのキャンプに入ってくる時、モチベーションが高かった。練習で調子が良ければチャンスを与えようかなと思っていた」と明かした。昨年2月17日、東アジア選手権の北朝鮮戦以来となる国際Aマッチ2試合目の先発は濃厚となっている。「このキャンプに来るに当たって、チャンスはあると思って準備はしてこないといけない。練習試合で何本目に出たとかは意識していない。自分の力を100%出せる状態でいることが大事」決して気負わず、ありのままのエイジをイエメン戦では見せて欲しい。

指宿合宿も残すところあと1日となった。18日の午前練習後、日本代表はバスでイエメン戦を戦う熊本に移動する。周平、憲剛、エイジ、タニの4人が、そろってピッチに立っていることもあり得る。(文=スポーツ報知 羽田)』

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