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FRONTALE DIARYフロンターレ日記

3/ 4 (月) 2013

カテゴリー:

世界戦

text by

広報部

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これまで川崎のプロスポーツとして交流を持ってきた川崎新田ボクシングジム所属の黒田雅之選手の世界戦「WBA世界フライ級タイトルマッチ」が2月27日(水)とどろきアリーナで行われました。「川崎から世界へ!」という思いで、川崎フロンターレも力の限り応援してきました!

今回、川崎新田ボクシングジム初の世界戦に挑戦する黒田雅之選手(26戦21勝(13KO)3敗2分)。一昨年の5月に獲得し、これまで4度の防衛に成功している日本ライトフライ級の王座を返還し、今回階級を一つ上げてフライ級での挑戦となります。対するは、現WBA世界フライ級王者のファン・カルロス・レベコ選手(30戦29勝(16KO)1敗)。これまでWBAライトフライ級、フライ級の2階級を制覇しており、フライ級では2度の防衛に成功。アルゼンチンの英雄と言われる実力者です。

戦前は黒田選手不利と伝えられ、新田会長も「1パーセントの奇跡をとどろきアリーナで起こしたい」と厳しい戦いが予想されていました。しかし、そんな状況であっても果敢に世界チャンピオンに挑む黒田選手を全面的に応援したい!という川崎新田ジムの応援の方々、黒田選手の後援会、各地域団体等それぞれの団体、そして川崎フロンターレが同じ思いで臨みました。そして、少しでも戦いやすい環境を作るべく、黒田選手入場時には”黒”の旗とノボリで出迎え、川崎フロンターレサポーター主導で試合中はこの世界戦のために作られたオリジナル黒田選手応援ソングと応援コールで黒田選手を後押ししました。さらに、ラウンドボーイはマスコットのふろん太。頭がリングに入らずヒヤヒヤしましたが、無事大役を終えることができました。川崎新田ジムの新田会長も「ホームの素晴らしい雰囲気を作ってもらえました」というホームの環境ができました。

20:00頃にはとどろきアリーナに多くの方が来場され、その数2,227人。フロンターレからもサポーター、ボランティア、スタッフだけでなく、杉山選手、伊藤選手、小宮山選手、矢島選手、登里選手も応援に駆けつけました。ほとんどが黒田選手サポーターの中、ゴングが鳴りました。

「ほとんどパンチが当たらないんじゃないか」と思っていたという黒田選手ですが、序盤からリーチ差を活かして、自分の距離で左ジャブを繰り出し、レベコ選手を懐に入れません。これには王者のレベコ選手も戸惑っていたようで、その隙に猛然と黒田選手が攻勢をかける展開。実際に3Rには黒田選手のクリーンヒットにレベコ選手がよろめくなど、会場全体も期待感が膨らんでいきました。パンチが当たるたび、会場は「黒田」コールで割れんばかりの大歓声が沸き起こってました。

しかし、世界チャンピオンもそう簡単に引き下がりません。順応力の高いレベコ選手は、いろいろなパンチを駆使して観客席から見ても分かる「速くて重い」パンチで黒田選手を迎え撃ちます。「とにかく勝つには前に出るしかなかった」と黒田選手が振り返った通り、終盤はレベコ選手のパンチに猛然と立ち向かい、前に出て勝機を見出そうとします。しかし、試合巧者のレベコ選手は、6Rで左手甲を痛めていたにも関わらず、ポイントを稼ぐ作戦に切り替えて戦っていました。まさに手に汗握る攻防が続いた12ラウンドはこうして、アッという間に終了していきました。

そして運命の判定。ラウンドごとにみると黒田選手有利のラウンドもあるように見えましたが、全体を通して手数を落とさずに有効打を稼いだレベコ選手が117-111、117-111、116-112の3-0で判定勝ちとなりました。

地元の大声援を受け、惜しくも判定負けを喫した黒田選手ですが、試合後にメッセージを残してくれました。

「これが僕の現時点での実力です。まだ、世界の器じゃなかったということです。でも世界は届かない距離じゃないと感じました。みなさんの応援は力になりました。すごく気持ちよかったです。あの応援は何度でも味わいたいと思いました。本当にありがとうございます。

またここから頑張って、みなさんに応援して頂けるような試合をしたいです。これからもよろしくお願いします!」

また、川崎新田ボクシングジムの新田渉世会長からもメッセージが届いています。

「結果は残念でしたが、黒田の可能性を感じました。これからまだ成長できると思います。まだまだ世界を獲るチャンスはあると思います。本当に今日は、多くの方に応援に来て頂き、ホームの雰囲気で試合ができたと思います。みなさんのご協力、本当に感謝しています。ありがとうございました」

今回は黒田選手の世界戦以外にも、川崎新田ボクシングジム所属の選手達が前哨戦で試合を行いましたので、こちらも合わせてご報告します。

第1試合に登場したのは小俣達也選手(8戦4勝(2KO)4敗)。成塚亮選手(ワタナベ)との48kg契約6回戦に臨みましたが、3-0の判定負け。続く第2試合には西田光選手(12戦6勝(1KO)5敗1分)が清水優人選手(木更津グリーンベイ)との71kg契約8回戦に臨みましたが、こちらも3-0の判定負けと川崎新田ボクシングジムにとって悔しい戦いが続きました。

この重苦しい状況を打破したのが、片桐秋彦選手(18戦11勝(3KO)6敗1分)。フロンタウンさぎぬまのボクシングフィットネスの講師としてもお馴染みのイケメンボクサーが源大輝選手(ワタナベ)とのフェザー級8回戦に登場。片桐選手は、フロンターレユニフォームとフロンターレバージョンのトランクスでリングに上がりました。相手の源選手は、8戦7勝(6KO)1敗の強豪選手。試合は、片桐選手がジャブを的確にヒットさせ、主導権をつかむと、リズムよく相手に有効打を打ち込みます。優勢に試合を進めた中での5R。片桐選手の連打で源選手を追い込んだところで相手サイドからタオルが投入。見事TKO勝ちとなりました。気持ちよすぎるこの勝利に誰よりも喜んでいたのは、ここ最近苦しい戦いが続いていた片桐選手。見ているこちらも応援に熱が入りました。

第4試合はもう一つのタイトル戦。東洋太平洋女子バンタム級タイトルマッチに臨む三好喜美佳選手(13戦7勝(3KO)5敗1分)が登場。対戦相手の東郷理代選手(アルファジム)は8戦6勝(5KO)1敗1分の戦績。これまでの東郷選手とは戦績は3戦2敗1分と分が悪いものの、川崎新田ジム一番の練習量といわれる三好選手のこの試合への思いは並々ならぬものがありました。試合は、白熱した手に汗握る熱戦に。最後まで東郷選手に食らい付いていった三好選手。判定にもつれ込んだこの一戦は、77-75、75-77、77-76の2-1で三好選手の判定勝ち。見事、東洋太平洋女子バンタム級チャンピオン奪取に成功しました!

黒田選手の初めての世界戦はほろ苦い結果となりましたが、これはまだ始まりに過ぎません。これからも川崎フロンターレは、川崎新田ボクシングジムを全面的に応援し、共に川崎市をスポーツの力で盛り上げていければと思います。今回は本当にお疲れさまでした。

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