12/19 (土) 2020
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史上初の5連覇をかけて
text by
富士通スタジアム川崎スタッフ
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社会人アメフト日本一を決める「ジャパンXボウル(JXB)」が15日に東京ドームで行われました。栄えある決勝の舞台にコマを進めたのは、前人未到、史上初の5連覇を目指す富士通フロンティアーズと、7年ぶりの王座奪還を目指すオービックシーガルズの2チーム。
昨年まで4年連続日本一、今年も盤石の試合運びでレギュラーシーズンを勝ち抜き、まだ誰も成し遂げていない史上初の5連覇に向けて順当にJXBに進出した富士通に対して、昨年のファイナリスト・パナソニックインパルスとの激闘を35-34で制して4年ぶりに東京ドームの地に降り立ったオービックは、2010年秋から2012年にかけて国内公式戦37連勝、史上初の4連覇を飾るなど通算7度の日本一、8度の社会人日本一(全て史上最多)を誇る、かつての絶対王者です。
まさに、新旧絶対王者同士、社会人No.1を決めるにふさわしい頂上決戦となりました。
例年ならば3万人を超す観衆が詰めかけるのですが、今年はコロナ禍のため、観客数50%制限の中で行われました。それでもドームはファイナル特有の熱気に包まれ、チアを中心とあした両チームの応援が試合前から更に雰囲気を高めます。
フロンティアレッツはサンタクロースの衣装で彩りを添えてくれました。そして選手入場時、フロンティアーズの選手たちは青いフラッグを手にしていました。よく見ると「One Four Kengo #ケンゴありがとう」の文字と共にフロンティアーズ、フロンターレのエンブレムが!
そう、ケンゴと親交のあるNo.81中村クラーク選手とNo.11西村豪哲選手がケンゴへの惜別フラッグを掲げて入場してくれたのです。競技の枠を超えて、超一流アスリート同士のリスペクトが感じられる1シーンでした。
そしてこの応援に一役買ったのがふろん太。大の仲良しであるフロンティアーズのマスコットである「フロンティー」に招待されて、富士通レッドウェーブのマスコット「レッディ」と一緒にドームに駆け付けました。
ふろん太はサイドライン上で応援したり、第3クォーターの終わりにはこの日まで必死に練習してきた、フロンティアレッツ、フロンティ、レッディとのコラボダンスを披露したりと、キレのあるダンスで会場を沸かせていました!
さて試合の方は、第1、第2クォーターで2度のタッチダウンを奪ったオービックが13-0とフロンティアーズをリードしますが、フロンティアーズも第2クォーターのうちにレギュラーシーズンMVPのクォーターバック(QB)バードソン選手からのパスを、ワイドレシーバー(WR)松井選手がキャッチして13-7と反撃の狼煙を上げます。
第3クォーターはお互いディフェンスが踏ん張り追加点を許さず、いよいよ勝負の行方は最終第4クォーターに突入しました。
点差はわずか6点。タッチダウンで同点、トライ・フォー・ポイントで逆転を狙うフロンティアーズは、それまでディフェンスラインに入っていたトラショーン・ニクソン選手をランニングバックにポジションチェンジして、その破壊的なランプレーでオービック陣内に攻め込みます。
そしてバードソン選手のロングパスを、WR中村クラーク選手が左足つま先をわずかに残しながらキャッチするビッグプレーで流れを引き寄せます。そしてゴール前残り2ヤードの4thダウン残り1ヤード。この場面でフロンティアーズはタイムアウトを取り、キックを狙わずタッチダウン狙いのギャンブルを選択します。バードソン選手がランプレーを選択して強引に突っ込みますが、オービックディフェンスに阻まれて倒されてしまいます。すると手からスルリと抜け落ちたボールをさらわれてしまいターンオーバー。そのまま、まさかのタッチダウンを決められてしまいました。万事休すか…。
しかしここはビデオ判定の結果、バードソン選手が倒された後にボールが落ちたと判定が覆り、タッチダウンは無効となりました。しかし攻撃権はオービックに移ってしまいます。このまま時計を進めて試合を終わらせたいオービックに対して、1秒でも早く攻撃権を奪い返したいフロンティアーズは厳しいディフェンスを見せて、残り1分31秒、ようやく自陣22ヤードで攻撃権を手に入れました。
ここからは時計が進んでしまうランプレーではなく、都度時計が止まるパスプレーでオービック陣内に攻め込みますが、オービックディフェンスも最後の一線は割らせまいと必死に守ります。そして迎えたタッチダウンまでのエンドゾーン手前6ヤード、残り時間はわずか2秒。バードソン選手が選択したのはエンド内右コーナーのWR宜本選手。彼に向けて放たれた放物線は、きれいに宜本選手の腕の中に…収まる前にブロックされてしまい、無情にも試合終了のホイッスルが鳴りました。
フロンティアーズの史上初5連覇が潰えた瞬間、そして7年ぶり9度目の最多優勝記録がオービックによって更新された瞬間でした。
この結果、来年1月3日のライスボウルは、社会人王者オービックシーガルズvs学生王者関西学院大学ファイターズとなりました。
フロンターレとの3度目のアベック優勝こそなりませんでしたが、アメフトの魅力が凝縮された、最後の1秒までハラハラドキドキするような熱戦を届けてくれた富士通フロンティアーズの皆さん、本当にお疲れ様でした。そして7年ぶりの悲願を達成したオービックシーガルズの皆さん、優勝おめでとうございます。
来年もコロナ禍のため、現時点でどうなるかは分かりませんが、今日のような痺れるフットボールを、富士通スタジアム川崎を埋め尽くす満員のお客様の前で見られる日が来ることを願っています。
試合の詳細なレポートはこちらをご覧ください。
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