先日、川崎市立下作延小学校5年生の皆さんが、おもしろい算数の授業を体験しました。それは、プログラミングを利用して正多角形を作図することで、正多角形の性質を学ぼうというもの。
この授業で使用されたのは、『Scratch』というプログラミング教材を使って、「株式会社アルファメディア」さんが作成したプログラム。ふろん太が決められた図形の上をはみ出さずに歩くことが出来るように、プログラミングを考えるものになっています。正解、不正解の場合共に、選手がお知らせしてくれるのも特徴です。
授業の冒頭で先生がプログラミングの進め方を説明する際、画面にふろん太のイラストが映し出されると、子どもたちからは「ふろん太だー‼」と大きな声が上がりました。多くの子がふろん太のことを知ってくれていたようで、訪問していたスタッフも嬉しく思いました。
簡単な説明を聞いただけで、子どもたちは、「3cm進む」や「右に90度回転」などのプログラムが書かれたブロックを上手く組み合わせて、L字や四角形を描くプログラムをすぐに作成していました。
しかし、今日の本題はここから。正三角形について考える問題では、多くの子どもたちが苦戦していました。というのも、正三角形を描くためには、ふろん太は角で120度回転する必要があり、正三角形の角の大きさである60度だけ回転しても、うまくいかないようになっているからです。それでも子どもたちは、何度も試行錯誤を繰り返しながら正解にたどり着いていました。
次のステップは、五角形や六角形、そして星形のような、さらに複雑な正多角形にチャレンジすることでした。大人でも頭を悩ませるようなこの難しい問題。子どもたちは、相談しあうことで解決に向けて取り組んでいました。なかなか正解にたどり着かない子どもたちのために、先生が上手くいった子に考え方を説明してもらうと、「内角」と「外角」に着目するというヒントを得ることができ、一気に答えを見つけた子が増えました。
この授業を通して子どもたちは、複雑な図形になっても「内角と外角に注目して角度を計算で求める」というポイントさえ見つければ、確実に答えにたどり着けることを学ぶことができました。算数が得意な子はもちろんですが、苦手な子も、プログラミングを通して学ぶことで、楽しみながら算数の学習ができたようです。
こちらのプログラムですが、発展編として、他にも正四十五角形などが用意されており、授業内で学んだことを活かして、自分でも遊べるプログラムになっています。まだまだ開発途中であり、今後さらに多くの小学校で使っていただくためにも、よりバージョンアップさせていきたいと考えています。
このように川崎フロンターレSDGsの取り組みは多岐に渡ります。是非今後の様々な取り組みにもご注目ください‼
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