今週末2/19（土）～2/20（日）、かつて「聖地」と呼ばれた富士通スタジアム川崎に「日本アンプティサッカー選手権」が帰ってきます!

パラリンピックなどをきっかけに、近年パラスポーツが少しずつ浸透してきていることもあり「アンプティサッカー」という言葉をご存知の方も多いかもしれません。初めて聞いた、という方のために簡単な説明を。

アンプティサッカーとは、「主に上肢または下肢に切断障がいを持った選手たちが、クラッチと呼ばれる杖を軸にして片足でプレー」するサッカーのこと。1チーム7人で構成され、フィールドプレーヤー6名＋ゴールキーパー1名で対戦します。1980年代にアメリカで誕生し、現在世界約50ヵ国でプレーされており、近年パラスポーツの中でも近年注目度の高い競技とされています。

日本でもアンプティサッカーのクラブチームが全国的に設立されており、頂点を決める「日本アンプティサッカー選手権大会」が2015年から富士通スタジアム川崎で開催されています。2019年11月の開催以降、昨今の状況により開催ができていませんでしたが、満を持して今週末富士通スタジアム川崎にこのアンプティサッカーが帰ってきます。

昨年、アンプティサッカーのトレーニングキャンプが富士通スタジアム川崎で行われました。

アンプティサッカーの歴史が富士通スタジアム川崎にあることは知っていたものの、実際に競技を見たのはこの日が初めてでした。まず驚いたのは、選手たちの「スピード」。片足での移動とはとても信じられないほどの速さ。このスピードの凄さ、自ら体験してさらに思い知ることになりました。
傍らで見学させてもらっていたところ、アンプティサッカー協会スタッフの方から「実際に体験してみませんか?」とお声がけいただき、その場でレクチャーを受けさせていただけることになりました。

まず身長に合わせて、体を支えるクラッチ（杖）の高さを合わせます。そこから、まずボールを触る前に体を移動させる練習を。当然ながら片足での移動になるため、かなり肩や腕の力を要します。また、体を進めるために地面に着地している方の足の地面を蹴る力も必要です。見て予想していた以上に、筋肉を全身的に使っていることを、身を以て実感しました。

そこから今度はボールに触れる練習を。サッカー経験者であったものの、腕で体を支えながらかつ、軸足を置けない状態でボールを蹴るのはかなり難しく、しばらく練習してやっとパスが出せるようになりました。もちろんパスを出すだけではなく、「受ける」のもサッカーでは基本のプレーの1つ。当然すべてのパスが自分のすぐ近くに来るわけではありませんので、届かない範囲に来たボールには、体を動かし追いつかなくてはいけません。目の前でプレーしている選手たちはごく自然に、当たり前に遠いパスにも対応しているのですが、自分はというとボールに追いつくことすらままならず...。このように実際に体験することで、選手たちのクラッチさばきやスピーディーに動く技術の高さをより身近なものに感じることが出来ました。

体験後はトレーニングを見学させていただいたのですが、さらに驚いたのはコンタクトの激しさです。猛スピードで選手同士がボールを追い、相手を大きく飛ばしてしまうくらい全力で体を当てていました。思わず「怪我してしまわないのかな⁉」と最初は心配になってしまうほどでした。しかしそんな心配は全く不要で、この力強いコンタクトプレーこそがアンプティサッカーの魅力と言われています。見学させてもらっているうちに、このコンタクトプレーに魅入ってしまっていました。
初めて目の前で見たアンプティサッカーは、本当に今でもすぐに思い出せるくらい、衝撃の連続でした。

今週末行われる大会では、さらにレベルの高く激しいプレーを見ることができるかと思います。
初めて観戦されるという方も、「見るスポーツ」としてお楽しみいただけるのではないでしょうか。
1日目である2/19（土）はリーグ戦方式、2日目の2/20（日）はトーナメント方式で順位が決定されます。大会の概要については日本アンプティサッカー協会によるお知らせをご確認ください。

無料で入場いただけますので、皆様ぜひ今週末は富士通スタジアム川崎へ!!
ぜひ日本一を決める戦いを、見届けましょう!!ご来場お待ちしております!!