当日、クラブ公式Twitterでもお知らせしましたが、6月14日に麻生グラウンドのすぐご近所である栗木台小学校に、知念慶選手とふろん太がサプライズ訪問を行いました。

今回の訪問の目的は、川崎市による取り組み「かわさきGIGAスクール構想」の一環として、栗木台小学校1年生の「GIGA開き」の授業に参加するため。近年「GIGAスクール構想」という言葉をニュースなどで耳にする機会も増えているかと思います。初めて耳にしたという方に向けて簡単に説明させていただくと、「全国の児童・生徒1人に1台のコンピューターと高速ネットワークを整備する」ことを目的として、2019年文部科学省が発表した取り組みのこと。発表から少しずつ全国にこの動きが広がり、2021年3月には私たちのホームタウンである川崎市でも「かわさきGIGAスクール構想」が発表されました。川崎フロンターレもこの「かわさきGIGAスクール構想」にもちろん協力させていただくべく、今回川崎市教育委員会の皆さんと連携して準備を進めてきました。そして、今年栗木台小学校に入学された新1年生の皆さんに、学習用のコンピューター端末の使い方を学んでもらう「GIGA開き」の授業ゲストとして知念慶選手がサプライズ訪問という運びになりました。

なぜ知念選手が抜擢されたかというと、声に出して読んでみるとすぐにお分かりになると思います。
「小学1年生」と「知念選手」...「しょうがくい”ちねん”せい」と「”ちねん”せんしゅ」。もうおわかりですよね。そういった経緯ではありながら、準備の段階から快く参加に協力してくれたケイなのでした。

授業の冒頭、端末の使い方についてケイからの説明動画をみんなで視聴。当然、この動画に出演しているフロンターレの選手が自分たちの前に現れるとは全く想像もしないでしょう。画面に映ったケイから、3つの約束が伝えられました。
この日記を川崎市内の小中学生の皆さんが誰か1人でも読んでくれていると願って、3つの約束を振り返ってみます。

①健康に気をつけよう!
使う時は姿勢を正しく。30分使ったら目を休めよう。サッカーをするのもまずは健康第一!

②ルールを守ろう!
使う時間はしっかり守ってね。学校の学習に使うようにしよう。個人情報をネット上に書き込んだりしてはいけないよ。
サッカーもルールを守ってやるから楽しいんだ!

③大切に使おう!
落としたり、水にぬらしたり、乱暴にあつかったりしないでね。選手はサッカーボールやシューズも大切にしているよ。

大人にとっても、パソコンを使う上で大事な約束ですよね。

そんな動画を真剣に見て学ぶ生徒の皆さんの裏側では、ケイが公式戦のユニフォームに着替え教室の前にスタンバイ。「僕よりふろん太の方がみんな喜ぶんじゃないですかね...（笑）」とポツリ...。本人は若干不安そうでしたが、そんな心配は無用でした。動画が終わり、いざ教室の後ろからケイとふろん太がサプライズ登場すると、教室から照れも交じりつつも驚きと喜びの声が。みんな、さっきまで画面に映っていたフロンターレの選手がいきなり目の前に現れた驚きでしばらくは固まっていましたが、ケイがみんなの前で優しく話をすると少しずつ緊張もほぐれて徐々に元気な声が聞こえてきました。

そして、さすがは2人のお子さんのパパでもあるケイ。普段からとても優しいのですが、子どもたちを前にいつも以上に柔らかく優しい表情になっているように見えました。話の仕方もとても自然で優しく、授業が終わる頃にはみんなの気持ちをぐっと掴んでいたようです。私たちとしても、ケイの普段見ることのない一面を知れた気がします。そして、授業の終盤ではクラス代表の生徒さんに、ケイから「大切に使ってね」と声をかけられながら端末の受け渡しが行われました。そうして楽しい授業はあっという間に時間が過ぎ、最後にみんなで記念写真を撮って授業は終了となりました。

最後にこぼれ話ですが、たまたまクラブスタッフの近くに座っていた生徒さんが、「ぼくフロンターレ好きだから、ちねん選手のことも知ってるよ!」と自慢げに声をかけて教えてくれました。こういった言葉をもらえると、やはり私たちもその度に嬉しい気持ちになって、心がとても温かくなります。知っていてくれて、ありがとう。もっとみんなに知ってもらえるように活動していこうと!!いう励みになります。あの日初めてフロンターレの選手を、知念選手の存在を知ったという生徒さんも当然いるかと思います。訪問をきっかけに、「フロンターレのサッカーを見てみたい!」「ちねん選手がプレーしているところを目の前で見たい!」と思ってくれる生徒さんがいてもらえたらと思います。

こうした貴重な機会を提供してくださった川崎市教育委員会の皆さま、学校訪問に快くご協力いただいた栗木台小学校の皆さま、ありがとうございました!!