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FRONTALE DIARYフロンターレ日記

8/27 (土) 2022

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4年目も「いっしょにおうえんしよう!」

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プロモーションスタッフ

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えがお共創プロジェクト。それは川崎フロンターレが協力各社と共に継続して実施している招待企画です。「感覚過敏などで通常の試合観戦が難しい子ども」が対象なことが他とは違う箇所かもしれません。
今回のフロンターレ日記では、そんな招待企画をなぜクラブが実施しているか、どのような実施風景だったのかを紹介します。

2022年8月10日(水)YBCルヴァンカップ準々決勝第2戦のセレッソ大阪戦にて、電光掲示板の表記がひらがなになる演出が行われました。これは本プロジェクトの活動のひとつで、誰にでも理解のしやすい文字を用いた情報伝達を目的としています。選手一覧だけでなく、審判団、飲水タイム等の試合中の表記もひらがなになっていました。

この日、場内6Fのテラスシートにはえがお共創プロジェクトに応募してくれた15組41名の親子が。お子さんはそれぞれ特徴を持った子どもたち。試合観戦が最大の目的ですが、絵本を読む、ぬりえで遊ぶ、スヌーズレンで休憩するなどそれぞれが、それぞれの観戦スタイルを楽しんでいたことが印象的でした。

この企画がはじまったのは約4年前。2019年明治安田生命J1リーグ第20節大分トリニータ戦ではじめて実施されました。当時参加した親子の中には大分県からANAの飛行機に乗って等々力へ来場した方もいたのです。

それから継続して行われているこのプロジェクトも気がつけば4年目。とはいえコロナ禍の一昨年、昨年はアウェイゲームの開催日に等々力陸上競技場でパブリックビューイングを行ったためホームゲームでの開催は2回目。「等々力の熱狂を子どもたちに見せてあげたい。」そんな想いをプロジェクトメンバー全員が共有して挑みました。

この日、等々力陸上への入場はそれぞれの親子が適したものを選ぶことのできる2パターンを用意。ひとつは等々力陸上競技場へ最寄駅から歩いての現地集合。もうひとつは武蔵小杉駅から専用のバスに乗り込んでの来場です。バスの中ではJTBの添乗員さんによる当日の進行の説明が十分に行われます。子どもたちのことを考え、先に起こりうる事象をできるだけ細かく、そしてわかりやすく伝えることを心がけています。流石はプロフェッショナル。子どもたちもすぐに心を開いてコミュニケ―ションをとっていたことが印象的でした。そんなレクチャーのあとは、協力してくださったサポーターの皆さんによる応援練習。ただのお客さんではなく、一緒に応援しようね。のメッセージを込めて、通常実施している手拍子のリズムがバスにこだまします。そうしていよいよ、等々力へ。

18時15分ごろ、選手を迎えます。特別に入場が許可されたピッチレベルにてメインスタンドからウォーミングアップに向かう選手を待ち構えます。それぞれが想いを込めて選手へのメッセージボードを手書きで作り、高鳴る胸のまえへ掲げます。

最初に入ってきたのは、チョンソンリョン選手と丹野選手。子どもたちに気がついたふたりは、そばまで近づいてやさしい笑顔で手を振っていました。はじめてみたサッカー選手にみんな大興奮。「すごい!」「筋肉がムキムキだ!」との声が続出していました。確かに、初めてサッカー選手を観た時は自分も同じ感覚だったのかなぁと昔を思い出しました。

その後はフィールドプレイヤーの選手が入場。前節決勝ゴールを挙げたあのブラジル人選手も、日本代表キャプテンもが目の前にいる。そしてみんなの声援が確かに選手のエネルギーになる。そんな普遍的な非日常を体感する機会となりました。

選手との交流が終わるとここからは試合観戦モードに切り替わります。ご飯を食べながら、今日できたお友だちと遊びながらそれぞれの90分を楽しみます。運営スタッフはというと、これまた子どもたちと、親御さんとお話をしながらマルシーニョ選手のスピードに驚いたりしていました。なんだか非常に良い光景だなと、そう思いました。

前述のとおり、今年で4年目の本プロジェクトは川崎フロンターレ、川崎市、富士通、JTB、ANAが共催となり実施してまいりました。今年からは世界文化社も共催に加わり、年々パワーアップした企画と成長しています。4年目ともなると、各社とのコミュニケーションも円滑になり意図の共有もしやすくなります。

クラブとして、今年の本プロジェクトにおいて最も大切にしたかったことは「特別なことと思わない」でした。特徴のある子どもたちとのコミュニケーションのなかで、無理に気を使い接することはある意味でエゴになってしまう。継続しているこの企画のなかでは、いかに普通に試合を観戦することができるかを考える必要がありました。だから子どもたちと各社運営スタッフが仕事を忘れて一緒にサッカーを観る光景がうれしく感じたのです。

試合の途中、とある親御さんとの会話でこんな話がでました。

「買い物にいっても、ご飯を食べに行っても、親としてやはり少し周りのことを気にしてしまうんです。でも、ここなら少し子どもを任せて自分も気兼ねなくサッカーを観ることができました。」

川崎フロンターレの掲げるスローガンは「FOOTBALL TOGETHER」です。
誰でもサッカーを楽しむことができる仕掛けをいつも通りふざけながらも、さまざまな視点から考え続けたいなと思います。

一緒に応援してくれたみんな、ありがとうございました。
また等々力でね。

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