12月15日(金)~17日(日)の3日間、ベトナムビンズン省・ベトナム新都市で「第5回ベトナム日本国際ユースカップU-13」が開催されました。コロナ禍が明けて日本からチームが参加するのは2019年の第2回大会以来。
日本からは川崎フロンターレU-15生田(中学1年生)を含む4チーム、ベトナムからは地元のベカメックス・ビンズンFCを含む7チーム、そしてマレーシアから1チームの計12チームが優勝を目指して戦いました。フロンターレはこの大会にチームとして出場するだけではなく、大会の実行委員会の一員としても参加しており、約10人の事業スタッフが大会運営や日本チームのサポートに入りました。
日本チームの選手たちは前日の深夜発の飛行機でホーチミンに入り、そのままビンズン新都市で社会科見学をする予定だったのですが、機体整備のために出発が3時間遅れるトラブルが発生。出発までの間、選手たちは機内でずっと待機していたようで、先乗りしていたスタッフもやきもきしながら状況を見守っていましたが、このようなトラブルは海外遠征にはつきもの! 到着時刻の目処が立つとそこから一気に予定変更のために各所と調整に入ります。
日本の4チームの選手たちはビンズン新都市に到着すると、まずはSORA gardens SCの前で合同の記念写真を撮影。ホテルへのチェックイン後には、隣接するHikari Complex内にあるフードコートで昼食をとり、試合会場での前日練習へと移動します。
前日練習を終えた選手たちはSORA gardens LINKSに移動して開会式に臨むのですが、ホテルの収容人数の都合でフロンターレは車で30分ほどの距離にある旧都市内での宿泊。何とか汗を流せないかということで、急遽他のチームが宿泊するグラウンド近くのホテルと交渉し、プールを借りることに。ベトナムでも南部に位置するこの地域は連日気温30度超えで、日本の真夏のような陽気。現地に着いてからこの瞬間が一番いい笑顔に見えました。
SORA gardens LINKSはフロンターレのベトナムサッカースクールの会場にもなっており、開会式までの待ち時間には現地で活動する西亮太コーチからベトナムスクールについてや、屋根付きサッカー場として今年6月にオープンしたこの施設についての説明を受けていました。開会式には大会名誉顧問である山田滝雄 駐ベトナム日本国特命全権大使らのVIPも多数参加。参加する3か国の国家が流れるなど厳かな雰囲気の中、最後に激励の花束と記念品を受け取って終了となりました。
そして、大会1日目となる15日(金)。フロンターレU-15生田は午前中にPVF(ベトナム)と対戦し、前半早々に1点を先行したものの、その後は押され気味の展開が続き、1-2で敗戦。4チーム×3グループに分かれてグループステージを戦い、各グループの1位3チームと2位の最上位1チームが準決勝に進むというフォーマットで行われる中、痛い黒星発進となりました。午後には2試合目が行われ、FELDAフットボールアカデミー(マレーシア)に3-0で快勝。翌日に行われるグループステージ最終戦に準決勝進出の可能性を残します。
1日目の試合終了後にはホテルで全チームの選手・スタッフが参加しての交流パーティーを開催。現在、ベトナム代表監督を務めるフィリップ トルシエ氏のメッセージVTRが流れた後は、ゲーム大会を開催。種目は「手押し相撲」。約300人の中学生をまとめるのには結構苦労しましたが(笑)、急遽各チーム2名ずつの選手を選抜する形式に変更。ルールを熟知している日本人選手が有利かと思われましたが、優勝したのは地元ベカメックス・ビンズンFCの選手。国や言語を超えて大盛り上がりの交流会でした。
大会2日目となる16日(土)、フロンターレU-15生田は午前中にグループステージ最終戦となるドンタップFC(ベトナム)戦に4-0で勝利したものの、2勝1敗でグループ2位に。各グループ2位同士の成績でも2位となり、残念ながら準決勝進出はならず、5~8位決定戦に回りました。午後に行われたフーニャン(ベトナム)戦には8-0で勝利し、最終日の5・6位決定戦を迎えることになりました。そして、この日の試合後には地元の子どもたちを対象にしたエースコックサッカー教室に選手たちも飛び入り参加。言葉が通じない中、身振り手振りでコミュニケーションをとり、「お兄さん」ぶりを発揮して子どもたちをしっかりリードしてくれました。
大会最終日の17日(日)、午前中に行われたカターレ富山U-15戦に5-0と勝利し、フロンターレU-15生田は5位で大会を終えました。一方、準決勝にコマを進めていたのはベトナムの3チームと、横浜FCジュニアユース鶴見。決勝はベトナム勢同士の戦いとなり、フロンターレが初戦で戦ったPVFがハノイFCに2-0で勝利し優勝。横浜FCジュニアユース鶴見は、3位決定戦でベカメックス・ビンズンFCに1-0で勝利し、3位入賞と果たしました。
そして大会最終日の午後にはオールスター戦としてベトナムチーム選抜と、日本・マレーシアチーム選抜が対戦。何とこの試合はベトナム国営放送(VTV)で生中継されました。日本・マレーシアチーム選抜の監督を務めたのは、この2か国で最上位だった横浜FCジュニアユース鶴見の西山貴永統括ヘッドコーチ。2004年~2007年にフロンターレに在籍していたので、この日記を読んでいる方の中にもご存じの方が多いはず。試合前には「オールスターに選ばれたからにはそれぞれに光るプレーがあるはず。それを発揮してみんなをわくわくさせるようなプレーをしましょう。ただ、決勝に進んだのは2チームともベトナム。楽しみながら勝ちにもこだわってやりましょう」と話がありました。試合は前半にコーナーキックから先制した日本・マレーシア選抜が、後半にも2点を追加。ベトナム選抜にもいくつか決定機がありましたが、反撃は後半アディショナルタイムの1点にとどまり、3-1で日本・マレーシア選抜の勝利となりました。
選手たちはその日の深夜便で帰国。3泊6日の強行スケジュールに加え、30度を超える暑さ、日本とは違う環境や習慣など、さまざまなハードルを乗り越えての遠征になりましたが、これもきっと今後のサッカー生活、そして人生に生かされていくはずです。試合の様子は大会公式Facebookで全試合生配信され、アーカイブもご覧いただけますので、ぜひこちらもチェックしてみてください。
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