6/24 (火) 2025
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フロンターレ日記「Uvanceとどろきスタジアム by Fujitsu ギャラリー」後編

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川崎とどろきパーク担当
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東急株式会社(以下、東急)、富士通株式会社(以下、富士通)、ほか7社が共同出資により設立した川崎とどろきパーク株式会社(以下、川崎とどろきパーク)は、川崎市が2022年2月に改定した等々力緑地再編整備実施計画に示す等々力緑地の目指すべき将来像の実現のため、2023年4月1日より等々力緑地の運営・維持管理業務などを開始しました。
川崎フロンターレのホームスタジアムである「Uvanceとどろきスタジアム by Fujitsu」の球技専用スタジアム化や「とどろきアリーナ」の建替えなど等々力緑地の再編整備の実施により、市民に様々なスポーツの機会や体験を創出し、日常的に賑わいのあるまちづくりに取り組んでいます。そして川崎フロンターレも、その中の一社として参画し、地域に根ざしたまちクラブとしての役割を活かし、スポーツ振興や地域コミュニティの活性化など、長期的な地域貢献に取り組んでいます。
※川崎とどろきパークによる等々力緑地の事業開始について
その「川崎とどろきパーク」が「Uvanceとどろきスタジアム by Fujitsu」のメインスタンド2階に、2024年12月にオープンさせたのが「Uvanceとどろきスタジアム by Fujitsu ギャラリー」です。等々力緑地内各施設に縁のある様々な展示品が飾られ、等々力緑地が持つ長い歴史の中で生まれた多様な歴史を伝えています。
川崎フロンターレの優勝時の集合写真のタペストリーや記念ユニフォームやシャツ、また富士通レッドウェーブ、富士通フロンティアーズ等の「かわさきスポーツパートナー」達の貴重なユニフォームやサイン色紙、そしてアメリカンフットボールW杯2007の資料やトロフィー等、等々力の歴史を彩った、選手や関係者、観戦者達の想いが詰まった様々な展示が並びます。限られた人しか知らなかった歴史も、ただ並べるだけではなく「キャプション」や、当時の「新聞記事」を添えることで、それぞれの背景、ストーリー、歴史的意義を知ることが出来るよう心がけ、この場所が川崎市にとって、市民にとって価値のある場となることを目指しています。
2024年12月末には「川崎とどろきパーク」の主催で、この「Uvanceとどろきスタジアム by Fujitsu ギャラリー」をツアーのコースに含む「Uvanceとどろきスタジアム by Fujitsu スタジアムツアー」が初開催され、好評を得ました。スタジアムツアーでは、実際に選手が使用するロッカールームや記者会見室、ピッチサイド(トラックの外側)等、普段は関係者しか入れない、スタジアムの裏側を見学することが出来ます。
その後、2025年2月、4月、6月に続いて、8月にも開催を予定しています。今後、定期的に開催していきます。「ギャラリーに完成はない!」を合言葉に、日々、新しい展示品を加えていますので、一度参加された方も、二度 三度とご参加下さい!! 開催スケジュールは「川崎とどろきパーク」の「公式HP」や「公式X」等にて、都度、お伝えしていきます。
「Uvanceとどろきスタジアム by Fujitsu ギャラリー」展示品レポート、「前編」「中編」とお送りしてきましたが、今回は全3回中の3回目「後編」をお送りいたします。
※2025年4月24日(木)付け フロンターレ日記「Uvanceとどろきスタジアム by Fujitsu ギャラリー 前編」
※2025年5月24日(土)付け フロンターレ日記「Uvanceとどろきスタジアム by Fujitsu ギャラリー 中編」
以下後編
注)Uvanceとどろきスタジアム by Fujitsu の表記に関しまして
※2023年までの内容には「等々力陸上競技場(現:Uvanceとどろきスタジアム by Fujitsu)」と表記
※2024年4月以降の内容は「Uvanceとどろきスタジアム by Fujitsu」
■「東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会 英国代表チーム事前キャンプ

1年の延期を経て、57年ぶり2度目の自国開催となった夏の五輪、東京2020オリンピック・パラリンピック。まだまだ皆様の記憶に新しいところだと思います。そのオリンピック・パラリンピックに於いて、川崎市は横浜市、慶應義塾大学と合同で英国のホストタウンとして、2021年夏に東京2020大会に出場する「英国オリンピック・パラリンピック代表チーム=サッカーチーム(女子)、ラグビーチーム(男子・女子)、陸上チーム、英国パラリンピックの陸上チーム」の約2ヶ月間にわたる事前キャンプを「等々力陸上競技場(現:Uvanceとどろきスタジアム by Fujitsu)」にて受け入れました。当時の市職員、競技場スタッフ、200名の市民のボランティアがワンチームとなって運営のサポートと英国応援装飾等の「おもてなし」を展開しました。コロナ禍で多くの制限があるなか、300人近い選手団(オリンピック:約200名/パラリンピック:約90名)が訪れましたが、徹底した感染拡大防止の対策により、事故や感染者も発生せずキャンプを終えることができました。
キャンプでは市民との交流も積極的に行われました。英国ラグビーチーム(男子)が2021年7月17日に「等々力陸上競技場(現:Uvanceとどろきスタジアム by Fujitsu)」にて行った公開練習では、市内ラグビースクール(川崎市ラグビースクール、麻生ラグビースクール)のスクール生達、約150人が招待され、(声は出さず)英国国旗を振って応援をするスクール生達と、日本語も交えた挨拶を返す選手達の交流が生まれました。スクール生達にとっては一生忘れられない素晴らしい思い出となったことでしょう

現在、「Uvanceとどろきスタジアム by Fujitsu ギャラリー」に展示されているのは
※英国サッカーチーム(女子)サイン入りユニフォームとスパイク
※英国ラグビーチーム(男子・女子)サイン入りユニフォームとスパイク
です。
またキャンプ後に各所で開催された「記念巡回展」にて展示された多くの解説パネル(川崎市が作成)は現在も残されており、その一部がギャラリーに展示されています。東京2020オリンピックでの英国オリンピック代表チームは、金メダル獲得数で日本(27個)に次ぐ22個(世界第4位)。英国パラリンピック代表チームの金メダル獲得数は41個(世界第2位)。ロンドン2012大会での獲得数を上回っています。川崎市が、その英国オリンピック・パラリンピック代表チームに関わっていたこと、そこで得た経験、信用、育まれた信頼関係、友情、記憶、それら全てが川崎市の歴史となり、川崎市民にとってのレガシーとなることでしょう。この「ギャラリー」が、それらレガシーの次世代への継承の一翼を担えれば幸いです。
■関連リンク
※「東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会 英国代表チーム事前キャンプ受入れ全記録-6年間の軌跡を振り返る」
川崎市東京2020オリンピック・パラリンピック英国事前キャンプ記録動画
※記録映像第2弾 「かわさきパラムーブメント ~東京2020大会を終えて その先の未来へ~」
※東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会英国代表チーム川崎キャンプ選手名鑑
■「東芝ブレイブルーパス」の展示

「東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会 英国代表チーム事前キャンプの話が出ましたが、この事前キャンプの開催が、川崎市におけるラグビー競技の活動、環境に大きな影響を与えました。
等々力陸上競技場(現:Uvanceとどろきスタジアム by Fujitsu )で初めてジャパンラグビーリーグワンの試合が開催されたのは2023年1月7日(土) 、川崎市、川崎市ラグビーフットボール協会とフレンドリーエリア協定を締結した「東芝ブレイブルーパス東京」のホストゲームとして、でした。ジャパンラグビーリーグワンは2022年1月に開幕した日本ラグビー界のトップカテゴリーであり、多くの日本代表選手や海外のスター選手が在籍しています。その中でもスター中のスターであるニュージーランド代表“オールブラックス”の至宝、リッチー・モウンガ選手が「東芝ブレイブルーパス東京」入団が決まり初めてファンに向けて挨拶をしたのも、その日の「等々力陸上競技場(現:Uvanceとどろきスタジアム by Fujitsu)」でした。「東芝ブレイブルーパス東京」は、そこから3年連続でホストゲームを開催し(ホストゲーム3連勝)、そして先日、6月1日、国立競技場(東京)にて行われたジャパンラグビーリーグワンプレーオフ決勝に勝利し、史上初の連覇を成し遂げました。
ギャラリーには、その「東芝ブレイブルーパス東京」が、ジャパンラグビーリーグワン2022-23シーズンと2023-24シーズンに着用していた2枚のユニフォームが展示されています。連覇を成し遂げた2024-25シーズンのユニフォームが展示される日が待ち遠しいです。
2023年1月7日(土) 14:30
NTTジャパンラグビー リーグワン2022-23 ディビジョン1
第3節 カンファレンスA (D1-M15)
会場:等々力陸上競技場
東芝ブレイブルーパス東京 29-16 静岡ブルーレヴズ
2024年1月7 日(日)14:30
NTTジャパンラグビー リーグワン2023-24 ディビジョン1
第4節 カンファレンスA (D1-M24)
会場:等々力陸上競技場(現:Uvanceとどろきスタジアム by Fujitsu )
東芝ブレイブルーパス東京 24-20 クボタスピアーズ船橋・東京ベイ
2025年1月11日(土)12:00
NTTジャパンラグビー リーグワン 2024-25 ディビジョン1
第4節 カンファレンスA (D1‐M18)
会場:Uvanceとどろきスタジアム by Fujitsu
東芝ブレイブルーパス東京 22-14 浦安D-Rocks
また2025年1月11日の試合前には東芝ブレイブルーパス東京、浦安D-Rocks両チームのアカデミーと、川崎市ラグビースクール、麻生ラグビースクールの交流試合を行いました。花道を通っての選手入場、ビジョンでのチーム紹介、そして美しい芝の上での試合を経験した選手達は目を輝かせていました。興行の開催による地域への還元の模範例と言えるでしょう。等々力の芝の上で躍動した選手達が、将来、リーグワンの選手として戻って来る日が来ることを願っています。
初めてジャパンラグビーリーグワンの試合が開催されてから2年。「Uvanceとどろきスタジアム by Fujitsu」ではジャパンラグビーリーグワンだけでなく、高校年代の試合、幼児、小、中学生を中心としたラグビースクールのゲーム等、多様な世代、様々なレベルのラグビー競技が開催されていますが、今日まで継続してラグビー競技が使用出来ていたわけではありません。 1992年のJリーグ開幕前までは高校や大学ラグビーの公式戦や交流試合等が行われていた時期もありましたが、開幕後は、諸々の事情でラグビー競技を実施出来ない時期が続きました。2015年のメインスタンド改修後もラグビー競技は利用対象競技に入らず、川崎市ラグビーフットボール協会は、川崎市民、神奈川県民、ラグビーファンに向けた署名活動を行いました。2015年RWCイングランド大会前の秩父宮ラグビー場での日本代表壮行試合会場でも実施。集まった約13,000名の署名を添えて「ラグビー会場としての使用許可と公式戦に対応できるゴールポスト設置の嘆願書」を川崎市に提出。2016年1月から、段階的にラグビーが行われるようになり、さらに「等々力陸上競技場(現:Uvanceとどろきスタジアム by Fujitsu)」が「英国オリンピック・パラリンピック代表チーム」の事前キャンプ地となり、オリンピック競技の一つ、7人制ラグビーの練習会場になることが決まったことで、ゴールポストが設置され、現在の環境となり、そしてジャパンラグビーリーグワン初開催へと進んでいきました。ゴールポストの設置、ジャパンラグビーリーグワンの開催は川崎市ラグビーフットボール協会の念願であり、「川崎市民にトップレベルのラグビーを観て欲しい!」、「スポーツのまち川崎をラグビーで盛り上げたい!」という強い思いの成果と言えます。
■関連リンク
※タウンニュース(2019年6月14日)等々力陸上競技場 ラグビー、ゴール再整備 東京五輪 英国受け入れへ
川崎市ラグビーフットボール協会は1967年の設立以来、川崎市及びその周辺地区に於けるラグビーフットボール競技の健全なる普及及び発展を通して、地域スポーツ振興に寄与することを目的として活動しています。特に、育成活動に於いては、2つのラグビースクール(チーム)、川崎市ラグビースクール、麻生ラグビースクールがあり、その中で500名近い子供たちが活動し、ラグビーを通して人間として立派に成長すべく練習や試合に励んでいます。その中から、オリンピック出場選手や高校、大学、そしてトップレベルで活躍する選手も生まれています。また幼児、低学年に向けた普及活動「初めてのラグビー」の定期的な開催、川崎市ラグビースクール、麻生ラグビースクールの対抗戦、「等々力陸上競技場(現:Uvanceとどろきスタジアム by Fujitsu)」で開催される「アゼリアカップ」、川崎市内の高校ラグビー部や社会人のクラブチームによる「市民大会」等を定期的に開催し、競技スキルの向上、団体間の交流と発展、「する」「みる」「支える」のラグビーコミュニティー拡大、等に取り組み、さらなるラグビー競技発展の為に活動を続けています。
いつの日か「ギャラリー」に川崎市ラグビースクール、麻生ラグビースクールをはじめ、川崎市内の全ラグビーチームのユニフォームを飾りたいですね。
■「読売クラブ」「ヴェルディ川崎」の展示
1993年の「ヴェルディ川崎」のユニフォームと、1982年の「読売クラブ」のユニフォームが展示されています。

1993年5月15日、華々しく開幕したJリーグ。開幕戦の対戦カードはヴェルディ川崎(現:東京ヴェルディ)と横浜マリノス(現:横浜F・マリノス)という当時の日本サッカー界を代表する強豪クラブの対戦でした。59,626人の観衆で埋まった国立競技場で行われた、この試合は日本サッカーの新たな時代の幕開けの象徴とも言われ、「Jリーグ」が1993年の流行語大賞になるほどの社会現象となりました。その「ヴェルディ川崎」は2000シーズンまでホームタウンを川崎市、ホームスタジアムを等々力陸上競技場としていましたが、開幕戦の国立競技場開催に続き、第2・3節のアウェイ戦を経て、等々力陸上競技場での初ホームゲームの開催は5月26日(水)の第4節(vs鹿島アントラーズ:入場者数9,816人)まで待つこととなりました。東京都へのホームタウン移転(2001年)に関する経緯はここでは省きますが、1993、94年の2年連続Jリーグチャンピオン、3年連続のヤマザキナビスコカップ(現:YBCルヴァンカップ)制覇と、まさに「黄金時代」と言えた、当時のヴェルディ川崎を象徴する、緑のユニフォーム、スイカユニフォームとも呼ばれた、このユニフォームは、当時を知る世代の方には強く印象に残っているのではないでしょうか。
1993年5月26日(水)
ヴェルディ川崎 1-0 鹿島アントラーズ
等々力陸上競技場(現:Uvanceとどろきスタジアム by Fujitsu)9,816人
得点:三浦 知良 ※延長前半6分のVゴール。三浦知良選手のJリーグ初ゴール
※「ヴェルディ川崎」の1993シーズン~2000シーズンまでの「等々力陸上競技場(現:Uvanceとどろきスタジアム by Fujitsu)でのホームゲーム開催数」
Jリーグ(97試合)、ヤマザキナビスコカップ(19試合)、天皇杯(4試合)
アジアクラブ選手権(2試合)、アジアカップウィナーズカップ(1試合)
※その他
コパ・ド・KANAGAWA(2試合:1回戦①横浜Fvs平塚/②V川崎vs横浜M)
前身である「読売クラブ」時代の貴重なユニフォームも展示されています。等々力陸上競技場(現:Uvanceとどろきスタジアム by Fujitsu)がフィールド改修(8,500人収容)及び、ナイター照明、得点表示板の設置により本格的なサッカー、ラグビーの利用が可能となったことを記念し、1982年10月3日、盛大な記念セレモニーに続き、第18回JSL(日本サッカーリーグ)1部「読売クラブ」と三菱重工の試合が開催されました。ギャラリーに展示されているのは、その試合で加藤久選手(読売クラブ/ヴェルディ川崎/清水エスパルス等)」が着用していたユニフォーム、実物です。水色と黒の縦じまのユニフォームは当時のサッカーファンからグレミオユニと呼ばれ親しまれていました。1982年の改修後の等々力陸上競技場(現:Uvanceとどろきスタジアム by Fujitsu)で「読売クラブ」は多くのホームゲームを開催しましたが、その数は国立競技場での開催に次ぐもので、その実績がJリーグ開幕時のホームタウン=川崎へと繋がっていきます。
1982年10月3日(日)
第18回JSL(日本サッカーリーグ)1部
等々力陸上競技場(現:Uvanceとどろきスタジアム by Fujitsu)6,000人
読売クラブ 1-0 三菱重工
得点:上島
※「読売クラブ」の等々力陸上競技場(現:Uvanceとどろきスタジアム by Fujitsu)でのホームゲーム開催数
1982(3試合)、1983(8試合)、1984(6試合)、1985(3試合)、86-87(1試合)、87-88(2試合)、88-89(2試合)、89-90(2試合)、90-91(1試合)、91-92(5試合)計33試合
※その他
天皇杯(1試合)、JSLカップ(2試合)、コニカカップ(1試合)
■富士通フロンティアーズ
「前編」にて「第3回アメリカンフットボールワールドカップ2007川崎大会」関連の展示品のご紹介と、大会開催を機に川崎市と社団法人日本アメリカンフットボール協会の間で包括協定が結ばれ「アメリカンフットボールを活用したまちづくり」「アメフトのまち、川崎」を目指した活動が始まった、という歴史をご紹介しました。
そして「ギャラリー」には、その歴史の象徴として、「第3回アメリカンフットボールワールドカップ2007川崎大会」の記念品と共に、かわさきスポーツパートナーであり、8度の日本一に輝く「富士通フロンティアーズ」のユニフォームや優勝記念のトロフィーを展示しています。
川崎市におけるアメリカンフットボールは「富士通スタジアム川崎」(旧:川崎球場)を中心に、社会人、大学他、様々な年代の国内トップレベルの試合が年間100試合以上開催されていますが、等々力陸上競技場でも2012、2013、2014年に国内最高峰の社会人リーグである「Xリーグ」の公式戦が開催されています。
そして川崎とどろきパーク株式会社が等々力緑地の運営・維持管理業務等を開始した2023年4月以降も、2023年と2024年に「Xリーグ」のビッグゲームである「ライスボウルトーナメント セミファイナル」が二年連続で開催(※2年連続で富士通フロンティアーズがセミファイナル進出)され、多くの来場者で賑わっています。
Uvanceとどろきスタジアム by Fujitsuでのアメリカンフットボール開催
2012年10月22日(月)19:00
Xリーグセントラルディビジョン第5節
富士通フロンティアーズvsオービックシーガルズ
会場:等々力陸上競技場(現:Uvanceとどろきスタジアム by Fujitsu)
2023年12月10日(日)15:00〜
ライスボウルトーナメント セミファイナル
富士通フロンティアーズ vs オービックシーガルズ
会場:等々力陸上競技場(現:Uvanceとどろきスタジアム by Fujitsu)
※2023セミファイナル向けたPVを等々力陸上競技場(現:Uvanceとどろきスタジアム by Fujitsu)で撮影
2024年12月15日(日)15:00〜
ライスボウルトーナメント セミファイナル
富士通フロンティアーズ vs SEKISUIチャレンジャーズ
会場:Uvanceとどろきスタジアム by Fujitsu
※2024セミファイナル向けたPVをUvanceとどろきスタジアム by Fujitsuで撮影
芝管理の国内最高峰、湘南造園さんが等々力陸上競技場(現:Uvanceとどろきスタジアム by Fujitsu)のフィールドをアメリカンフットボール仕様、夢の舞台に。職人芸です。
■川崎フロンターレと富士通フロンティアーズのコラボ活動
川崎フロンターレが富士通スタジアム川崎の指定管理者になった2015年4月以降、「かわさきスポーツパートナー」の盟友である「富士通フロンティアーズ」とは、本当にたくさんの、数えきれないほどのコラボ企画をご一緒させて頂きました。多くの試みの中で、等々力陸上競技場(現:Uvanceとどろきスタジアム by Fujitsu)を舞台とした主なもの、印象的だった取り組みのいくつかをご紹介します。
やはり、コラボ企画の中心ともいえるのが富士通スタジアム川崎PRイベント「アメフトーーク」です。
2015年8月12日 富士通スタジアム川崎PRイベント「アメフトーーク」
記念すべき第1回「アメフトーーク」。フロンパークに集まった大男、フロンティアーズの選手達。今でこそフロンターレサポーターには見慣れた光景ですが、当時は強烈なインパクトを与えてくれました。「防具着用体験」「タックル体験」「キャッチボール体験」「キック体験」「ボール投げゲーム」「フェイスペイント」「胴上げ体験」「綱引き」「腕相撲」、「フロンティアレッツ」の皆さんによるチアリーディングショーも開催。この時、今に至る、「アメフトーーク」の原型が造られました。
2015「アメフトーーク」最大のトピックは、マッチデープログラムに掲載された川崎フロンターレの中村憲剛選手と富士通フロンティアーズの中村輝晃クラーク選手による「W中村対談」でした! 対談では互いに意気投合して予定よりも長い時間語り合い、紙面に納まりきらなくなってしまう程でしたが、それは惜しい、と、「後編」を今度は富士通フロンティアーズの試合会場で配られるマッチデープログラムに掲載、という双方向の送客に繋がる大ヒット企画となりました。クライマックスはイベント後に観客席に移動したフロンティア―ズの選手達の立ちっ放しの応援でした。跳ねて、歌って、応援を休まず90分間続けたのです!! このことがその後、富士通フロンティアーズの試合会場に足を運ぶフロンターレサポーターが増えるきっかけとなりました。
2016年3月27日(日) 富士通スタジアム川崎PRイベント「アメフトーーク」※キッカーの西村選手がフリーキックで始球式
この年も「フロンパーク」横の児童遊園でアメフトの魅力が体感できる数々のアトラクションを展開。定番の「キャッチボール体験」や「キックコーナー」「タックル体験」「フラッグフットボール体験」などを、子どもから大人まで皆さん楽しみました。中でも特に人気があったのが、巨大なふわふわ「NFLエキスペリエンス」の「QBチャレンジ」と「バンジーラン」です。遠くから見てもひと目で分かるほど大きなアトラクションに、子どもたちの列が途切れることはありませんでした。
2016「アメフトーーク」のクライマックスは、富士通フロンティアーズのキッカー・西村豪哲選手よる始球式でした。Xリーグナンバーワンキッカーと呼ばれる西村選手が、Jリーグ史上初となるフリーキックでの始球式を実施。高校時代、強豪校のサッカー部に所属していただけあり、見事に長距離のフリーキックを決めてくれました。
実は、この始球式には前日譚があります。
2015年10月3日(土)ヒロキがアメフト始球式に挑戦!
「富士通フロンティアーズ×ノジマ相模原ライズ」戦で川崎フロンターレのレジェンドの伊藤宏樹(現:川崎フロンターレ強化部長)氏が富士通スタジアム川崎の約3000人の観客が見守るなかで始球式を務め、50ヤードのフィールドゴールを見事に決めたのです。その本番数日前に約2時間の特訓の講師を務めたのが西村豪哲選手だったのです。XリーグNo1キッカー、フロンティアーズを前年度チャンピオンに導いた超一流の西村選手からコーチングを受けたとはいえ、僅かな時間で難易度お高いキックを一発で成功させたことは、トップレベルのプロサッカー選手のアスリート能力の高さを感じさせると同時に、始まったばかりの「フロンターレ×フロンティアーズ(アメリカンフットボール)×富士通スタジアム川崎」の取り組みの成功を予感させました。西村豪哲選手によるコーチングの動画も残っています。
2017年7月29日(日) 富士通スタジアムPRイベント「アメフトーーク」福男と始球式
フロンパークには「QBバナナチャレンジ」や、選手やチアリーダーと写真が撮れる「タッチダウンショット&記念撮影コーナー」、巨大ふあふあ「NFLエクスペリエンス」の「GO FOR THE GOAL」が登場! サポーターもすっかりアメフト流の楽しみを知りフロンティアーズの選手の顔も覚え、ファミリーとして更に距離が縮まった3年目でした。この日の目玉も、やはり始球式。2017年1月、兵庫県の西宮神社で行われた大激走の競争で知られる「開門神事福男選び」で一番福に輝いた福男が始球式を行いました! メインスタンド前に設置した「門」の開門と同時にフロンティアーズ選手と福男が一斉に走り出し、そのままの勢いでゴール! 大雨の中の始球式となりました!
2018年7月22日(日)富士通スタジアムPRイベント「アメフトーーク」※等々力陸上競技場にて念願の記念撮影!!
盛り上がりを見せたのは、「夏に雪合戦? スノーQBチャレンジ」。真夏に人工雪を持ち込み、参加者が富士通フロンティアーズの選手達と雪合戦で対決するというもの。これには参加者よりも、どちらかというとフロンティアーズの選手達の方が興奮していたかもしれません。
イベント終了後には、恒例の、、 富士通フロンティアーズの選手達が観客席に乗り込んでの応援です! 声を枯らして応援したお陰か、試合はフロンターレの勝利!! 試合終了後には、フロンターレ、フロンティアーズ、そしてサポーターが一緒に初めての記念撮影。これまでの「アメフトーーク」でも、もちろん記念撮影を予定していたのですが「勝利」を条件にしていたことで、実施出来ていなかったのです。4年目にして、ついに実現。この時の両者はチャンピオン同士、Jリーグ王者とXリーグ王者の競演! 4年間待ち焦がれた瞬間でした。
2020年12月21日(月)“One Four KENGO”中村憲剛選手引退セレモニーで神輿を担ぐ男達の裏側!!
2020年12月21日(月)に行われた「中村憲剛選手の引退セレモニー」参加した12名のフロンティアーズの選手達。セレモニーのラスト、選手達が中村憲剛選手の乗る神輿を担いでトラックを回る、という大役を務めました。フロンティアーズの選手達が掲げていた「One Four KENGO」のロゴが入ったオリジナルのブルーのフラッグは、この数日前に行われたJAPAN X BOWL(@東京ドーム)の会場にも持ち込み、中村憲剛選手とフロンティアーズの選手達の精神的な結びつきの強さを表していました。
10年以上の取り組みの中では数々のコラボグッズも世に送り出されました。
川崎フロンターレのホームゲームでの富士通フロンティアーズの選手達による優勝報告も恒例行事と言っても言い過ぎではありません。
他にも川崎フロンターレU-18プリンスリーグの試合会場の等々力陸上競技場(現:Uvanceとどろきスタジアム by Fujitsu)から、富士通フロンティアーズの応援に富士通スタジアム川崎に向かうための直行バスを運行してみたり。。
※2016年8月28日 は等々力から富士通スタジアム川崎へ! 富士通スタジアム川崎から等々力競技場へバスツアー
本当にたくさん、ここでは書ききれない程、数えきれないほどの企画をご一緒させて頂きました。そして、ギャラリーには数々のコラボグッズとともに「フロンターレ×フロンティアーズ@等々力」の名場面の写真が飾られています。

以上で後編の終了です。
ここまで書き記した全てが、等々力緑地の大事な歴史の1ページです。このギャラリーの展示を見て、当時を知っている人が、その場面を思い出し、同時に、自分自身の想い出や感情が蘇り、あのときはこうだったな、とか、こんなことを考えていたな、と感慨にふけったり、、、当時を知らない人が、その時代の熱気、空気に触れて、一緒に来場した友人やご家族との会話が楽しく弾んだり、、この場所が、そんな場所になれたら嬉しいです。繰り返しになりますが、この場所の歴史が続く限り、ギャラリーも成長していきます。ギャラリーに完成はありません。
そして、やはり、、、 3か月に渡りお送りした「前編」「中編」「後編」でも収まり切りませんでした。書きたいことがまだまだあります。ギャラリーには紹介出来ていない「お宝」がまだあります。そして等々力緑地では日々、新たなイベントや各種スポーツの大会が開催され、歴史が刻まれ、「お宝」がどんどん増えています。次回、7月末に「アディショナルタイム編」をお送りさせていただきます! 楽しみにしてお待ちください!
追記
ギャラリーをまだ見ていない、という皆様へ。繰り返しになりますが、現在、月に1回、川崎とどろきパークが主催するスタジアムツアーの一部として「Uvanceとどろきスタジアム by Fujitsuギャラリー」が公開されており、次回は8月の開催を予定しています。開催スケジュールは「川崎とどろきパーク」の公式HPや公式X等にて、都度、お伝えしていきますのでご確認ください。また、川崎フロンターレの「ファン感」開催にあわせたスピンオフ企画としてのギャラリー特別公開※既に応募期間終了しております。ご応募された方は当選メールをお待ちください。。。当選された方、当日ギャラリーでお待ちしております!
「関連リンク」
※2024年12月28日(土)プレ開催「Uvanceとどろきスタジアム by Fujitsu ギャラリー」オープンとオープン記念の「スタジアムツアー」
※2025年2月24日(月・祝) 第1回「Uvanceとどろきスタジアム by Fujitsu スタジアムツアー」
※2025年4月19日(土) 第2回「Uvanceとどろきスタジアム by Fujitsu スタジアムツアー」
※2025年6月1日(日)第3回「Uvanceとどろきスタジアム by Fujitsu スタジアムツアー」
※川崎とどろきパーク公式ouTube【施設紹介:等々力球場編】等々力緑地紹介(2024.9)
※川崎とどろきパーク公式【Uvanceとどろきスタジアム by Fujitsu編】等々力緑地紹介(2024.9)
※川崎とどろきパーク公式YouTube【施設紹介:等々力緑地全体編】等々力緑地紹介(2024.9)
※川崎とどろきパーク公式YouTube【施設紹介:とどろきアリーナ編】等々力緑地紹介(2024.9)
※武蔵小杉ブログ「充実ギャラリーも解説!Uvanceとどろきスタジアム by Fujitsu スタジアムツアー開催」
※武蔵小杉ブログ「等々力の価値ある歴史をアーカイブ!Uvanceとどろきスタジアム by Fujitsuギャラリー 公開」
※武蔵小杉ブログ「等々力の価値ある歴史アーカイブ第2弾、Uvanceとどろきスタジアムに続き等々力球場・アリーナの展示が大幅拡充」
※ポチャフロTV「【等々力の中に新スポット!】新設されたギャラリーを訪問」
※ウノ山本とパンチ佐藤の今日もどこかでDYNAMITE!!【公式YouTubeチャンネル】①
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