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FRONTALE DIARYフロンターレ日記

8/31 (日) 2025

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3回目の陸前高田アカデミー修学旅行

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プロモーションスタッフ

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2023年にスタートした「フロンターレアカデミー陸前高田修学旅行&交流試合」。3回目となる今年は8月22日(金)~24日(日)の2泊3日で、川崎フロンターレU-15生田・等々力の中学1年生39人が高田栄二コーチ、西山貴永コーチの引率で行ってきました。

初日は朝7時にチームバスで川崎を出発。途中渋滞に巻き込まれながらも、ほぼ定刻通りに陸前高田に到着すると、まずは「東日本大震災津波伝承館」に向かいました。この修学旅行のテーマの一つは『東日本大震災を知る』。今年の中学1年生は2012年~2013年生まれで、全員が東日本大震災のあとに生まれた世代。また、同行したスタッフもほとんどが震災当時は中学生~幼稚園・保育園という年代で、陸前高田に足を運ぶのが初めてというスタッフも多くいました。今まで教科書などでしか見ることのなかった震災の光景を、当時のまま残されている展示品や映像で目の当たりにした選手、スタッフはそれぞれに当時の様子に思いを馳せているようでした。

その後、隣接する高田松原津波復興祈念公園、奇跡の一本松を見学し、道の駅高田松原でおみやげを買った一行は、宿泊場所となる岩手県立野外活動センターに移動。夕食のあと、当時広田小学校教員として算数ドリル寄贈のきっかけを作ってくれた濱口智さんのお話を聞かせていただきました。震災当日、何度も揺れがあり、津波に備えて避難することになったときの様子を教えていただきましたが、実は野外活動センターと広田小学校は目と鼻の先。窓の外に見えている場所でそんな光景が繰り広げられていたと知って、我々も小さくない衝撃を受けました。また、2011年の第1回かわさき修学旅行の際のエピソードも登場。目に飛び込んできた「支援はブームじゃない」という言葉に濱口先生(当時)は実感がなかったようですが、気が付けば陸前高田市と川崎フロンターレの交流も今年で15年目。どこかで疑っていた当時の自分を叱ってやりたいという言葉も印象的でした。

翌23日の午前中は、上長部グラウンドでの交流試合1日目。この日はいわてグルージャ盛岡ジュニアユース(中学1年生)と、FCサンアルタス大船渡と高田FCの合同チームである「FC ALTAKA」(中学1~3年生)が参加。フロンターレチームは生田・等々力のメンバーをシャッフルして「川崎フロンターレブルー」と「川崎フロンターレグレー」に分かれて、計4チームの総当たり戦(25分1本)で対戦しました。フロンターレチームは、普段と異なるメンバー編成に加えて、出場選手や交代も自分たちで決めることになっていて、積極的に選手同士でコミュニケーションを図りながら試合に臨んでいました。試合後、グルージャの選手たちは次の遠征先に向けて出発ということで参加が叶わなかったのですが、フロンターレとALTAKAの選手たちは今年の陸前高田ランド春にも出店していただいたDining しば多さんのくまがいホルモン焼きそばとカレーライスを一緒に食べながら懇親を深めました。

昼食後には、ALTAKAの選手たちと一緒にふろん田に設置するかかし作りに挑戦。田植えや稲刈りなどでご協力いただいている村上さんご夫妻の指導のもと、みんなで協力しながらかかしを作成しました。ここで、ALTAKAの選手たちとはお別れし、一行は神田葡萄園に移動。実はこの日の陸前高田市は、地元の皆さんが「こんなのめったにない」と言うほどの暑さ。お隣の大船渡市では観測史上6番目となる36.0℃の最高気温を記録するなか、よく冷えたぶどうジュースでみんな乾いた喉を潤していました。その後、ふろん田でかかしを設置した選手たちは、「大和田家の牡蠣」がある脇之沢漁港へ。陸前高田ランド春でイベントのお手伝いをしていた選手たちにとっては約4か月ぶりの再会となりました。おいしい牡蠣もご馳走になりながら、施設や船を見学し、海を目の前にした選手(とスタッフも!?)は、大はしゃぎで写真を撮っていました。その日の夕食後は、トップチームの名古屋戦をみんなで観戦。アカデミーの先輩でもある神橋良汰選手がプロ初出場を果たし、チームも後半アディショナルタイムの劇的なゴールで勝利と、忘れられない試合になりました。

最終日となる24日。交流試合の2日目にはベガルタ仙台ジュニアユース(中学1年生)が参加し、ALTAKA、フロンターレブルー・グレーと4チームの総当たり戦を行いました。前日に比べると、日差しは時折雲にさえぎられるなど暑さもやわらぎ、多少はプレーしやすい環境に。選手たちはこの日も自分たちでメンバーや交代を話し合い、試合中もお互いに声をかけあって元気なプレーを見せてくれていました。スケジュールの都合で試合後はすぐにバスに乗って、川崎へ移動。バスの中ではこちらも陸前高田ランドに出店していただいているカフェフードバーわいわいさん特製のお弁当を昼食としていただき、その日の夜8時頃に川崎に無事に帰ってきました。

小さなハプニングはいろいろありましたが、大きなトラブルはなく終えることができた2泊3日の「フロンターレアカデミー陸前高田修学旅行&交流試合」。参加した選手たちにはサッカーの面でも、それ以外の面でも大きな経験になったと思います。ご協力いただいた陸前高田の皆さん、いわてグルージャ盛岡・ベガルタ仙台・FC ALTAKAの皆さん、そして活動の原資となっているMind-1ニッポンプロジェクト募金にご協力いただいたファン・サポーターの皆さん、本当にありがとうございました。

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