みなさん、こんにちは。
このたび、2020Jリーグシャレン!アウォーズにて「Jリーグチェアマン特別賞」を受賞しましたので、この場でご報告いたします。
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シャレン! アウォーズとは、日ごろからJクラブが取り組んでいる地域課題や社会課題の解決に向けた活動や、多くの協働者との連携、発信力や繋ぐ力など、Jクラブの持つ価値をいかんなく発揮している活動を称え、昨シーズン年間 25,000 回を超えるホームタウン活動の中から、各クラブがエントリーしたシャレン!活動より特に幅広く共有したい活動を表彰するものです。
フロンターレは「発達障がい児向けサッカー×ユニバーサルツーリズム」の取り組みでエントリーしました。
この取り組みは、昨年7/27等々力陸上競技場でのホームゲーム、翌日の麻生グラウンドにて実施しました、子ども達が安心した環境で試合観戦とサッカー教室が体験できる交流イベントです。
「発達障がいのある子ども達にサッカーを見てもらいたい!」と強い想い持ったさまざまな企業(JTB、ANA、富士通)や川崎市、団体等との連携により、実現することが出来ました。
脳の機能障害が原因といわれている発達障害は、見た目にわかりにくいことと、社会の認知度が高くないことから、本人とその家族が日常において周囲から色眼鏡で見られたり、しつけがなっていないと言われたりすることが多く、外出や旅行をためらうケースが多いと言われています。
また、発達障害児の中には、その特性から感覚過敏の方も多く、人混みや喧噪などが外出等における障壁となっており、スポーツ観戦に関しても楽しむ前にあきらめてしまっている子どもも多いとも言われています。
そんな中、多くの子ども達が勇気を出して参加してくれた当日の様子を少しご紹介できればと思います。
7/27(土)、メインスタンドの一室を一時的にセンサリールームとし、発達障害の子ども達とそのご家族が安心して川崎フロンターレvs大分トリニータを観戦することが出来ました。
センサリールームは、感覚過敏により、大観衆の人混みや大音量の歓声への対応に悩みを抱える子ども達でも安心して観戦できる特別エリアです。
イングランドのプレミアリーグでは、アーセナルやワトフォードなどが開設しています。
スポーツの試合におけるセンサリールームでの観戦は国内で初でした。
当日は川崎から20組44名、大分から3組9名参加。大分から飛行機に乗って来てくれました!
試合前選手ピッチ練習時にはハイタッチに参加。初めて立つピッチに緊張していた子ども達ですが、いざ選手が登場すると自然と笑顔が出ていました!
福田市長の挨拶、試合前両サポーターからの横断幕掲出、ひらがな応援歌詞カード作成、大型ビジョンのひらがな表記など、スタジアムにいたサポーターの皆さんが作り上げた雰囲気に子ども達やご家族が楽しんでサッカー観戦を出来ていました。
選手からはハーフタイムに安藤選手、原田選手に参加し、サインや写真の対応も! 子ども達も生で見る選手に大興奮でした!
ただ、選手よりも子ども達に大人気だったのは、当日YMCAショーにご参加いただいたコロッケさんとマスコット達!
ともにハーフタイム終了後に来てくれ、すぐに子ども達に囲まれていました。
コロッケさんには保護者の皆さんも感激! とてもいい思い出になりました。
また、このツアーに参加できない大分の子ども達のために、アバター(ANA社製)にて、大分の支援学校との通信を実施し、大分選手や、川崎の子ども達が、アバター(画面)を通して、大分の子ども達との交流をすることができました。
フロンパークには、先日公開した感覚過敏の疑似体験ができるVR動画が見れるブースも。
試合前に当日来場する子ども達に関しての知識を多くのサポーターが体験してくれました。
翌日は快晴の中、麻生グラウンドにて、発達障害の子どもを対象としたサッカー体験教室を開催しました。
毎日子ども達を教えているスクールコーチが担当。普段、学校生活での体育の授業などではうまくボールが蹴れない等でスポーツに苦手意識があった子もいたようですが、この日は笑顔でボールを追いかけていました!
また、サッカー教室の終わりには、サプライズが!!
前日の試合に先発出場した選手の多くがグラウンドに登場し、子ども達とゲーム、写真撮影、サインをしてくれました!
この2日間でスポーツを「観る」、「する」ことが出来た子ども達。
スタジアムに来ることさえ困難だったことを考えると、非常に大きな一歩だったと思います。
スポーツをすること、観ることに障がいの有無は関係ありません。
今回頂いた「Jリーグチェアマン特別賞」をきっかけに多くの方が発達障がいについて知っていただき、また子ども達がスタジアムに来た際は温かく迎えていただけますと幸いです。
最後に、今回の活動が詳しくまとまったドキュメンタリー動画がこちらです。
是非一度ご覧ください。
本取り組みに協力いただいた多くの方々、サポーターの皆さん、そして勇気を出して参加してくれた子ども達、ご家族に心より感謝いたします。
今後とも川崎フロンターレは誰もがスポーツを楽しめる共生社会を目指し、継続して取り組んで参ります。
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