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FRONTALE DIARYフロンターレ日記

8/13 (月) 2012

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南極レポ⑤

text by

第53次日本南極地域観測隊 高澤直也

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みなさん、こんにちは、昭和基地から高澤です。
南極レポ5回目は、南極観測隊の食事についてです。

観測隊の基地での食事は、2名の調理隊員が作ってくれます。53次隊の調理隊員は、多数の応募者の中から選ばれた技術・実績共に申し分のないプロの料理人です。
しかし、プロの料理人が作ってくれるからといって、毎日がフルコースというわけではありません。今週の献立をご紹介しますね。

8月6日(月) 
朝食:和洋食ビュッフェスタイル
昼食:醤油ラーメン、チャーハン
夕食:秋刀魚の塩焼き、鶏肉と野菜の煮物、冷や奴


8月7日(火) 
朝食:和洋食ビュッフェスタイル
昼食:鮃のソテー・きのことクリームソース、ソフトサラミとシェルマカロニサラダ
夕食:山菜そば、鮭とわかめの混ぜごはん


8月8日(水)
朝食:和洋食ビュッフェスタイル
昼食:生ハムと菜の花のスパゲッティ、ピザ2種
夕食:鯵フライとえびフライ、ロールキャベツ


8月9日(木)
朝食:和洋食ビュッフェスタイル
昼食:ビーフステーキ・和風ソース、ツナとビーンズのサラダ
夕食:レバーと野菜の炒めもの、シューマイ3種


南極での生活では、曜日の感覚がなくなってしまいます。そこで、毎週決まった曜日にカレーを食べるという風習があります。53次隊では、金曜日の昼食がカレーの日となっていて、カレーで「あっ、きょうは金曜日か!」と気づくことができます。


金曜日のカレーはとっても楽しみ♪

観測隊の基地での食事はこんな感じになっていて、どうしても野菜不足になってしまうことから、栄養バランスが偏らないような配慮がなされています。なお、フルコースは南極の冬至を祝うミッドウインター祭のときに両シェフのスペシャルディナーをいただきました。


さすがプロの味                正装でいただきました

野菜不足を解消するため、昭和基地では野菜栽培装置という装置を導入して野菜を栽培しています。この野菜栽培装置では、レタスやサンチュなどの葉物を栽培しています。また、野菜栽培装置以外でも、比較的栽培が簡単なモヤシなど栽培して我々の野菜不足を補ってくれています。


野菜栽培室で結構野菜は育ちます


観測隊は、基地外で宿泊を伴う観測や設営作業を実施する「野外行動」というのがあります。次は、野外行動での食事について説明させていただきます。

野外行動時の食事は、基地外にある観測小屋か雪上車の中で摂ります。
野外行動時のメインとなる食料は、日々の食事で多めに作られたおかずを真空包装して冷凍保存された「レーション」と呼ばれるものです。レーションは、湯煎するだけで基地と同じ味を野外でも味わえるというとても便利なものです。

しかし、長いと数ヶ月にも及ぶ野外行動では湯煎するだけの食事では寂しいことから、お肉を持って行って、みんなが大好きな焼肉をすることもあります。
ちなみに、ご飯は圧力鍋を用いてお米を炊いて温かいご飯を食べるようにしています。


雪上車の中で焼き肉

南極生活での楽しみの一つが食事であり、調理隊員の二人は、我々の期待に応え毎日腕を揮ってくれています。そんな調理隊員に対する日ごろの感謝の意を体型(体重)で示し始めている我々でした。


※「第53次南極観測隊への質問募集」はこちら

※「南極レポ④」はこちら
※「南極レポ③」はこちら
※「南極レポ②」はこちら
※「南極レポ①」はこちら

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